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鶴岡市議会に刮目す!!

kage

2017/11/30 (Thu)

鶴岡市議会に刮目す!!

 鶴岡市の新文化会館は、当初予算が45億円のところ、完成時には97億円に膨れ上がった事に、①総工費は適正であったか、②議会の議決無くして5億円の公金支出は違法である、③雨漏れ・音漏れを知りながらこの事を隠蔽した。・・・等を、『地方自治法に基づく「百条委員会」を設置して調査する』との議決案を市議6名が29日に議長宛に提出した。

 鶴岡市の歴史に「百条委員会」の設置はこれまでに無かったが、果たして史上初の委員会が設置されるか興味津々である。しかし議会で諮られる前に議会運営委員会で検討されるので、大概はここで潰される。
 よしんば本会議で諮られたとしても、設置反対にまわる議員が過半数いて議案が通ることは希である。  

 米沢市でも数年前に、現在のナセバ建設に関わる「百条委員会」を設置する動きが有った。
 それは、建設予定地のポポロビル入居者が立ち退かないことから、当該地に建設することが不可能と判っているのに、「交渉が進んでいるので大丈夫」と議会に虚偽の説明を行い、ポポロ用地の調査料や設計料などを支払い無駄となった。
 この時点で、町田副市長は「ポポロビル跡地に建設は不可能」とビルオーナーに伝えている事などから、安部三十郎市長の責任を問うというものであったが、議会採決では1票差で否決された。
 
 議員とは、行政による公金の使い道が適正であるかを観察・調査する事が責務であるにも関わらず、行政のポチ、若しくは、市民の避難から行政を守る番犬と勘違いしている多くの米沢市議がいるように、鶴岡市でもスンナリと「百条委員会」の設置が実現するかは不透明だが、是非実現してもらいたい。

 当会は、6名の鶴岡市議にエールを送りたい。

 

森友問題と公文書毀棄罪

kage

2017/11/27 (Mon)

森友問題と公文書毀棄罪

 モリ・カケ隠しと揶揄された今回の衆議院選であったが、自民党の圧勝に終わった。その後、衆議院予算委員会の与野党の筆頭理事らが会談し、野党側は、森友学園をめぐる問題などの真相を解明すべきだとして、財務省で理財局長を務めていた国税庁長官らを参考人として招致するよう求めた。

 小生が強く関心を持ったのは、学校法人「森友学園」への国有地売却問題で、会計検査院は22日、約8億円の値引きの根拠となったごみ撤去費について「十分な根拠が確認できない」とする報告書を国会に提出したことにある。

すなわち、8億円値引きに至る会議録が破棄され、政府側担当官は「記録が無い。記憶が無い」とノラリクラリと攻撃の矛先を躱(かわ)してきたが、会計検査院は根拠が無いことで「正当性が確認できない」と大幅な無駄遣いを指摘した。

 国・地方を問わず、公務員は自分に都合の悪い文書は隠蔽して住民を欺いてきたが、今回の会計検査院の判断は、現在東京都と大阪府で提訴されている公文書毀棄罪(刑法第258条)の裁判に大きな影響を与えるのでは?と期待されている。

 米沢市でも公文書毀棄罪(刑法第258条)に問われる問題がナセバの建築に於いて発生している。
 ナセバの一階工事は契約時、10月~11月であったが、12月に降雪が有ったことを理由に翌年の3月まで工期が伸び、3,000万円が追加工事料として支払われた。
 
 小生らは「11月完成の工事が、12月の降雪を理由に公金支出することは根拠が無い」と住民監査請求を行った。
 対応に苦慮する本市の会計監査員は、技術フォーラム(行政と市民の相談機関)に「工事遅れは請負業者の技術不足であるか?」を諮問した。
 すると、技術フォーラムは「技術的に難しい工事では無い」と回答したことにより、小生等の申し立ては棄却された。

 驚いたことに、技術フォーラムの答申書には技術的な表記は1行も無く、12月に降雪が有った資料の添付だけであったので、「監査委員と技術フォーラム間にどのような会話が交わされたか、会議録を求めた。
 当局は当初会議録の情報公開を承諾したが、後に「破棄により会議録は不存在」との回答を示した。
 この行為に『公文書を故意に破棄する事は「公文書毀棄罪(刑法第258条)」に抵触する』として、今年3月に本市の情報公開審査会へ諮った。

 その後、審査会の回答を待っているが未だに回答は無い。この審査会の会長は、羽生田 智氏であるが、氏は弁護士を生業としていることから、これだけ答申を遅らせることが不当であることは理解できると思うが、市民から行政を守るのが務めとでも勘違いしているものか再度の催促にも、梨の礫である。
 

頓珍漢[鍛冶川油汚染問題]

kage

2017/11/22 (Wed)

頓珍漢[鍛冶川油汚染問題]

 昨年11月来、鍛冶川に油汚染問題が発生し、将来、井戸水に影響が及ぶことを心配する住民は、連名で中川市長宛に「①ボーリング調査を行い、油汚染の発生源を特定する事。②油の残量を調査し、将来井戸水に影響を与えないか調査する事」を要望書として提出した。

 しかし中川市長の職員への指導力に不安を感じる住民は、更に議会宛てに要望書の内容と同じ請願を行い、採択された。

 請願とは、国民が直接行政に行動を求める手段として、法で定めている以上、議会で請願が採択されれば、行政は市民の要望に応えるのが道理と思えるが、『行政は必ず請願内容を実行しなければならない』とする条項がないため、当局職員は公務員の金科玉条である『遅れず、休まず、働かず』を励行することに必死である。

 請願採択後、約2ヶ月になるが請願の内容については何も行っていない。ところが、請願とは関係の無い地下水検査に公金を投入し「飲み水に影響は無い」などとマスコミにアナウンスする頓珍漢(とんちんかん)ぶりを発揮している。
 それだけでは無い。21日付け米沢新聞によると、米沢市は「地下水技術検討会」を設置し、今後の対応を検討するのだという。

 再度述べるが、請願内容は「汚染源特定と、油残量調査」なので、手段としては、廃業した染色屋の地下タンク付近をボーリングし、土壌に油汚染が有れば場所は特定できるし、タンクの残油量を調査すれば事が足りるのではないか。

 その後に、倒産廃業した会社に「環境政策の国際経済的側面に関する指導原則」で勧告された「汚染者負担原則(PPP)」をどのように適用するかを協議し、汚染者が経済的困難から汚染防止費用を支払うことができない場合の補助金について検討するというのが筋ではないか。

 何故、「地下水技術検討会」などと訳の分からない検討会を作り、公金を投入しなければならないものか?  正に頓珍漢行政ではないか。

どうなるポポロビル[覚書の白紙撤回]

kage

2017/11/20 (Mon)

どうなるポポロビル[覚書の白紙撤回]

 安部三十郎元市長の「図書館で中心市街地を活性化する」とする妄想は、ナセバ開館後も物議を醸し出している。

 当初、図書館建設はポポロビル跡地に計画されたが、テナントが退去しないことから、急遽、現存する「まちの広場」を壊して図書館を建設し、テナント退去後に再度ポポロビル跡地に「まちの広場」を建設することをアナウンスし、その証として市は地権者と覚書を交わした。【下の画像左を参照】
 この覚書に対し、過日中川市長と地権者間で「白紙撤回」を承諾した記事が11/18の米沢新聞で報じられた。

 白紙撤回の理由に「①市庁舎・市立病院・統合中学校への対応②まちの広場に代わる西條天満公園がある」ことをあげているが、これら①②はナセバ建設前の市民への説明会で「資金面で大丈夫か?」と経済面を心配する市民質問に「建設債が激減するので心配ない」と答えてきた当局であり、「今更何をいわんや」と言いたい。
 ここは安部失政を容認してきた当局及び市議団に責任があるので、白紙撤回後の新たな中心市街地活性化への取り組みを示す説明責任がある。

 現在のポポロビルの景観は下の写真の如くである。実質オーナーのS氏は「中心市街地活性化に協力する」と明言していたので、先ずはポポロビルに対して、中心市街地の美化に協力を求めるべきではないか。
 このような景観が続くのであれば「お化け屋敷と恐怖のアーケードの中心市街地」との不名誉な事象として、全国に米沢の名を馳せるのではなかろうか。

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尚山氏へ[商店街アーケード]

kage

2017/11/19 (Sun)

尚山氏へ[商店街アーケード]

 図書館をもって中心市街地の活性化を図るとした「アベノミス」は、事前に予想されたとおり、平和通り商店街の活性化に寄与するどころか”シャッター通り”から”歯抜け通り”と化し、御指摘のアーケードは写真の状態である。

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 平和通り商店街のアーケードは築後50年近く経過している事から老朽化が著しく、2012/1/15午前11.45には大沼デパート玄関前のアーケードが積雪1.2mの重さに耐えきれず倒壊した。その後は倒壊した部分を解体し、取り除いただけで他は修理補強を行っていない。

 このようにアーケードが危険な状態であるので、対策を市の観光課に問い合わせると「商店街組合が設置した物であり、市は関与しない」との回答を得た。
 今やシャッター通りと化した「うらぶれ」の平和通り商店街組合では補強や建替えを行うパワーも無いだろうから、市が対策を講ずるべきと思うが、「西條天満公園」が、”訪れる人のいない無人公園”と揶揄されることを嫌い、「西條天満公園でのイベントには補助金を出します」と、市民の安全・安心より優先して人集めに公金を支出し、「アベノミス」の失政を隠すの事に躍起の当局である。

 栗子の無料高速道路は冬期間、雪による障害が少なくなったことから、平和通り商店街を訪れる県外客が増えると予想されるが、今年も積雪によるアーケード倒壊の危険は続くので、犠牲者が出ないことを祈り、市民はアーケードに近づかないように気をつけることを進言する。

多くの市民が「図書館建設は中心市街地の活性化に寄与しない」と反対したにも関わらず、市民の声を無視して安部三十郎市長の図書館建設に賛成票を投じた市議団に、平和通り商店街の現況に対する意見を聞きたいものだ。

気になる市長挨拶

kage

2017/11/14 (Tue)

気になる市長挨拶

 過日、中川市長はある会合で「来年(平成30年)は上杉鷹山公入部250年に当たるので、色々な企画を考えている」と挨拶した。

 来年が「上杉鷹山公入部250年」であることは、数ヶ月前に市観光課から聞いていたので、確認の為文化課に問い合わせると「間違いない」との説明を受けた。
 ところが一ヶ月ほど前に「上杉鷹山公入部250年は来年ではなく、再来年(平成31年)の間違いでした」との連絡を両課より受けている。

 ここで疑問が湧くわけだが、「上杉鷹山公入部250年は再来年」との連絡が小生にはあったのに、市長には無かったのであろうか?
 市長は、連絡があったが勘違いしている、というより、連絡が無かったのではなかろうか。

 市長、社長に限らず、トップが全てを陣頭指揮しているのではなく、担当部署が実務を進める訳だが、民間企業の場合なら「上司への報告」は徹底し、社長が周年事業を取り違えて公の場で話すことは、まず考えられない。 

 中川市政は今月で二年を経過するわけだが、その間に「市長と現場職員の温度差」を感じるのは今回ばかりでない。
 市立病院の件も、今回市長は「順調に経過している」と挨拶したが、小生には「三友堂との不協和音」が聞こえていて、「市長の知らない土俵で物事が進展しているのでは」との思いを抱く。

 市立病院建て替えも、市庁舎建替えも、市民に内容の伝わってこない「検討委員会」主導で進められ、事業は市民の総意ではない方向に向かうのでは、と懸念する。


 

高齢者様へ[ナセバの床の件]

kage

2017/11/13 (Mon)

高齢者様へ[ナセバの床の件]

 貴殿ご指摘の、ナセバの床に亀裂が入ったことを建築課に糾したところ「南側入り口は確かに亀裂が認められるので請負業者に補修を指示した」「他は亀裂とは言えないので様子を見る」との回答を得た。

 ナセバは約30億円も投じた施設であり、一般市民なら超豪邸に値するものだ。一年ほどの使用でこのような症状が現れたら「無償で補修せよ」と業者に迫るのが社会通念であろうが、市職員は請負業者に対しては殊の外寛容である。

 ナセバの工期遅延でも、契約では10月完成予定の一階工事が「12月に雪が降ったので翌年3月まで一階工事の完成が遅れました。3,000万円を上乗せして支払ってください」と言われると、「はい承知しました」と考えられないような大盤振る舞いである。

 このように市職員が業者に甘いのは「所詮他人の金」との意識が働くからであろうが、その他にも次の事情が考えられる。

 公共工事は市の担当者が仕様を定めて業者に発注するが、この場合に担当者の手落ちで積算漏れがあったとする。この場合には追加工事料が発生するわけだが、担当者は責任を問われることを避けるため「追加工事、又は次回発注工事で穴埋めするから内密に」と業者と掛け合い、これを「市と業者の信頼関係」と嘯く(うそぶく=とぼけて知らんぷり)のである。
 
 このような市職員と業者の癒着は議会がチェックすべきであるが、「市民の苦情から、市職員を守るのが議員の務めと」錯覚している議員団であるから、「もう済んだこと」と行動を起こすことは無い。

 9月議会で採決された「請願」は未だに何の進展も無い。すなわち「重油漏れが将来、市民生活に影響を与えないか調査してくれ」との要望内容であるが、「現在市民生活に影響なし」との当局説明へ議員団は沈黙を決めている。
 市民の声である「請願」に応えない市政に、12月定例会でどのような対応をする議員団であるか刮目したい。

大正ロマン

kage

2017/11/11 (Sat)

大正ロマン

 昭和の高度成長期には、多くの日本的建造物は、いわゆるビルと言われるコンクリート製の洋風建物に作り替えられた。温泉街でも競って大きなホテルが建てられ、多くの団体客を収容して活況を呈した時期もあった。
 反面、その波に乗れなかったか、乗らなかったか分からないが、旧態依然の建物で営業を続けてきた旅館もある。

 NHK連続テレビ小説「おしん」の舞台となったことで一躍脚光を浴び、当地の旅館「藤屋」の女将をつとめた藤ジニー(現在は離婚してアメリカへ帰国)がCMに出演するなど、全国的にその名を知られることになった尾花沢市の銀山温泉は、銀山川の両岸に大正から昭和初期にかけて建築の旅館が立ち並び、大正ロマン漂うこの光景は、多くの観光客を惹きつける。

 銀山温泉の名前は聞いていたが、実際に行ったことが無かったので、横手市の帰りに訪れた。驚いたのは、「大正ロマン貸衣裳」をまとった多くの若者が散策していることにあり、ガス灯風の街灯、大正ロマン漂う旅館群と若者の出で立ちは、古きものに癒やしとやすらぎを覚える小生であった。

銀山1 銀山2

孫太郎
 人は誰しも、古きものに出会ったとき、少なからず「癒やし」と「やすらぎ」を覚えるのではなかろうか。米沢市でも赤芝の新藤氏は「古民家・孫太郎」をオープンしたので、そのうち訪ねたいと思っている。

 栗子の高速道が開通したことを手放しで喜んでいないで、これまでとは違う切り口の観光事業に取り組むことが肝要ではないか。










金山町のこと

kage

2017/11/09 (Thu)

金山町のこと

 11/4に栗子の高速道路開通とは逆に横手市に向かったことは前述したが、途中、金山町を訪れた。
 金山町は、山形県北東部にある町で、金山杉と、白壁を用いた「美しく古びる」を目指した金山型住宅、農業用水路には錦鯉を放流するなど、景観施策に意欲的な町として複数の町並みコンクールにおいて受賞実績がある。

金山3 金山2

 この町並みを語る前に「岸宏一氏」に触れたい。
 金山町出身の岸氏は早大政経学部卒後、1967年に金山町議に初当選。その後、71年に同町長選に立候補して当選すると、82年に全国の地方自治体で初めて情報公開条例を制定し、83年度には『街並み(景観)づくり100年運動』を「新金山町基本構想」の基幹プロジェクトとして位置付けし、98年まで連続7期町長を務めた。
 98年に金山町長を辞職し、参院選に山形選挙区から自民党公認で出馬、初当選し、2016年の政界引退まで3期連続当選する。02年第1次小泉改造内閣で総務大臣政務官、第1次安倍改造内閣で厚生労働副大臣を務めた。

 岸氏がすすめた1983年制定の『街並み(景観)づくり100年運動』とは、100年をかけて自然(風景)と調和した美しい街並みをつくっていこうというものであり、あわせて林業等の地場産業の振興や人と自然の共生を図るというものだ。
 この100年運動の実現のために、86年3月に「金山町街並み景観条例」を制定し、「街並み形成基準」とともに、街並みの基本となる「金山住宅」の基準と、金山住宅を建てた場合の助成制度を定めた。(平成25年4月「金山町の風景と調和した街並み景観条例」に改正)

 街並み(景観)づくり構想から34年経過した金山町を訪れ、懐かしいたたずまいの家並みや風景を目にすると、ホッと心は癒やされる。午前8時という事もあり、我々以外の訪問者はいないと思ったが、宮城ナンバーの乗用車が前を走っていた。

 100年後を見え据えた岸氏の町長としての先見の妙に敬服し、我が米沢市歴代首長の粒の細さに気落ちする金山町並観賞だった。

 11/4は奇しくも、「岸宏一氏(77歳)」の告別式の日で、故人を偲び大変な参列者であったという。ご冥福を祈る。

東北中央自動車道の開通

kage

2017/11/08 (Wed)

東北中央自動車道の開通

 東北中央自動車道は、福島県相馬市を起点に福島市、米沢市、山形市、新庄市を経由し、秋田県横手市で秋田自動車道に接続する全長約268 kmの高速道路である。その一部分の「米沢北IC~福島大笹生IC」間が今月4日に開通した。
 これまでの米沢・福島間の栗子峠は、冬期積雪により年に何度か通行止めが発生したが、新しい道路は雪の難所がトンネルになっているので、その心配は無くなったようだ。

 吉村県知事を始め中川市長は、高速道の開通に大きな期待を寄せるコメントを発し、経済活動の活性化に希望を膨らませているが、小生はややもすると当市が呼び込む経済活動を上回る経済活動の流出も懸念され、数年後に相馬・横手間が全線開通となったとき、米沢市は単なる通過都市として、高速道路の恩恵を受けないのではとの考えがよぎる。
 そうならないためには、開通後に経済活性化のための戦略を、県・市ともに示してくれれば安堵するが、今のところ具体策は見えていない点にある。

 民間企業なら高速道開通を機に具体的な戦略を立て、自の利を考えるであろうが、働かなくとも給料の100%が保証されている職員は「民間が具体策を提示すれば、予算化を考える」と上から目線で、自ら戦略を練ろうとの意識は無いようだ。

 小生は、米沢北IC~福島大笹生IC開通の11/4には、逆方向の横手市に出かけた。目的は横手市の「ふるさと村」で開催されている「逸品明治工芸の至宝展」を観たかったからである。
 千円の入場料を支払い見学した。内容は期待以上で、長距離をかけて出向いた効が有ったと大満足であったが、反面、関東方面より無料の高速道路を経て米沢に来る魅力は何だろうかと考えると、投稿の尚山氏や伊達の居残り氏が指摘するように心許ない。

 米沢北IC~福島大笹生IC開通を手放しで喜んでいないで、これを機に市・商工会議所・観光協会・民間で構成する「中央高速道開通戦略会議」を進言したい。

 

高齢者様へ

kage

2017/11/01 (Wed)

高齢者様へ

 ご指摘の亀裂発生のナセバ床と階段を見に行くと写真のように僅か1年経過した約30億円の施設にしてはお粗末だ。

 早速、建築課の職員に糾すと「管理の委託先である上杉財団からの連絡は無い。早速調査する」との事であったので、報告あり次第このブログに載せる予定。
 もし、これが自宅の新築工事なら、当然施工主にクレームを付けるであろうが、建築費は「所詮他人の金」との認識から「我関せず」の態度を貫くのが当市職員の性(さが)である。【ワンクリックで写真拡大】

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IMG_2934.jpg 公共事業に関して担当職員がノーテンキなのは当市だけではない。鶴岡市の96億円も掛けた「鶴岡市新文化会館」も、市民からは「仕上がりがお粗末すぎる」・「新築なのに雨漏れ発生」と大ブーイングなので見学に行ってみたが、完成したはずなのに、閉館で内部を見ることはできなかった。

 写真のように建物全体は奇抜にして目を引くが、カーブの多い屋根の仕上がりは工事難からか曲線は歪み、雨漏れ発生は「さもありなん」と思われる。
 又、外壁の仕上がりは、よく作業小屋に使用される角波トタンのようで、「安普請」の印象は免れない。大方の市民が評するように96億円にしてはお粗末の評は当然と思えた。

そして誰もいなくなった!!

kage

2017/11/01 (Wed)

そして誰もいなくなった!!

 アガサ・クリスティの名作「そして誰もいなくなった」は長編推理小説のタイトルである。
 これは、交通手段が絶たれた孤島に於いて、そこにいた10名全員が次々に殺害され、ついに島には誰もいなくなる内容だが、今回はそれとは別に10/31をもってテナントが誰もいなくなる「ポポロビル」の話である。

 当市繁栄の極み「平和通り商店街」であったが、大型店が郊外に進出したことから、近年はシャッター通り・歯抜けの商店街と化した。
 そこに位置し、老朽化した「ポポロビル」は、取り壊して更地での販売も検討されたが、アスベストが使用されていることから、解体費が更地の販売価格を上回ることも懸念され、ポポロビル側より安部市長へ寄付の話が持ち込まれた。

 「まちなかに図書館建設」を公約に掲げた安部市長は、この寄付話に食いついた。しかし、議会で「無償贈与」は承認されず「更地での購入」となったことから、ポポロビルはテナント(賃借人)に対して契約打ち切りの通知を行い、ビル解体を計画した。
 
 ところが、ポポロビルのテナント(賃借人)である「魚民」(モンテローザ)はこれに応じないことから、法廷闘争となった。
 そこで建設を焦る安部市政は、「現存するまちの広場を取り壊し、裁判決着後にポポロビル跡地をまちの広場にするのが最小の費用である」と市民を騙し、「まちの広場」に現在の「NASEBA」建設を強行した。

IMG_3008.jpg 「魚民」が退去に応じなかったのは、ポポロビルと安部市長の態度に対する「腹いせ」であることが裁判記録から読み取れる。
 それは、あれほど退去を拒んだ「魚民」が、「NASEBA」オープンから、わずか1年後に退去した今回の行動からも、「魚民」はこの場所への魅力で退去を拒んだのではなく、ポポロビル側と安部市長の「初期交渉の稚拙」が推察できる。

 「図書館で商店街が繁栄する」は安部市長の妄想であり、妄想であることを理解するポポロビルオーナーであるから、ビルを建替える行動は今後も起こさないであろう。

 安部三十郎元市長の平和通り商店街繁栄のシンボル「NASEBA」の逆読みが「安部さん」であるように、「そして誰もいなくなったポポロビル」と「歯抜けの平和通り商店街」は、安部市長が唱えた「繁栄」の真逆である「衰退」のシンボルとして後世に残るのではなかろうか。

←10/31退去に備えて看板を撤去する「魚民」