風来坊人事!!

2017/03/28 (Tue)
風来坊人事!!3/27に本市の人事異動が発表された。他の市町村と比べて遅い発表に、「二年目の中川市長は熟慮に熟慮を重ねた画期的な人事か!!」と興味を持って眺めたが、例年この時期に行われる恒例行事の如く、代わり栄えのしない人事異動に思えた。
トップが変われば、前任者トップを支えた要職者の大幅な入れ替えが行われるのが一般民間会社の人事だが、役所は年功序列のルールなのか、小生には理解し難い人材が部課長職に就く。
通常、部課長と言えば、管轄部署の業務に一番精通した人物がその職に就いて采配を振るうと考えるが、役所の部課長は、それまでの職歴に脈絡の無い他の部署からの風来坊で、いわば業務を一番理解できない人物がその職に就くのである。
よって、専門知識を持ち合わせていないが故に、実務はすべて部下任せにし、本人は「責任が自分に及ばない保身術を磨く事」に精を傾け、市民の幸せへの貢献など屁のカッパで、夫婦で部課長なら合わせて約1千5百万円の年収と、無事勤め上げた時には6千万円に迫る退職金を手にして、「使い切れないんですよ~」と嘯(うそぶ)くのである。
風来坊人事に疑問を持つ小生は「専門知識を持つ職員を採用し、その知識の発揮できる職場への配置にすべし」と人事部に提唱した事があるが、「職員は一般職での採用であり、色々な部署を経験することにより、広く知識を身につける人事を行う」と意に介さない。
小生が高校を卒業した昭和38年の本市職員初任給は6千円で、民間最高は1万2千円と倍も格差があったので、能力有る人材は民間に就職し、能力無き人材は「給料は安いが安泰して定年まで勤められる」と市に就職したが、今は本市の民間給与所得3百万円に対し、市職員の年報酬は6百万円と、当時との民官格差の逆転現象から、職業の花形は「公務員」と羨望の職場となった。
しかし、薄給時代の「安泰して定年まで勤められる」条件は変わらず、能力に関係のない人事は現在でも継承され、「前例が無い」との文言で市民の要望を一蹴する悪しき慣行は継続中である。
もうそろそろ「部課長は職場のオーソレティ(権威)」との人事を行う時代にあるのでは無いか。

国会の証人喚問に思う

2017/03/24 (Fri)
国会の証人喚問に思う3/23証人喚問で、学校法人「森友学園」の籠池泰典氏が、議員の質問に答える様子がテレビで報じられ、あのような場で臆せずに受け答えする籠池氏の態度に「ただ者では無い」との印象を持った。
この問題が取り上げられると「忖度(そんたく)」「おもんぱかる」という語彙が度々登場し、「おもんぱかる」は知っていたが「忖度」は知らなかったので辞書をひもとくと[忖度=他人の気持をおしはかること]とあり、「忖度」「おもんぱかる」は類語である事が分かった。
そこで思い出されるのが安部三十郎市長時代の部課長の態度である。議会で「安部市長に質問します」と名指しされながら、後ろに控える部課長を市長が眺めると、指名もされていないのに「お答えします」とバネ仕掛けの人形よろしく立ち上がって、市長の代弁をする部課長の態度をよく目にした事だ。
「市長では無いだろう」との質問者の言葉をよそに、必死になって安部市長を援護する姿は「忖度」そのもので、このような態度は公務員に限らず、上下関係が存在する場ではよく見られる光景だ。
籠池氏が「忖度」の力学を利用した「激安国有地払い下げ騒動」だが、事業名に有名人や権力者が冠されると、上下関係が存在しなくても一目置くのが人情というものだ。
かくいう小生も、新潟県のあるゴルフ場に行ったとき、絶大なる力を誇った時の宰相「田中角栄氏」の名が理事として記されていると「格がある」「立派なゴルフ場」との感を抱いた事は否めず、「安倍晋三」や「安倍昭恵」の名が冠されていれば、「忖度」が働くのは道理である。
「忖度」を持って「議員の口利きがあった」とか「議員の圧力があった」という証明には為らないので、これを国会で取り上げて追求しても詮無き事だが、大阪府豊中市の木村真・豊中市議らと市民を中心とする計230人が22日、近畿財務局の職員を氏名不詳のまま背任容疑で大阪地検特捜部に告発したことは、注目に値する。
ナセBAの完成に至る過程での、安部三十郎市長疑惑の行為に小生等は司法判断を求めて戦っているが、「もう済んだ事」と意にも介さない米沢市議団と豊中市議を比較するとき、両市の市議の資質に大きな隔たりを感じる小生である。

東京都百条委員会に思う

2017/03/21 (Tue)
東京都百条委員会に思うこの所、行政・議員への疑義が連日報道されているが、昨日は東京都の百条委員会の様子を、NHKが全国版で取り上げたように、国民間に行政不信が増大する社会現象にあり、東京都の議会が事の真意を糺そうとして百条委員会を設置した事は評価できるが、中継放送を観て、攻める議員の資質に物足りなさを感じた国民が多かったのではないか。
百条委員会で、議員が行政側を攻めるのには、綿密なる調査から疑義を特定して質問すべきだが、小生は質問に甘さを感じた。特に気になったのは「責任をどう感じているか」と石原元知事へ質問する議員だが、行政が上程した議案を可決したのは議会であるから、決定責任は議員団にあり、元知事を決定責任者として糾弾するのは的を射ていない発言だ。
この場合に議員は、「我々が議案を可決するに至る過程で、司司の説明を信じて賛成票を投じたが、その説明に疑義有り」と、担当職員を糾すべきで、首長の責任を追及しても「司司の説明により事を進めた」との返答は法的に何の咎もない。
即ち、議決とはそれ程重いもので、一旦可決された議案を首長に責任追及しても、「責任は問われない」とするのが司法判断であるから、議員は虚偽の説明を行った担当職員の責任を糾し、職員に非が有るのであれば、行政が職員に対し何らかの粛正を行う他ないのである。
小生等は行政訴訟を行ってみて、一旦議決されれば、その後首長の責任を問う事が如何に難しいかを学習した。よって、議会のチェック機能に期待したい所だが、本市の議員団にそれを求めても「行政のポチになった方が楽」とか「何もしなくても報酬は変わらない」とか「議員報酬と定数は現状維持」と、ノーテンキな人達である。
もうそろそろチェック機能を発揮する議会であり、当局説明に虚偽・隠蔽が発覚すれば、責任追及する議会であってほしいと願う小生である。
【司司で・・・(つかさつかさで)】
「それぞれの部署がそれぞれに職務を遂行する」といった意味合い。

隠蔽と捏造は公務員の習性?

2017/03/19 (Sun)
隠蔽と捏造は公務員の習性?東京都の豊洲問題・大阪府の森友学園問題に加えて、南スーダンへの派遣部隊の日報(電子データ)は破棄したとしていた陸自が、実際には保管されていたことなど、都議会・国会で問題視されている報道から、国民は行政・政治家への不信感を増幅している昨今であるが、このような隠蔽と捏造は公務員の常套手段で、米沢市でも多用される所作である。
米沢市の文化課は発電所跡を「伊達政宗が築いた舘山城」と市民に調査報告を行った。それに対して小生は、『一の坂の看板に、「伊達政宗はここより築城しようとした」と表記されている』と指摘し、整合性を求めると「看板は間違いなので撤去する」と言うではないか。そこで「舘山城に伊達政宗が関わった資料の提示」を情報公開条例にて求めると「不存在」との回答であった。
又、「伊達の居残り」氏より「調査報告は全くの捏造である」との抗議文が教育長宛に出された事などから、文化課はいつの間にか『一の坂より西方、鬼面川迄を「平城」、発電所跡地は「山城」として「伊達時代に存在した山城」と訂正して国に報告し「史跡指定」となった。
ならば、『「伊達政宗が築いた舘山城」は間違いであった事を公表すべし』と文化課に迫ったが「その必要は無い」と間違いを認めようとはしないし、責任者に自責の念など微塵も無い。
前段の例に限らず、他の部署より強くコンプライアンス(法令遵守)が求められる監査委員でも平気で隠蔽と捏造を行うので、その事を報告したい。
ナセBA建設で、11月末迄に完成する予定の一階工事が、翌年3月末迄の4ヶ月も遅れ、市民は3,000万円を負担する事となった。当局は、遅れた理由に「12月の降雪」を挙げ、「請負業者に責任はない」との見解を公表した。
この当局の公表に「11月末完成予定なら12月の降雪は関係ない」として住民監査請求を行うと、大沢悦範・工藤正雄(市議)監査委員は、工学博士・技術士の肩書きをチラつかせた原田敬美なる人物に所見を求め、「ナセBAの一階工事の遅れは12月の降雪が原因」とする原田敬美報告書を盾に住民監査請求を「棄却」した。
原田敬美所見の出鱈目さに「原田敬美と監査委員・当局との打合せ記録」を情報公開で求めたところ、監査委員部局は「打合せ記録は電子媒体で存在する」と回答し、14日以内に公開するとして情報公開請求を受け付けた。
その後、正月休みが有った事で1週間延ばした21日後に公開するとの連絡が有ったので待っていると「記録は破棄したので存在しない」との回答であった。 正に、陸上自衛隊の「南スーダンへの派遣部隊の日報(電子データ)は破棄した」と情報を隠蔽した同じ所業である。
このように、隠蔽と捏造は公務員の習性であることから、住民は公務員を決して信じてはいけない。
なお、監査委員の「公文書破棄」は刑法に触れると考えられるので、刑事責任を追及する予定である。

平田東助を知っているか

2017/03/17 (Fri)
平田東助を知っているか
平田東助は米沢藩医の家に生まれ、明治政府の高官として農商務大臣・内務大臣・内大臣を歴任。特に産業組合法の制定に尽力し、明治38年にJA全中の前身である大日本産業組合中央会を設立し初代会頭を務める。
大正10年に全国250万人の組合員や有志によって、九段坂下に写真の平田東助座像が建設され、96年に現在のJA全国教育センターに移された。その後、東京都の緑地公園計画から、同センターは移転することとなり、座像については平田東助の出身地である米沢市に移設する計画が、JAより昨年12月に中川市長にあり、市長は快諾した。
台座は米沢市名誉市民第一号の伊東忠太が手掛け、座像と台座の大きさは高さ6m幅10m重さ130t程あるというが、移転費用は全額JA持ちという事だ。
そこで問題になるのは「何処に設置するか」だが、小生は現在のNHK中継所が最適と思っている。この場所は60余年無償で貸与しているが、「観光のメッカに相応しくない景観」として小生等は移設を安部前市長に陳情して数年になり、漸くNHK側は移設の意向を示したが、いかんせん交渉窓口の総合政策課は金科玉条の「遅れず・休まず・働かず」「何もしないのが最大の美徳」を発揮して、いつになることやら見当も付かない。
このNHK中継所付近は観光の素材として、利用価値はすこぶる高い事から「先人顕彰の杜」として活用すべしと有志を集い運動を続けて数十年になる。
現在の色部長門顕彰碑に加え、お金を掛けずとも平田東助の像が加わるのであれば、願ったり叶ったりだが、何せお役所仕事であることから、JAが求める期日までに本市の受け入れ体制が整うかは甚だ疑問である。
お役所仕事で残念な例に、山大が米沢市に設置を望んだリチウムイオン電池のパイロット工場が飯豊町に決まった事だ。この時、「米沢市でなく、何故飯豊町か?」との市民の問いには、駄目な理由をこじつけ説明する当局に、市会議員も「もう決まった事」と関心を示さず、噛みついたのは鈴木章郎元市議のみであった。
今回もモサモサしていると他市町村への移設となりかねない

米沢の美術

2017/03/15 (Wed)
米沢の美術
「大正期の米沢の美術」と題する展示会が上杉博物館で開かれ(2/18~3/26)、大正期に活躍した米沢市在住芸術家の作品約50点が展示されている。会場には中央画壇で活躍した椿貞雄作品をはじめ、多彩な顔ぶれの作品が並び「大正時代、米沢にはこれほどの画家がいたのか」と感心し、山形・鶴岡・酒田にはこれほどの人材はいなかったのでは無いかと思った。
このように明治大正時代の米沢市は、文化面はもとより政治・経済・に於いて東北でもトップクラスの地位にあったことは、1889年(明治22年)4月1日に施行された市制による、全国36都市に米沢市が入っていることからも窺える。
【明治22年に指定された市】
東京、京都、大阪、堺、横浜、神戸、姫路、長崎、新潟、水戸、津、名古屋、静岡、仙台、盛岡、弘前、山形、米沢、秋田、福井、金沢、富山、高岡、松江、岡山、広島、赤間関(下関)、和歌山、徳島、高松、松山、高知、福岡、久留米、熊本、鹿児島
ところが平成を迎えた今日に、当時指定された都市の中で米沢市だけが旧態依然と取り残された感が否めないのはどうした事であろうか。ちなみに、米沢藩が120万石であった現在の会津若松市は、明治維新で壊滅的に破壊されたにも関わらず、現在は12万を超える人口の都市になっているばかりか、行政面でも日本最先端のスマートシティとして生まれ変わろうとしている。
そのプロジェクトとは、会津若松市、会津大学、民間企業がスクラムを組み、欧州最大規模の医療・産業クラスター「メディコン・バレー」を手本に医療・健康分野をはじめ、観光やエネルギー、市民生活に至る幅広い範囲でICTの活用を進め、ICTを核にしたスマートシティの街づくりを目指して、過疎で悩む全国の地方都市再生のモデルケースとなる狙いだ。
【ITC】
ICTとは、Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)の略で、日本ではすでに一般的となったITの概念をさらに一歩進め、IT=情報技術に通信コミュニケーションの重要性を加味した言葉。
「遅れず・休まず・働かず・何もやらないのが最大の美徳」を金科玉条に「議員報酬と定数は現状維持が良い」と宣(のたま)う議員団に期待は出来ない。この辺で米沢市も将来に向けて抜本的な計画を練り直す事に、市民は市制に関心を大にする時期にあるのではないか。

市議会開催に思う

2017/03/14 (Tue)
市議会開催に思う現在3月定例会が開催されている。3月議会には今年度の予算、362億8千万円(対前年度-3千万円、-0.1%)が上程されるが、議会開催前に予算の概要は中川市長より説明されていることから、議会では、行政が編成した予算の中身に対して審議・討議が為されれば良いのだが、代表質問や一般質問を見る限り、質問のための質問に終始し、後に行われる予算特別委員会で検討される土壌には為っていない。
「議会は学芸会」と揶揄したのは片山善博元鳥取県知事だが、米沢市議会を見る限り学芸会以下のレベルではないかと思っている。
現在、国も議会開催中で、予算委員会で丁々発止のやり取りの様子をテレビ中継で観ていることから国民の眼も肥えてきており、米沢市議会にもそのレベルを期待したいところだが、ナセBAの裁判で米沢市議会が可決した証拠資料を集めていると、「11月末迄に完成する予定の工事が、12月に大雪があったので3月末まで4ヶ月延びたのはやむを得ない」として、工事請負業者に追加工事料として3千万円支払を可決した議会には呆れかえってしまう。
中川市長は「市民力に期待する」とのメッセージを発したが、市民としては逆に行政力・議会力・議員力に期待したいと訴えたいものだ。
市民個人が如何に良い意見を述べようとも、それが行政に反映することは希なことから、市は市民がタウンミーティングを行う費用を予算化し、か弱い議会力に市民力を加える「議会民主制+直接民主制」地方自治の手法を取り入れる、米沢市独自の議会運営を提案したいが如何なものであろうか。
もし、米沢市独自の「議会民主制+直接民主制」が採用されるのであれば、懸案の「議員報酬と定数の削減」問題は一朝にして解決し、少ない議員で中身の濃い議会運営が出来るのではないだろうか。
報酬に付いては「議員は兼業で、議会は夜間」「議員活動はボランティア」との考えの国もあるし、日本では日当制の矢祭町もあり、タウンミーティングで審議して市民の納得する額とするのが理想で、現在のように行政に対するチェック機能の働かない議員団への報酬は高すぎる。
議員報酬は『「米沢市議会基本条例」を遵守してから、その額を決せよ』と声を大にしたい。

3.11東日本大震災

2017/03/11 (Sat)
3.11東日本大震災今日は、2011年(平成23年)3月11日午後2時46分に発生した東北地方太平洋沖地震、その地震に伴って発生した津波と福島第一原子力発電所爆発事故による、未曾有の大災害から6年を迎える3月11日だ。
この3.11大震災の、地震・津波・原子力発電所爆発事故の中でも、原子力発電所の爆発による放射能被害は、住居地から人々を追い出し、その方々は未だに「いつ故郷に戻れるのか」・「戻れても元の生活が復元できるのか」と不安は尽きない。
小生が福島第一原子力発電所界隈を訪れたのは約30年前だが、その頃は原子力発電所が出来た事で近隣自治体は潤い、双葉町を訪れたときは「原子力発電所のお陰で、これまで全国で下から2番の双葉町の財務内容が、今では上から2番となった」との話も聞かれ、発電所による補助金と経済効果は地域を激変させる力があった。
しかし一方で、住民間には原子力への安全面に不安の声もあったが、東電側は「専門家」「有識者」「学識経験者」などの談を引き合いに「絶対に安全」との説明を行ってきた。
そして迎えた3.11大震災で被害が起きると、「絶対安全」と述べていた先生方は「想定外の震災」として反省の色も無い。想定外とは、想定するレベルが低かった重大な過失だが、過失と認めて謝罪したなどは聞いた事が無い無責任ぶりである。
「専門家」「有識者」「学識経験者」と称する無責任先生の名を挙げて、自説の正当性を主張する手法は今でも至る所で見られる所業で、本市に於いても、相田光照市議を委員長とする「米沢市議会議員定数・報酬検討委員会」は「山形大学人文学部教授の是川晴彦氏」に相談したとして「現状維持」との答申を行った。
答申書には是川晴彦教授の談話内容も記述していないのに、教授の名前を出すだけで市民は納得するだろうとする相田光照市議の姑息な手法に、小生は陳情書をもって反論し、3/3意見陳述の機会には「山形大学人文学部教授の是川晴彦氏に相談した」からといって「議員定数・報酬は現状維持」と正当性を述べるのは理不尽で有るとの意見を述べた。すると話中に、座長の島軒純一市議は目の色を変えて「関係の無い発言である」と小生の説明を遮った。
人間は往々にして自分が不利な立場に立たされると、威厳を笠に着たり声を荒げたりするもので、島軒純一市議の態度もこの類いでは無かったのかと思うが、質問状で質してみたい。

第一回裁判の報告!

2017/03/08 (Wed)
第一回裁判の報告!!ナセBA建設での杜撰な公金支出を違法として、当時の安部三十郎市長及び当局職員に対し、三千万円の損害賠償を求める住民訴訟の第一回陳述が3/7山形地裁で行われた。
訴えは、『1.5ヶ月で完成するとして契約した「ナセBA一階工事」に5.5ヶ月を要し、工事遅延は「豪雪」・「人手不足」が原因と称して公金三千万円を請負業者に支払った行為に対し、「雪の影響が4ヶ月とは理由にならない・人手不足は、それを想定して受注した業者の努力不足」』とする内容である。
二年前にも安部三十郎市長を被告として三件の住民訴訟を行ったが、裁判は「同じ事を三件訴えるのは無効です」との裁判長の一声から始まった。
この一声に腰を抜かさんばかりに驚いた小生は「裁判長、訴状をよく見てください、各々訴える内容は違います」と発言すると、同席している傍らの裁判官が裁判長に耳打ちし、裁判長もようやく自分の間違いに気づいたらしく、裁判が始まったのである。
このように「裁判官は正義の味方」との見解は当てはまらず、常に強い者の見方であり、行政訴訟は少数住民で訴えても勝ち味は無い。
「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛んだら大ニュース」と揶揄されるように、裁判は、少数非力な市民の主張を退けても話題にならないが、行政敗訴の判決を下せば、大きなセンセーショナルを引き起こす事は必至であり、その判断を下した裁判官への注目度が大なる事は容易に想像が付く。
裁判官とて公務員、「遅れず、休まず、働かず、何も行わないのが最大の美徳」との原理は働くようで、住民訴訟の殆どは「住民敗訴」となる。
しかし、豊洲問題での住民訴訟や、大阪森友学園への国有地払い下げ問題で、国民の公務員(行政)への不信感は増大している最中(さなか)、又々3/8には、新銀行東京の経営悪化で東京都に損害を与えたとして、石原慎太郎元知事や舛添要一前知事の責任を問う住民監査請求が行われた事をマスコミは報じているように、「公務員(行政)=性善説」は通用しなくなってきているし、今回の小生等の訴えを裁く裁判長も、前回とは異なり、訴状に目を通している事が感じられるし、市井での行政不信の風潮から、今回の裁判は真面な審議が行われると、多少ながら期待される第一回陳述であった。

百条委員会②

2017/03/06 (Mon)
百条委員会②東京都議会は、豊洲問題を百条委員会を設置して審議すると議決したが、その開催日については定かではない。つまり、いつ、どのような内容で行うかを決めかねているのだが、その理由は通常の委員会とは異なり、強い法的拘束力のあるこの委員会は、質問する議員も法的に明るくなければ顰蹙を買うこととなるから、議員の自信の無さが故の行動ではないか。
米沢市議会でも、ナセBAの建設を進める工程において、当初予定地のポポロビル跡地取得の件や、取得した天満神社の地上げ問題などに疑義が取り沙汰され、渋間佳寿美議員の発議によって百条委員会設置の議案が議会に諮られたが、僅差で発議は否決された。
反対議員の思惑は「何もしなくても報酬は保証されている」・「面倒な事はやりたくない」・「行政に逆らわないのが身の保全」等、議員資質の問題も有るが、それ以上に百条委員会が設置されて不都合の生ずるのは、安部市長と経済界のドンS氏、それに二人のパシリ役である海老名悟市議と商工会議所専務Y氏の面々で、S氏の何らかの力が働いたではなかろうか。
ポポロビルの件も有るが、天満神社の土地取得については刑事告訴となった如く、極めて疑い深い手続きによって進められた。土地買収はY氏を除く3名によって仕掛けられた罠に、あづま会のM理事長がまんまと掛かったことから、理事長の座を追われてしまったM氏はさぞかし怒り心頭であろうと推測し、事の成り行きを尋ねるべく自宅を訪ねると、M氏は何かを話したかったが、同席の奥さんは「忙しいので帰って」と取り付く島も無い。
しかし、粘り強くM氏に問いかけると、「本当の事を話すと多くの方に影響が有る」・「安部市長は選挙運動の違反に問われる」・「天満神社の土地取得は理事の皆が知っていた事だ」と断片的だが3つの興味深い言質を得た。
米沢署の捜査二課に相談すると、「証拠に乏しい」といつもの如く乗り気で無いが、米沢市の2トップを捜査するには抵抗が有ったのではないか。
少し時間は経過したが、山形署の捜査二課に相談すると「商工会議所専務Y氏の証言が得られるか」との事なので、何とか証言を承諾する手筈はないものかと模索しているとき、Y氏は交通事故で亡くなってしまった。また、重要参考人のM氏は屋根から落ちて死亡するし、もう一人の鍵を握る人物も病死した。
このように立て続けにS氏の取り巻きが亡くなると「次は自分か」と怖くなったが、現在でも生きている。

議員報酬と定数削減を訴える!!

2017/03/03 (Fri)
議員報酬と定数削減を訴える!!停滞する本市の経済成長率は、マイナス4%であった事を山新(2/06)で報じ、極近い将来に米沢市の人口は7万人台になる事が確実な現状から、「議員報酬と定数削減」は市民の大きな関心事である。
しかしながら、ノーテンキな市議団は「現状維持」の考えを表明した事に、「納得行かない」との多くの市民の声から後押しされ「議員報酬と定数削減の陳情」を行った。
今日3/3は「陳情」を審議する委員会で意見を述べる機会があり、小生は議員団の「現状維持」との考えが如何に理不尽であるかを小一時間に渡り述べたが、途中で座長の島軒純一市議は「陳情内容に関係ない」と称して発言を制する場があり「陳情内容に付随する発言である」と主張する小生に、居丈高に発言を制する島軒純一市議の態度には「随分偉くなったなあ」と実感した。
小生の陳述後に、8名の委員からは皆無と言うぐらい、さしたる質問・反論も無く、陳述はお終いとなった。そこで島軒純一座長より「退席して下さい」との指示が有ったので「陳述に使用した資料の追加提出は出来るか?」と質問すると偉そうに「退席してくれ」と言うだけである。
どうも市議とは議長職を経験すると日本語が通じなくなるようだ。この場合は「追加資料提出を認めない」か「提出を認める」、又は「即答できないので後ほど返答する」と言うべきではないか。
追加資料とは、ナセBAの二階~五階までの工期を平成27年4月より9ヶ月間として、平成27年12月に完成とする資料を基に議決したが、実際の二階~五階工事には12ヶ月を要し、平成28年3月に完成した。
その結果3千万円が市民の負担となったが、平成27年4月からの工事が遅れた原因を、平成26年12月の豪雪と言うのだから矛盾は明らかである。こんな小学生でも分かる出鱈目を認めた市議団を糾弾する資料であるから、島軒純一座長は無視したかったのであろう。が、島軒純一市議の資質を疑う一場面であった。
小生が退席し、議員団による陳情に対する審議結果は「棄却」である。自分の給料が削られ、次回の選挙に不利な議員削減に賛成する訳も無く、予想通りの結果であったが、約20名の傍聴者の一人は「議員の低レベルが分かった。棄却に懲りずに続けて運動してくれ」・「それが議員啓発に繋がるから」との励ましや、「これで終わるのでは無く、議員報酬と定数削減の署名運動を大々的にやろう」との提案が有ったことは喜ばしい限りである。

2/26コメントの一市民氏へ

2017/03/01 (Wed)
2/26コメントの一市民氏へコメントを頂いた事に感謝申し上げます。当会の連絡先は当ページの最左下に有りますが、コメントフォーム最下の「管理者にだけ表示を許可する」にチェックを入れると、他の訪問者からは見る事が出来ませんので試してみて下さい。
「議員報酬と定数の削減」に付いての意見陳述が、来る3月3日午後3時に議会事務局前の会議室で行われる事に伴い、賛同者の署名運動も現在行っているが、議員団が下した「現状維持」に付いては「納得行かない」とする意見が殆どであると同時に「ましな市議の出現に期待する」・「新たに育てよう」との声が多く聞かれ、現在の市議団の資質に対して、東国原英夫氏ではないが「どげんかせんといかん」との思いを抱いている市民の多い事が実感出来る署名運動である。
【訂正】陳情の「議員報酬と定数の削減」を審議するのは議会広報広聴委員会と思っていたが、実際は議会運営委員会が担当する。その構成は(島軒純一・佐藤弘司・相田克平・相田光照・中村圭介・鳥海隆太・高橋壽・我妻德雄)市議の面々である。
陳情とは、米沢市議会基本条例「第5条-4 議会は、請願及び陳情を市民による政策の提案と位置づけるとともに、その審査等においては、提出者の意見を聴く機会を設けるものとする。」と定められている事から、市民は意見を述べる事が出来るが質問する事は出来ない。反面、市議は市民の意見に対して質問が出来るし、自分に都合の悪い陳情内容には答えなくても良い。
条例では「市民との活発な意見交換を図り、・・・」と謳いながら、この様な縛りは、江戸時代の「官尊民卑」「庶民のくせに、御上にもの申す不埒なやつ」に通じる思想ではなかろうか。
ちなみに市職員は、「市長等及び説明や答弁のために本会議及び委員会に出席した職員は、議員の質問等に対して、議長又は委員長の許可を得て反問することができる。」と質問する権利、即ち職員の「反問権」を認めている。
このように議員も職員も質問する権利を有するが、市民は質問する権利が無いとは情けない。事実、議員との意見交換会で「市立病院は年間幾らの赤字を出しているか」「赤字の原因は何か」と質問すると、「市民のくせに、議員に向かって質問するとは何事だ」と言わんばかりに、海老名悟市議は「質問を繰り返すなら意見交換会を続けられない」と打ち切りを表明した。この様な市民無視の市議団に、3/3には声を大にして私見を述べる所存である。

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