米沢市の行政

2018/04/28 (Sat)
米沢市の行政日本国民は納税の義務を課せられ、何れかの地方自治体(地方公共団体)に属し、国や自治体のサービスを受ける訳だが、そのサービスには自治体によって大きな開きがあり、良きサービスの自治体には人が集まり、悪しき自治体からは去って行く。
米沢市の場合はどうであろうか? 胸を張って「米沢市の施政は素晴らしい」と言える市民は如何程か?
当ブログへ桜に関する米沢市の行政姿勢への疑問が投稿された。米沢市には平成20年度から「花と樹木におおわれたまちづくり」と称する、概ね30年間を期間とした基本計画が策定されたが、不思議な事に、現在「花と樹木におおわれたまちづくり」のキーワードで市のホームページを検索すると、削除された旨の表示がされる。
計画が策定されてから現在に至るまでに、多くの公費が投入されたと思うが、その詳細について市のホームページから検索出来なくした意図とは何であろうか? 後日市担当者に問い合わせてみる予定。
万世村人氏が投稿で御指摘の如く、米沢市の行政は「やりっぱなし」、即ち、公費投入後の成果に対する配慮には極めて杜撰である実例として、「花と樹木におおわれたまちづくり」に関する極最近の事例を紹介したい。
来年は鷹山公入部250年だが、中川市長が17代上杉藩主「邦憲」様に、それを今年と勘違いして伝えた事から、桜の苗木100本が市に贈呈される運びとなった。
そこで、どのような植樹セレモニーが行われるか?、その後の維持管理計画はどうか?、と市の都市整備課に問い合わせると、「市民のボランティアで行う」とのことだ。
植樹祭は市民の関心を引くであろうが、数十年の維持管理を考えた場合、市民のボランティアでは先細りになる事は疑いない。一億円の「ふるさと創生資金」で松川河川敷堤防に植栽された芝桜はその後の手入れを行わないため、瞬時に消えてなくなった実例もある。
このように「やりっぱなし」では公費の無駄遣い以外の何物でもないが、市職員は「遅れず、休まず、働かず」を金科玉条に、「働くのは市民である」との認識を改めない限り、米沢市の疲弊は加速するばかりと、良き為政者が現れることを期待するが、望みが叶えられることは極めて低い。最近は「厭世観」が増すばかりだ。

春の行楽シーズン

2018/04/25 (Wed)
春の行楽シーズン日本人の桜花に対する思い入れは強いようで、満開前線を追って観桜客が移動する。今年の開花時期は例年より早く、米沢は20日頃が見頃だったが、20日は晴天で「道の駅米沢」のオープンと上杉神社の桜満開が重なり両所とも大変な賑わいであった。
反面、中心市街地と称するナセバ界隈はポポロビルの解体が始まったので、解体後の予定を市に問い合わせると「民間独自の工事なので市は関与しておりません。その後の予定は分かりません」との返事であった。
そもそも、この周辺に30億円もの巨額資金を投入した安部三十郎市政は「図書館による中心市街地の活性化」であり、ポポロビル跡地は『市が更地で買い取り、ナセバ建設のため壊してしまった「まちの広場」を復元する』というのが市民との約束であったはずだ。
しかし、中川勝市長は「ポポロビル跡地は民間が考える事」と、30億円を注ぎ込んだ中心市街地の再興策には全く無頓着であることは「中川市長のまちづくりが遅れている」と吉村県知事に言わしめる要因の一つではないか。
「道の駅米沢」は、この所入場者が多い事は喜ばしいが、米沢市民にとってのメリットは果たして如何なものか?
過去に、上杉城史苑がオープンすると、町中歩きの観光客が激減し、既存の商店の多くが閉店に追い込まれ、極一部の利権者が懐を暖める構図が構築され現在に至るが、城史苑は民間の1/4の借地料の恩恵を受けながら駐車場は無料で使用している。このように本市にとってのメリットは薄い。因みに道の駅いいで「めざみの里」は年間1,300万円ほど町に納め、その貢献度は評価できるが、はたして「道の駅米沢」はどうであろうか。
オープン当時の「めざみの里」は赤字経営が続いたので、ジャスコより有能な人材を抜擢して駅長に据え、それまでの役所的経営を民間感覚に変えた事から収益が改善されたが、「道の駅米沢」は公務員的要素の強い元国鉄(JR)の駅長であり、市の威光が強い人事構成から、既に不協和音が聞こえてくる。

公文書の扱い

2018/04/18 (Wed)
公文書の扱いモリカケ問題に絡む公文書の扱いで国会は紛糾し、安倍内閣の支持率が急降下したことから、その存続が危ぶまれている昨今である。
軌道を逸脱する官僚の公文書の扱いがマスコミ報道で公になり、彼らの認識はこの程度かと、国民の多くが呆れかえったと思うが、公務員による公文書の杜撰な管理は国政だけに限らず、本市においても同様である。
10~11月に完成するはずのナセバの一階工事が、翌年3月まで遅延したが、遅延理由は驚いた事に「12月に降雪が有ったから」と言うのである。そして、市民は3,000万円の負担を強いられた。
これに対して小生らは、『10~11月の工事遅延が、「原因は12月の降雪である」とは合理的理由にならない』「工事遅延は壁柱工法に対処できなかった工事受注者の技術不足が原因である」として「市民負担の3,000万円の支払は不法」と訴え、現在仙台高裁で係争中であることは、何度か当ブログに掲載している。
この裁判で、市側が提出した反論資料に疑義を感じ、その書類作成に至る会議録の存在を確認すると「電子媒体にて会議録は存在する」との事であった。そこで条例に則り公開手続きを取ったところ、「消去したので不存在」との回答を示した。
上記のような行為は「公文書毀棄罪にあたる」として東京・大阪の住民は刑事告発を行っており、当会も現在告発状を作成して近いうちに警察に提出する手続きを進めているところである。
公務員である警察官が、公務員である市職員を起訴することは仲間意識から容易には事が進まない傾向にある。しかし国政の杜撰な文書管理に国民の関心が集まっている事から、米沢警察署も当会の告発状に対し対応してくれるものと期待はしているが、本当に真剣に事件を捜査してくれるだろうか?との一抹の不安も同居する胸の内である。

米沢のまちづくり「観光事業への協力」②

2018/04/14 (Sat)
米沢のまちづくり「観光事業への協力」②5/3には本市最大のイベントである上杉まつりの呼び物「川中島合戦」があり、合戦場に「上杉武者行列」が行進する。それに上杉神社の「神輿渡御」と続き、小生らは神輿渡御に前田慶次の山車を仕立てて参加し、4年になる。
今年は直江兼続400回忌に当たるので、東北の関ヶ原と言われる「長谷堂の戦い」にて前田慶次が活躍したパフォーマンスを米沢駅前で演じる予定である。
観光事業がもたらす経済効果は大きく、NHK大河ドラマ「天地人」が放映されると、驚愕の数字の恩恵を米沢市にもたらしたことは記憶に新しい。よって主人公にゆかりの各自治体は、NHKに大河ドラマ化運動の攻勢をかけるが、来年はもう既に東京オリムピック噺「いだてん」が決定しているので2020年を目指して次の招致運動が聞こえてくる。
その1
柳川藩(現:福岡県柳川市)の藩主だった立花宗茂は、豊臣秀吉から「鎮西一の武将」、加藤清正から「日本軍第一の勇将」といわれた人物で、藩主になってちょうど400年に当たることから、柳川市は立花宗茂と妻・誾千代(ぎんちよ)を主役にNHK大河ドラマの招致を目指しているとのこと。
その2
岡山市では、幕末の備中松山藩で藩政改革に尽力した陽明学者・山田方谷(1805~77年)のNHK大河ドラマ化を目指し、「全国100万人署名運動実行委員会」を立ち上げ(事務局・岡山商工会議所)署名運動を展開中とのことだ。
米沢市の場合はどうであろうか? 来年は上杉鷹山公入部250年に当たり、「鷹山公を大河ドラマに」との声が多少は聞こえるが、柳川市や岡山市のような自治体や公的機関が本腰を入れなければ、巷のお茶のみ話に終わってしまうので、米沢市・商工会議所・観光協会が「観光事業」にどう取り組むか、真剣に協議してもらいたいものだ。

米沢のまちづくり「観光事業への協力」①

2018/04/12 (Thu)
米沢のまちづくり「観光事業への協力」①尚山氏・伊達の居残り氏より、米沢の将来に厳しい見立てが寄せられている。
将来に悲観してばかりも居られないので、一市民として何か本市に貢献できる事はないかと考えるとき、資力に乏しい小生にとっては観光事業へのお手伝いぐらいと考え、現在次のイベントに取り組んでいる。
本市が取り組む花と樹木にあふれたまちづくりの一環である、シンボルツリー認定事業は2017年度にスタートし、この度、◇松が岬公園のモミ◇林泉寺のシダレザクラ◇普門院の平洲ツバキ◇旧愛宕小のポプラの4本が認定され、観光事業に役立てたいとの事だ。
小生は普門院の「平洲ツバキ」に付いては、数年前に植物学者「石栗正人」先生より新種ではないかとの話を伺い、大変興味があった。 この度、遠山町住人の「山口邦彦」氏と新潟大学との数年に渡る共同研究の結果、今年中に新種として認定される運びとなり、大変に喜ばしい事と思っている。
しかし、普門院の一本だけでは枯れてしまえば絶滅種となることから、広く市民に苗を頒布したいとの話が山口氏よりあり、協力すべく努力している。頒布については広報よねざわ5/15に掲載されるので希望者は申し込んでほしい。
◆「平洲椿」とは 平洲椿保存推進会発起人 山口邦彦
日本原産のツバキは大きく分けてヤブツバキ系とユキツバキ系に分けられています。 暖地系のヤブツバキは比較的温暖な地域の低山や平地に分布していますが、ユキツバキは寒冷な積雪の多いやや標高の高い山地に自生し、分布は北陸、信越、東北南部の日本海側にまたがっています。 ヤブツバキは、多雪地帯では幹や枝折れが発生し、大木にはなりにくいのですが、ユキツバキは枝折れしにくいため豪雪地帯においては地面に這って越冬します。逆に、積雪に守られることとなり枝葉は厳寒でも傷みませんが、寒冷風にはヤブツバキよりも弱い印象があります。 ツバキの花は、まだ新鮮と見えるのに急落花することがありますが、それはヤブツバキ系に多く見られることでユキツバキ系は比較的少ないので喜ばしいことです。
平洲椿は、ユキツバキ系の改良種の一つと考えられます。
日本では室町時代の頃より、ツバキの交配種が多数作出され、特に当時の越後の国は品種改良が盛んに行われ、平洲椿もその一つであろうと考えられています。 2018年まで、この平洲椿は学術的に分類と登録がなされていなかったことが判明しましたので新潟市の植物分類学者との共同論文を提出し登録申請中です。
登録されれば学名が「Cameria rusticana var Heishu」(カメリア・ルスティカーナ・バラエティ・ヘイシュー)となるかと予測しています。
Cameria→カメリア(ツバキ科、ツバキ属)
rusticanaル→スティカーナ(ユキツバキ種、人里離れたの意)
var→バラエティ(変種、品種の意)
Heishu→ヘイシュー(平洲品種)
◇ユキツバキ[ハイツバキ(這椿)とも呼ぶ]

幹が横に伸びる オシベは散性
◇ヤブツバキ

幹が立つ オシベは束性

人口減問題

2018/04/03 (Tue)
人口減問題先頃人口推計が報道されたが、2045年の米沢市の人口は57,720人とのことだ。
人口減は我が国が抱える由由しき問題で、各地方自治体はその対策に頭を悩ませているが、首長の采配により人口減少の度合いに差が出ている現状がある。
ところで米沢市はどうであろうか? 小生思うに吉池慶太郎市長の後続市長は、変わる度に資質が落ちているように思える。
吉池市長は市庁舎を金池に移し、全国でもいち早く業務のコンピューター化に取り組んだ。しかし、借財も膨らんだ事を批判され、退陣を余儀なくされたが、当時の市庁舎の駐車場が現在でも機能している事や、今や業務のコンピュータ化は常識で、吉池氏の先見の明は評価に値する。
4/1の日曜日、「天丼の東月」で昼食をと思い電話すると「現在使われておりません」とのアナウンスに、訪ねてみると店は閉じられていた。噂では閉店したとの事。
又、その日には「岩倉まんじゅう店も閉店する」との話を耳にした。酒の香りに人気のあるまんじゅうで、旧桂町「東月」の向かいや、旧鉄砲屋町の南側・北側に店舗が有ったが、桂町店、鉄砲屋町南側店の順に閉店し、最後の鉄砲屋町北店も閉店となれば米沢市の名物が一つ消滅する事になる。
このような事象は「時代の流れ」と切り捨てるにはあまりにも悲しい思いがする。
小泉施政が大型店舗の出店を緩和したときから、地方の商店街は衰退の一途をたどり、地元の老舗と称する店舗が廃業に追い込まれる事態を招いたが、山出保金沢市長は「取り入れるべき新しき物」・「残すべき古き物」を明確にし、まちづくりに取り組んだのは30数年も前の事である。
そして今日新幹線の開通とあいまい繁栄に繋がったが、新道の駅のオープンや、フル規格新幹線の開通見通しに浮かれている市長ではなく、少なくとも30年後の米沢市の姿を描ける市長の現れることを願っている。
来年は市長選の年である。

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