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色部長門のこと

kage

2016/08/30 (Tue)

色部長門のこと

 色部長門と聞いて、どれ程の市民が知っているだろうか。若い方なら殆ど御存じ無いであろう。

◆色部長門
 色部長門は、戊辰戦争にて新潟に侵攻する官軍と応戦し、新潟市関屋にて壮絶な最期を遂げた。
 勝利した官軍は、逆らった藩に対して責任者の首を差し出すよう命じたが、米沢藩では「官軍に逆らった首謀者は家老の色部長門である」と報告し、色部家「御家断絶」をもって、藩は官軍からの咎を逃れる事が出来た。
 現在放送中のNHK大河ドラマ「真田丸」でも演じられているように、家柄が命よりも大事な時代の「御家断絶」である。色部家にとっては耐えがたき敗戦処理であったろうが、米沢藩にとっては他藩に比べて軽減な処分であった事から、恩義を感じる有志によって、放送局裏に「色部長門追念碑」が建立され、その功績が顕彰されている。

 又、色部長門は新潟に侵攻する官軍と応戦する際に、新潟市内が戦火に包まれる事を避けるべく、新潟市関屋まで官軍を引きつけて戦い、新潟市内が難を逃れた事を感謝する新潟市民によって、関谷の地に「色部長門君追念碑」が建立された。

 このような経過から、新潟市は中央区関屋で『「色部長門君追念碑」碑前祭』を毎年執り行っている。碑前際
 米沢市は米沢観光物産協会が主体となり、一年おきにバスを仕立てて関谷の碑前際に参列し、今年がその当たり年になっていたが、音沙汰が無いので市の観光課に問い合わせた所「金が無いので取りやめた」との事である。

 碑前際には新潟市は勿論の事、新潟進攻先鋒だった高鍋藩(上杉鷹山公は高鍋藩主秋月種美の次男)の現在高鍋町や色部家末裔の方の参列もあり、それなりに地域間交流に寄与していただろうに「金が無いから・・・」との理由で、これまでの催事を断るとは如何なものか。「金が無い」と云うが、ABESANによってバス一台のチャーター料6~7万円も払えない米沢市に落ちぶれてしまったというのであろうか?

 碑前際は神事なるが故に、市が主催出来ないので観光協会が表に立った催しであろうが、観光協会は市が相当額の公金を出している第三セクターなので、根は同じ米沢市観光課の考えと察し、「金が無いから参列出来ない」とする行為は、本市以外の方々から「米沢市民の先人に対する敬愛の念」をどのように受け止められるか心配である。

インバウンド

kage

2016/08/28 (Sun)

インバウンド

 「外人観光客」で良さそうなものを、最近のマスメディアは「インバウンド」と表現し、国を挙げてその誘致に懸命だが、多くの地方自治体も4年後のオリンピックでは、東京から「おらがまちへ」と策を練っているようだ。

 新任の井戸副市長も、4年後のオリンピックに備えてのインバウンドの誘致が肝要との話をされているが、行政及び米沢観光コンベンション協会の取り組みは如何なものであろうか。

 金沢市の名市長と評される山出保氏は、1990年から5期20年「文化によるまちづくり」に勉めて6年前に職を退いたが、その後東京~金沢間の北陸新幹線が開通すると、「城下町文化にこだわる歴史都市に、21世紀美術館・世界一美しい駅」の「山出文化のまち金沢市」が一気に花開き、脚光を浴びるようになった。
 
 金沢市は加賀藩前田利家、米沢市は米沢藩上杉景勝を祖とし、両者とも豊臣政権の五大老の一人として、恪は互角であったが、今となっては雲泥の差となってしまった。しかし、「・・・だから米沢市は駄目だ」とネガティブ思考ではいられない。官民一体の観光行政に力を注ぐべき時にある。

よっちゃん 日本語の教師としてベトナムに渡り、優秀な生徒(女性)を米沢市に招いたI氏と親交があった事から、小生の所属する会で彼女による講演を依頼した。
 流暢な日本語で、日本は憧れの国、日本人は優しい、日本で仕事をしたい、等の講演内容であったが、ベトナムを後進国として卑下する人も居るとの「くだり」には、日本人として配慮すべき事と思った。
 I氏の行為がインバウンドに繋がるかは定かで無いが、本市には海外と交流の有る市民は相当数であろうから、この方々の知恵と人脈でインバウンドの誘致を計るのも一考かと思う。
 しかし、音頭を取るのが現在の観光課や観光協会では心許無いので、近いうち井戸副市長と面談しようと思っている。

新庄祭りを観覧!!

kage

2016/08/26 (Fri)

新庄祭りを観覧!!

 伝統260年の新庄まつりが8/24から3日間開催されたので、初日(24日)の宵祭りを観覧した。青森のねぶた祭りの山車はプロの手によるものだが、新庄の山車は市民の共同作業で行なわれるとの事、秋には世界文化遺産に登録されるだろうとの説明に、住民パワーの凄さを感じた夏の夜の一時であった。(特設の観覧席料金は2,000円だが駐車場は無料で、納得の金額)

※山車は町内単位で毎年作り替えられ、以下は今年の山車20台。

新庄祭18 新庄祭20 新庄祭21 新庄祭22 新庄祭23 新庄祭231 新庄祭232 新庄祭233 新庄祭234 新庄祭235 新庄祭236 新庄祭24 新庄祭25 新庄祭26 新庄祭27 新庄祭28 新庄祭29 新庄祭30 新庄祭31 新庄祭32 新庄祭33






おまつり広場の問題点③

kage

2016/08/25 (Thu)

おまつり広場の問題点③

 おまつり広場の最大の問題点は以下にある。

問題Ⅴ 城史苑・指定管理者・市職員の癒着と議員の怠慢。
a.城史苑から固定資産税の適正な徴収をと、管財の高橋職員に進言したところ「善処する」とは言うものの実行する意思は無いようだ。

b.城史苑から適正な駐車料を徴収する件では、観光課の佐藤恵一課長に進言するもやる気は無く、「特定個人の不当利得の疑い」を「調査して市の収益とすべし」と進言しても「その必要は無い」と城史苑との癒着ぶりが窺える。

c.指定管理者である観光協会は、誰が長時間駐車しているか分かっているのに改善する意思は無く、それに「まちなか回遊観光の推進」が管理者に求められているが、その努力の片鱗も見られないにも係わらず、監督権限を有する観光課は見て見ぬ振りである。

d.以上の問題点を成澤和音市議に「駐車場有料化の前に善処の必要あり」と進言しても頭の中は「駐車場有料化」で一杯のようだ。
 何故、投資の必要も無く市の収益が見込める「おまつり広場」の活用を検討せずに、優先して「駐車場有料化」を進めようとするのであるか。
 
 安直に考えれば、駐車場有料化が市に収益をもたらすように思えるが、冬期間の閑散期を考慮すると、投資額及び維持管理費をペイするとは思えないし、仮に収益が有ったにせよ、城史苑が適正料金を支払う額を超えるとは思えない。

 更に弊害として、観光地に多くの来訪者が有る場合は、無料の駐車場を確保するのが他の自治体である時、市が投資もしていない宗教団体の施設を訪れる観光客から駐車料をせしめる行為は如何なものか。

◆観光行政とは、まちなか回遊観光に力を注ぐべし!!
 上杉神社を参拝した来訪者が、次に訪れる箇所の豊富な魅力有る「観光米沢のまちづくり」が肝要であり、他人の施設を当てにして、その客から駐車料を掠(かす)め取ろうなどの行為は「義と愛のまち」に相反する恥ずべき行いと声を大にしたい小生だが、ブログ来訪者は如何なお考えか?

◆指定管理者プレゼンテーションの一文の草。
 駐車場が不足する混雑時期は決まっており、仮に有料にしても駐車場不足が解消する訳ではないので、おまつり広場はこのまま無料の駐車場として解放し、駐車出来ない来訪者には、指定管理者が次の様な市内にある駐車場の案内パンフレットを配布する。

 仮にナセBAの駐車場から歩いて上杉神社に来る間には、30億円も掛けた「逆ABESAN施設」でも解消出来ない「シャッター通り商店街」や、鷹山公関わりの「月夜燈」、悲しい物語の「無者みち」、大町通りに有る蔵の云われ、「札の辻」の歴史、大門の云われ、米沢織の歴史、うこぎロードと鷹山公物語、米沢ならではの美味しい食事の店等々を紹介するパンフレットで、駐車場から「まちなか回遊観光」が楽しめるパンフレットを配布する、としたのが小生の指定管理者公募プレゼンテーションだったが、公募する米沢市観光振興委員に応募した小生の文章に「誤字脱字が多い」と評価した観光課は、旧態依然の観光物産協会プレゼンテーションが勝るとして、又しても小生案は抹殺された。

再度唱えるが「駐車場の有料化に率先し、為すべき事が有る!!」
【完】

おまつり広場の問題点②

kage

2016/08/24 (Wed)

おまつり広場の問題点②

 おまつり広場からの収益を考えるのであれば、駐車場有料化の前に以下の問題を解決するのが市議団の責務である。

問題Ⅰ 恒常的に長時間駐車場を利用する車両の存在。 
 成澤市議が問題にしている、恒常的な駐車車両の存在は、なりすまし氏指摘の如く城史苑関係者である。城史苑は年間売上約10億円であるにも拘わらず、一台の駐車場も持たずに、市民の為の駐車場を恒常的に使用している。

問題Ⅱ 城史苑への特別待遇。
 城史苑の地代は米沢市民が支払う固定資産税の1/4しか払っていない。営利団体である以上、世間並みの賃借料に改めるべきである。

問題Ⅲ 城史苑関係者の不当利得。
 米沢市民が城史苑での販売を望むと、専任販売員の派遣を要請され、無理と述べると城史苑関係者の口座を通すよう指示されるという。これによる城史苑関係者のピンハネ料は年間ン千万円にもなると言い、この行為を市が行うと改めれば相当額の財政貢献が期待出来る。

問題Ⅳ 指定管理者選定の疑惑。
 おまつり広場の指定管理者は「米沢観光コンベンション協会」だが、これは公募によって選定されるので、小生も応募したが最低の成績で選に漏れた。
 応募には市が用意した設問に答える必要が有り、恒常的に長時間駐車場を利用する車両への改善策が求められた。それに対して小生は「写真撮影で車両を特定し、先ず協力を依頼する。それで駄目なら恒常的駐車車両から料金が取れる条例に変更する」とプロポーザルを行った。
 それに対し、観光協会は「警察に言う」との提案であるが、道路でも無い広場の駐車に道路交通法の適用は所詮無理で、警察が民事不介入である事から取締の対象には成り得ない。この様な稚拙な観光協会案が採用されたその裏には、若し小生が指定管理者になった場合、一番困るのは城史苑関係者の長時間駐車が出来なくなると言う事情が有ったのではないか。

問題Ⅴ 城史苑・指定管理者・市職員の癒着と議員の怠慢。
【続く】  

おまつり広場の問題点①

kage

2016/08/24 (Wed)

おまつり広場の問題点①

 米沢市民氏の投稿からおまつり広場に行ってみた。確かに東側と西側にテントを張り、各2名の市職員が車の出入りをチェックしていた。
 この目的が何であるか分からないので後で当局に質す予定だが、若し「おまつり広場」を有料駐車場にする為の資料づくりであれば、前回ブログの「さもしい」で述べた如く小生は絶対反対である。

 反対の理由を再度述べるが、この広場は「米沢市松岬おまつり広場の条例」の第1条に「各種の祭り、催物、集会等の利用に供すると共に、市民の散策及び憩いの場として広く開放し、住民の福祉の増進に資するため、広場を設置する。」とある如く、市民福祉の為の広場である。

 成澤和音市議は駐車場有料化の目的に、以下の①~④を挙げているが「住民の福祉の増進」が毀損される事への配慮は微塵も無い。小生には納得出来ないので反論を加えて述べる。

①昼夜を問わず恒常的な駐車車両の存在。
 反論-特定の市民が恒常的に駐車場として利用する事で、他の市民に迷惑を及ぼしていない限り、目的である「住民の福祉の増進」に資している。何が問題か。(福祉とは、公的配慮によって社会の成員が等しく受けることのできる安定した生活環境)
②通り抜けする車の存在。
 反論-事故も無く市民の利便性に寄与するのであれば何が問題か。
③路面の破損箇所の存在。
 ABESANのムダ使いで財源が確保出来なかっただけの問題。有料化しなくてもムダを廃すれば良いだけ。
④駐車料金による財政貢献。
 反論-財政に貢献する確証があるか。

 以上を鑑み、有料化の目的は④の財政貢献にあるようだが、成澤市議の試算による投資額8~9千万円(5年間)がペイされ、更に年間数千万円の財政貢献が有るとは到底思えない。調査目的は、8月煩雑期の車両数×12ヶ月を持って財政貢献する事を証しようとの魂胆なのだろうか。
【続く】 

さもしい!!

kage

2016/08/22 (Mon)

さもしい!!

 「さもしい」とは「心がきたなく卑(いや)しい」しい事だが、投稿にあった「おまつり広場駐車場有料化」に対し「さもしい」思いの小生である。

 おまつり広場は、名が示すように「おまつり」の為の広場であって、駐車場に使用すると限定されているものではなく、市民に開放された「広場」なのだが、それをどう勘違いしたものか、成澤和音市議は駐車場の有料化を発議し、議員団は全員一致で附帯決議した。

 少子高齢化問題は、どの地方自治体に取っても財政逼迫をもたらしている事から、生き残りに知恵を絞っている現況にあるが、観光行政の如何によって地域間格差が生ずる要因は大である。

 「天地人」が放映された時、新潟県を訪れたが、テレビ放映の影響は大きく、それまで閑散であった観光地に多くの客が訪れた為、駐車場に苦慮する程であった。
 しかし、この時とばかりに駐車料をせしめようとする県民性は見られないばかりか、テントを張り「よくぞおいで下さいました」と、無料の湯茶や漬け物で接待する地元民に「又訪れたい」との情が湧き、その話を伝えた事から、今お盆に友人は同じルートを巡り「良い旅であった」と感想を述べた。
 この様に、観光客は単に風光明媚や建造物の形態にのみ感動するものでは無いことから、土地の文化(人間性)を含めての観光行政を構築する事が肝要である。

 しかるに、本市の市議団は「おまつり広場の有料化」しか頭に無いが、この駐車場の利用者は上杉・松岬両神社を訪れるを目的とし、決して米沢市の努力による観光資源を観に来ているのでは無い。
 よって、宗教団体の建造物を当てにして上前を撥ねようとする成澤和音市議の発議と市議団の思考に「さもしい」と思うのは、投稿に見られるように小生だけでは無いようだ。

成澤和音市議を始め市議団には上杉謙信の「義の心」を学んで貰いたい。

指定管理者制度の疑問

kage

2016/08/19 (Fri)

指定管理者制度の疑問

 指定管理者制度への疑問が投稿されたが、当会も「魑魅魍魎が跋扈する(ちみもうりょうがばっこする=妖怪が、はびこること)制度と苦言を呈し、当局と掛け合ってきた。

※指定管理者制度とは
 平成15年の法改正により、従来地方自治体が行って来た業務を民間委託出来るようになったが、目的は「民間のノウハウを活用し、経費の節減を図る」とある。選定は「公募」が原則。

【ナセBAの場合】
 ナセBAの指定管理者は「随意契約」で「公益財団法人米沢上杉文化振興財団」と締結した。上杉財団の受託業務は、図書館・市民ギャラリー・駐車場の管理運営である。
 上杉財団は上杉博物館の指定管理者でもあり、この事を踏まえて昨年、当局に質した。

・選定方法は?
随意契約で行った。
・9億円(5年間)もの発注が何故随意契約か?
 一括発注の為、上杉財団以外に応募が無かった。
・何故一括発注か?
 一括発注の方が安く付く。
・安く付くとする積算資料の提示を求める?
 資料は無いが、一括発注の方が安く付くのは常識だ。
・上杉財団にはノウハウは無いのでは?
 博物館の管理運営という経験がある。
・博物館とナセBAでは目的も業務も違うではないか?
 似たようなものだ。

※疑問点Ⅰ
 「民間のノウハウを活用」とする指定管理者制度の目的を、以下の理由により上杉財団は満たしていない。
①図書館の運営実績は無い。当業務は米沢市が行って来た。
②市民ギャラリーの実績は無い。ポポロビル、大沼での当業務は「芸文協」が行って来た。
③駐車場の運営実績は無い。
④ナセBAの管理運営には、電気・機械設備(水回り)・清掃等の業務が付随し、そのノウハウが求められるが、全てに関して実績が無い。

※疑問点Ⅱ
 上杉財団へ一括発注する事により「経費の節減を図る」とする指定管理者制度の目的を満たす根拠が無い。
 
 以上のことから分かるように、ナセBAの管理運営については「何のノウハウも持ち合わせていない、ド素人の上杉財団」であるから、全て外注に頼る他は無く、投稿諸氏のような問題が発生し、責任の所在が曖昧となる弊害を引き起こす。
 そして、経費節減についても、それを裏付ける資料は無く、「何故上杉財団に一括発注したのか」という疑問が膨らみ、随意契約での9億円という業務契約となると、当然「利権絡み」の工作が有ったのではないかとの疑いが持たれる。

 上杉財団の理事には、米沢商工会議所会頭の役職名で「吉野徹氏」の名があるが、氏は「ABM」というビル管理業務会社の元社長であり、「ABM」は米沢市の指定管理者として多くの実績があり、駐車場の経営も行っている事から、ナセBAの業務を丸抱えする実力がある。
 となると、「一括発注は行政主導による、特定個人への利益誘導」との疑惑も生ずるが、当然、吉野氏は「根も葉もない」「名誉毀損」と息巻くであろう。
 そうならない為にも、当局は、安く付くとする積算資料と上杉財団への発注根拠を市民に明示し説明すべきである。

 上杉財団への発注は「議決」を得ているが、議員団はスルーで承認している事に「ABESAN行政案の追認機関」と揶揄したくなるが、これも「もう済んだ事」「騒いでいるのは、一部の市民」との海老名悟議長の弁により、議員団が問題視する事は無いであろう。

花と樹木におおわれた米沢市?

kage

2016/08/16 (Tue)

花と樹木におおわれた米沢市?

 平成20年に「未来に残そう緑の米沢」をテーマとして、30か年期間の「花と樹木におおわれたまちづくり計画」を策定し、基本計画には①民有地の緑化、②花と樹木をまもる、③景観の保全、を掲げた。
 そして目的と効果には、「花や緑におおわれた潤いある城下町らしい風情のあるまちづくりを行い、市民自らが愛着を持ち、市民や観光客のまちなか歩きを促進するものです。」とある。
 よって、小生は上杉伯爵邸の「椿の垣根」が雑草に覆われ、枯渇寸前の状態に「雑草に覆われた黄昏の城下町の風情」だ「手入れしてくれ」と懇願して現在は写真の如くとなったが、実現するに2年間を要し、計画と実行にギャップを感じていた。
椿垣根1 椿垣根2

黄昏1


 平成20年と言えばABESAN市政の時代で、当会は彼を「言うことと、やることがアベコベ」と糾弾し続けての12年間であったが、職員はアベコベに行なう事を「市長の薫陶」と解釈したものか、未だにその精神は引き継いでいるようだ。
 左の上杉神社西側写真の景観は『「滅び行く米沢市」の印象を与える』として市に善後策を求めると、「市の所有ではない」を理由に放置され続けた事に、①民有地の緑化、を盾に再度催促したが「予算が無い」との事である。それはABESAN時代の部課長によるムダ使いの結果であり、現在の部課長に『「予算が無い」なら知恵を出せ、知恵が無いなら「辞表出せ」』と言いたい心境だ。







 お盆中は多くの方が上杉神社を訪れ、堀北側の蓮池は好印象であったろうが、西側はいただけない。早急の対応を願うものだ。(今が見頃の蓮池)

蓮1 蓮2 蓮3

地域経済の活性化

kage

2016/08/14 (Sun)

地域経済の活性化

 国は地方分権を打ち出した事から、行政の権限をできる限り地方自治体に移して地域の創意工夫による行政運営を推進することが求められる。
 よって地方自治体には行財政基盤を強化するための努力が必要とされる昨今、各々生き残りを賭けて施策を講じている現況にあるが、米沢市のABESANは多くの反対者の意見に耳を傾けること無く、NASEBAの建設を持って「中心市街地は活性化する」と断じて計画を強行した。

 お隣の喜多方市の場合は、『地域の豊かな自然環境を活かし、交流人口の増加、さらには地域経済活性化を図るため「花」をテーマとした「まちづくり」を進めています。その事業の一環として、三ノ倉高原を花で彩る「三ノ倉高原花畑事業」に取り組んでいます。』として、三ノ倉スキー場のゲレンデに「ひまわり畑」の造成を開始し、今年は、これまでで最大の総面積8.35ヘクタール、250万本の東北最大となるひまわり畑を造成した。そして秋には約100万本のコスモスが咲き誇るという施策が進行中である。

 8/13三ノ倉高原花畑に行ってみた。
ひまわり1 ひまわり2
ひまわり3 ひまわり4

 通常の駐車場は満杯という盛況ぶりにて、特設の駐車場より無料のシャトルバスでひまわり畑に向かったが、駐車車両は福島県に限らず県外ナンバーが多数見受けられた。
 訪れたのがお昼頃なので、帰りに喜多方ラーメンをと思ったが、店前の長い行列に恐れをなして、蕎麦で有名な山都まで車を走らせ、昼食を取ったが、喜多方市の観光行政の取り組みと本市の取り組みを比し、「ナセBAと西條無人公園をセットにすれば、上杉神社を訪れた観光客が中心市街地に回遊する」としたABESANとのギャップに愕然とした一日であった。

 ナセBAと新道の駅で地域経済は活性化するなどと寝言を言っていないで、米沢市も真剣にまちづくりを考える時にある。
 それにはABESANのウンチを一掃する、中川市長による「英断の人事」が出来るかに掛っている。来年三月の人事に刮目したい。

尚山氏へ②

kage

2016/08/12 (Fri)

尚山氏へ②

 写真は8/12の午後2時だが、NASEBA周辺はお世辞にも活性化したとは言えないし、近くの「昼食と喫茶の店」に聞いても、客は増えていないと言うことはNASEBAによる中心市街地の活性化効果は少ない。しかし自転車の数が凄い。

静閑 自転車

 これは学習室や読書コーナーで勉強しようと来館した生徒さんのものであるので、どの様な学習ぶりか覗いてみた。彼らはノートを広げ、その傍らには教科書・参考書・辞書等は有るが、図書館の書籍を利用している姿は見当たらない。

 小生が若かりし頃の勉強と言えば、試験で出題されるであろう範囲のみを、参考書(赤本)を頼りに問題を解いてテストに臨み、進学の為の勉強なら、例題集などの設問を数多くこなしただけで、図書館を利用した記憶は無い。それは現代でも変わらないのではないか。
 となると、学習コーナーと図書館の因果関係は希薄なものとなり、何も5階迄の吹き抜けや、一基10万円はするであろう有機EL照明でなくても事は足りる。

 そもそも、向学心とは満たされた環境によって育まれるものでは無い。家事の手伝で薪を背負い歩きながら本を読み、勉強した二宮尊徳を例に上げる迄も無く、蛍の光や窓の雪の明かりで勉学に勤(いそ)しむという劣悪な環境下でも、偉大な功績を残した先人の存在からその事は理解出来よう。

 まちなかへの図書館建設が議会に上程された時、鳥海繁太議員は「図書館建設により学力の向上は有るか」と質したのに対し、時の教育長は「向上は疑問」とする旨の答弁を行ったように、当初より図書館と学力向上は疑問視されていた。
 しかるに当局は「生徒さんの利用が多い」とか「若い人がまちなかに増えた」と自画自賛しているが、本来の目的である「中心市街地の活性化」による「経済波及効果」とは別問題であるし、NASEBAが完成すれば、近隣に住人が増えてコンパクトシティが形成されると言ったABESANの構想が実現するとは到底思えない。

 20年間、毎日毎日約100万円が注ぎ込まれるNASEBAと無人公園への出費である事を考えると、「公金支出は費用対効果を考慮すべし」と声を大にしたい。
 

尚山氏へ

kage

2016/08/11 (Thu)

尚山氏へ

 オープンして約40日経過した8/11(海の日)、尚山氏の投稿に答えるべく、ナセBAとその周辺を訪れてみた。

 ABESANは中心市街地活性化の大義名分の元、9億円掛けて作った「まちの広場」を壊し、坪5~6万円が相場の天満神社周辺の土地を坪16万円という高額で買入れて特定人物に利益供与し、「公園と図書館を作れば、中心市街地は賑わい活性化する」と33億円をブチ込んだ施設の現況は写真の如くである。
 撮影は「海の日」という休日の午後2.30であるから、平日より人出が多いと思って訪れたが、シャッター通りの静けさは平日と変わらず、むしろポポロ館でドーナツ屋が営業していた頃の方が賑わっていた。

 西條天満公園が完成して1年経過した時期に「まちの活性化に寄与していない」と鈴木彰郎元市議が議会で糾すとABESANは「図書館が完成すれば、相乗効果の賑わいが起きる」と答弁したが、それは『暑い昼下がりの「はかない夢」』であった。やはり「西條無人公園」と改めるのが妥当のようだ。

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 ナセBAの建物の中には、夏休みと言う事もあって、児童・生徒や子供連れの親御さんで、ある程度の入館者が有ったが、驚いたのは市民ギャラリーだ。
 現在の期間は、「昭和を生き抜いた11人」と題し、米沢の美術作家たちの作品が展示され、中でも「福王寺法林」の幅4mもあろう力作が5点程出品されているが、どこにも警備員が見当たらない。作品の前に簡単な柵はあるが手を触れる事はいとも容易い。
 「福王寺法林」のこの様な大作は1点でもン千万円が相場だろうし、作品全体ではン億円にも成ろうものを、子供の入館者の多い会場に、この様な杜撰な展示を行うとはどの様な神経の持ち主が責任者であろうか。もし作品にキズを付けたらどう責任を取るというのだ。
 その尻ぬぐいを市民がするのであれば『「ナセBA」なる新文化不幸施設』の面目躍如ということか。

カボチャ?ピーマン?

kage

2016/08/10 (Wed)

カボチャ?ピーマン?

 写真のような野菜を頂いた。カボチャピーマンと言うらしいが、定まった名前では無いようだ。切ってみるとピーマンの構造で、食べると全くのピーマン味だ。
 ネットで調べてみると、茄子の花にピーマンの花粉を受粉させるとこの様な野菜が出来るらしいが、まだ市場には出回っていないようなので、いち早く米沢名産で名を売ったらどうだろうか。

 最近は地元に特化した野菜を、料理までを含めて特産品として売り出し注目されるが、特に庄内の「だだちゃ豆」は豆としての食材に留まらず、せんべいやソフトクリーム等々に利用され、存在価値を高めている。
 米沢市にも伝統野菜が有り、遠山の雪菜や小野川の豆もやしなどは素晴らしい素材だが、冬期間に限るなどメジャーにはなりにくく、温度管理で年中提供出来る伝統野菜に出来ないかと思っている。

ピーマン1 ピーマン2

ほたる火コンサート

kage

2016/08/08 (Mon)

ほたる火コンサート

 日本棚田100選に選ばれた山形県大蔵村四ケ村の棚田を御存じだろうか。
 外国人観光客は、風光明媚な観光地や近代文化の都会から、日本古来の文化伝統に関心が高まり、地方自治体も「インバウンドの誘致」等の掛け声が多くなった。四ケ村は村おこしの一端として「ほたる火コンサート」を企画し、今年で13回目を迎えるが、最近ネットでこの事を知って出かけてみた。

 コンサートへは四国やベトナムから約1,000人の参加との事。公演は午後5時30分から2時間で、その間にプロのミュージシャンに混じり地元児童生徒のオカリナ演奏が入る。
 そして途中に、山伏が肘折温泉からの聖火リレーよろしく種火を会場に運び、地元の児童生徒の持つ松明に点火後、棚田に用意された1,200本のローソクに灯されると、日が落ちるに従い炎が浮かび上がり「得も言われぬ」幽玄の雰囲気を醸し出す。

 この企画は、年に1日だけ8月第1土曜日に行われるが、村長の挨拶によると「この棚田を維持するのに村人総出で手入れを行っている」のだそうだ。
 僅か1日の為に、これだけの仕掛けを施すには費用対効果が疑問視されるが、JRやテレビ放送局、新聞社、公共団体がズラリと名を連ねる後援者名を見て、「これなら運営出来る」と思ったが、それにも勝るのは地元民の「絆」効果ではなかろうか。
 
 地元民が古くからの伝統文化を次代の若者に伝え、その若者が地元を愛して次の世代に伝えるには、この様な共同作業は効果的だ。そしてオカリナの演奏をした子供達は若き日の想い出として心に刻み、故郷を愛する思いの一助になるのではなかろうか。
 
 何度も提唱しているが、「ナセBA付近で催しを行うと補助金を出す」というABESAN失政の尻ぬぐいである行政企画を改め、広く市民のアイデァを集い、有効な公金使用を望みたい。 

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田んぼアート

kage

2016/08/06 (Sat)

田んぼアート

 地元有志・市内企業・米沢市の協力による小野川の田んぼアートが今年も見頃となった。今年で11回目を迎える企画だが、例年思うのは「お金を落とす所が無い」と言うことだ。
 11回目という事もあり、それなりに集客力は有るのかも知れないが、会場付近には出店も無く、訪れた方の多くは「今年も出来たね」と鑑賞してそのまま帰ってしまうようだし、このアートを目当てに小野川温泉旅館への宿泊客が押し寄せるとも思えない。
 莫大な経費を掛ければ集客力は高まるが、費用対効果を考えるとそれも難しい。しかし、埼玉県行田市の田んぼアートは参考になる。https://www.youtube.com/watch?v=sK4ZRTAWBAI

 行田市の田んぼアートは「最大の田んぼアート」としてギネス世界記録に認定され、今年は幅広い年代に人気のある「ドラゴンクエスト」をテーマとした事も、NHK大河ドラマ一辺倒に比べ斬新だ。
 そして、これを鑑賞するベストポジションが「古代蓮の里」内にある展望室(高さ50m)で、展望室に昇る際には古代蓮会館の入館料(高校生以上400円、小・中学生200円)が必要だが、田んぼアートと古代蓮園のコラボで400円ならお値打ち感が有り、その宣伝に「ドロン」撮影動画は素晴らしい発想だ。動画

H28田んぼアート 行田田んぼ

 米沢市は「質素倹約」の上杉鷹山公の訓(おしえ)からか、やる事がミミッチク、小金で効果を上げようとする中途半端さがかえってムダを生んでいる。それに加えて公金使用のムダが多すぎる。
 例えれば「ナセBAなる不幸施設」「西條無人公園」「お先真っ暗道の駅」に投下される公金は約55億円であるが、これらが費用対効果を上げるとは思えない。NASEBAと無人公園は完成してしまったが、「新道の駅」の22億円はまだ再考に値するので、一部の利権者主導で事業計画を進めるのではなく、広く市民の意見を取り入れて貰いたいと思うのだが、小生の意見は「誤字脱字が多い」を理由に無視される状況に有り、今は亡き「いかりや長介」の言葉を借りれば「駄目だこりゃ」の心境だ。
 

東京都知事選

kage

2016/08/04 (Thu)

東京都知事選

 他県の知事に誰がなろうとも米沢市民への影響は余り無いが、東京都の知事選の場合はマスコミが大きく取り上げたことから、ついつい興味を持って観ていたが、報道を「見る・聞く」に色々な思いが込み上げた。

 その1:立候補者が21名と云うのには驚いた。山形県の10数倍の人口だからと云えばそれまでだが、当選確率を考えると無謀と思える不思議な行為である。

 その2:選挙報道は公平が基本だが、マスコミは小池・増田・鳥越候補以外は皆無という程扱いは少なかった。これに対する抗議も無かった。

 その3:小池候補は立候補の弁で「知事に当選したら都議会を解散する」と発したが、知事に議会の解散権は無いのに、これを承知で言ったのか否か。

 その4:石原伸晃自民党都連会長が「各級議員(親族等含む)が非推薦の候補を応援した場合は、党則並びに都連規約、賞罰規定に基づき、除名等の処分の対象になります」の文書を流した事に、「江戸時代や北朝鮮じゃあるまいに時代錯誤も甚だしいではないか。」と思った。

 その5:小池新知事が初登庁して都議各会派に挨拶に趣くと、自民系の会派は「シカト」の対応であり、議長に至っては「小池知事と記念撮影を」と求められると「要望に応える義務は無い」と真っ向対決の態度を示した。
 
 かくして小池都政がスタートした訳だが、都議会議員団の小池知事に対する態度に、我が山形県の吉村美栄子知事が初就任した当時が重なった。
 人間と言えども動物類に属し、動物社会には群れの掟がある。それは、新参者は古参から厳しい態度で迫られ、追い出されるか、群れの掟に従順に従うのが常のようであり、吉村知事も当初は自民系野党議員のイジメに遭った。しかし、彼女はヘコタレズに対応し、現在は野党議員の抵抗勢力も弱まって、来年1月予定の知事選に三度出馬するようだ。

 最近では中川勝新市長の場合も、「精神科病院は他の病院と連携で進める」との山新報道に「議会説明前の報道は議会軽視だ」と市議団の訳の分からぬ攻撃を受けたが、その後は市議団の息切れか、はたまた中川市長の懐柔策が功を奏したものか、最近では両者の軋轢は聞こえてこない。

 古い話だが、東京都知事なら「青島幸男」を思い出す。彼は、都市博中止を公約に当選し、「完成間近の都市博は中止不可能」と評された同博を取り止め、世間の注目を集めたが、その後は鳴かず飛ばずで「行政マンの代弁者」との評から、「群れの掟」に埋没した知事と思っている。

 さて、小池知事はどのような手腕を発揮するものか、内には自民系都議団、外には自公国会議員団が構える様相は「前門の虎、後門の狼」を彷彿させ、今後に興味津々の小生である。


 

南陽市文化会館とナセBA

kage

2016/08/02 (Tue)

南陽市文化会館とナセBA

 7月31日(日)南陽市文化会館大ホールで「郷ひろみ Hiromi Go Concert Tour 2016 NEW WORLD」が開催された。チケット料金は、全席指定席7,500円(税込)だが、先行予約販売は5/10から僅か5日間で完売したという。
 南陽市の収益は会場の賃料位であろうが、その経済波及効果は米沢市の宿泊業者まで潤した。

 南陽市の文化会館は工事費が70億円とも云われ、行く行くは市財政の破綻に繋がるとの反対意見も有ったが、当ブログに「助成金の最大利用により、市の持ち出しは14億円程度で、運用によって充分採算が取れる」との投稿があった。
 その頃米沢市のABESANは「NASEBA完成により、中心市街地は活性化し、100年後200年後にも良い施設を創ってくれたと市民に喜ばれる」と悦に入っていたが、完成して1ヶ月経った現在はどうであろうか。

 ABESAN構想を強力にバックアップした市の企画調整部の弁は、「開館後ン万人の来場者が有り、特に生徒さんの利用が多い。」との事だが、30億も掛けた施設ならどんな物かと興味本位で訪れる市民や、学習室に新たな出会いを期待して来館する生徒さんも多いのではないか。果して本来の目的である賑わいによる経済効果は期待出来るのであろうか。

 公共施設は収益を目的にしないとの論も分かるが、本市の公共施設の多くは築後40年を経過して建替えの時期にあり、先頃も「火葬場の設備が老朽化して連続で使用できない」との噂を聞き、自分も含め、これから団塊の世代が利用する時期にサービス低下は否めないと思っている。
  
 有る御婦人は、「あんな無駄な物」とナセBAを評して「市会議員は何をやっているんだ」と苦言を述べていたが、市議に期待しても無理であり、行政トップの市長に期待する他に無い。
 目先の「新道の駅」も市民のお荷物となる公算が極めて高い施設である事から①運営会社のツケを市民に廻さない。②運営会社は市に施設使用料を払う。③城史苑の様に、特定個人だけが潤うシステムにしない。を念頭に開業して貰いたい。