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きずな

kage

2016/07/31 (Sun)

きずな

 町が都市化すると、人と人との交流が疎遠になる傾向がある。それが3.11大震災のような大災害に見舞われると「絆」が如何に大事であるかを思い知らされる。
 戦前・戦中は町内単位の結び付きに強いものが有った。それが生活の近代化に伴い希薄になったようだが、川掃除やアメシロ駆除の共同作業や、花見・納涼パーティ・芋煮会などの行事は地域住民の「絆」を強める効果が有ると思える。

 ABESANはNASEBAを作って「中心市街地活性化」を目指したが、余り効果が上がらないことから、公金を投入して「中心市街地活性化」で集客が見込めるイベント開催に補助金を支給する制度を設けた。
 しかし、対象となる区域が「西條無人公園」近隣と限定がある事に「中心市街地は西條無人公園だけで無い」との申し入れが有り、その範囲を広めて「中部コミセン」でも対象となった事から、7/31「まちなか歌謡祭WITH中部朝市」(午前6.00より朝市、午前7.00より餅ぶるまい、午前8.00より歌謡ショー)という企画が開催された。

朝市 餅ぶるまい
民謡1 民謡2

 写真の様にそこそこの集客効果は有ったが、それ以上に、この規格に携わったスタッフや、顔を合わせて会話した地域住民間で『「絆」が強まる』に効果があったのではないか。
 NASEBAは30億円も掛けた施設であるから、それ以上公金を投入して「これだけ集客が有った」と繕う必要は無い。そんな金が有るなら、このように地域で行うイベントに廻すべきと考える。

フル規格新幹線

kage

2016/07/29 (Fri)

フル規格新幹線

 尚山氏からも関心が示されたフル規格新幹線は、昭和48年に奥羽新幹線(福島市~秋田市間)・羽越新幹線(富山市~青森市間)として国の基本計画に位置づけられた構想だが、何故か奥羽線はミニ新幹線として整備されて現在に至る。

 平成27年8月26日、吉村知事を先頭に関係6県の代表者がそろって、奥羽・羽越両新幹線の建設促進に向けて直接太田国土交通大臣に要望した。
 その後吉村知事より、JR東日本も調査に取り掛かるとの報告が有り、実現に向けて現実味が増した感は有るが、何せ莫大な工事費が掛ることから相当の期間を要するものと思われる。
新幹線

 住民側としてはフル規格の新幹線の方が良いに決まっているが、JRとすれば採算性を重要視するであろうから、早々に着工する事は余り期待出来ないが、運動の如何によっては可能性が無い事も無い。小生が生きている内に開通する事を期待している。 

札の辻跡について②

kage

2016/07/28 (Thu)

札の辻跡について②

 「札の辻跡」の復元は、図書館と同様に「まちなか活性化計画」の一貫として「まちなか回遊観光」に寄与するを目的に、当初土地を購入する計画であったが、地権者に土地を売る意思が無いことから、現在は市が土地を借りている。

 その状況下に於いて、交番がここに移転する話が出たのであれば、市は、当然にして県又は地主と交渉して善後策を講じていると思い、佐藤観光課長に質したところ、答えは「話は聞いているが、何も考えていない」との事である。
 民間企業の感覚なら、折角お金を掛けた施設であり、歴史的価値があると思うのであれば、地主と交渉して、面積は縮小しても「札の辻跡」を残すか、県にその事を交渉するなどの努力を惜しまないであろう。
 これこそがABESANが本市に残した「何もやらないのが最大の美徳」という「負の遺産」である。

 投稿者の玄番氏は「県が交番をここに移転するのであれば、一角に札の辻跡を残してほしい」との申し入れをしているそうだ。
 本来、この手の申し入れは一市民が行うべき内容に非ずして、市の問題として考えるべきであるが、玄番氏は頼りない市職員や市議を相手にせず、直接県に申し入れを行なったものと賞賛し、やる気の無い市職員に苦言を呈したい。

 随分前の話になるが、木村完爾元県議は「減算方式の公務員給与を加算方式に改めるべき」と述べた事がある。
 即ち、民間は功績によって加給されるが、公務員は何もやらなくても年功で昇給し、刑法に触れる等の行為がない限り減額は行われない事を意味するのである。

 今年三月、中川市長は就任早々だった為、ABESANの「御髭の塵を払う」人事が継承されたが、来年度は人材本位・能力本位の人事で「トップが変われば役所が変わる、役所が変われば市民が変わる、市民が変われば米沢市が変わる」を実現して貰いたい。

「札の辻跡について」

kage

2016/07/27 (Wed)

札の辻跡について①

 米沢新聞7/8の「読者の声」欄に表記題名の投稿が下記の様に掲載された。

「札の辻跡について」
 通称、米沢-板谷街道筋大町「小関洋服店」向かい十字路の花壇の所は、藩政時代「札の辻」と呼ばれ、「米沢城大手門」につながる十字路であり、米沢藩領内街道の起点となった重要な史跡であります。
 この場所に来年4月「米沢警察署大門交番」が米織会館側より移転されるそうです。
 現在、「札の辻」跡には立札の説明書と、看板に旧藩時代の見取り絵図ポスターが張られております。
 「札の辻」跡は、ここを基点に板谷宿まで五里十五町と里程(距離)が定められ、「一里塚」も築かれました。
 また、人が行き交う目立つ場所であったため、幕府や藩の法令を掲げた、高札場が設けられ、「札の辻」と称されました。
 高札場は、切支丹禁令や、藩や親に対する「忠孝」を命ずる数枚の高札が掲示され、幕府や藩の権威を示す偉容を誇った所とされています。
 この場所に警察官派出所が移転されるに伴い、米沢の重要な史蹟であるこの地を県警はどのように認識されるのか心配です。
 どうか、米沢市民として、県警の高配なる配慮をお願い致します。

                    米沢市門東町二丁目 玄番二男

大門交番 札の辻1

 大門交番の移転を知らなかったので、ホームページで調べると確かに大門交番の建替えが28年度に計画されている。
 そこで山形県警に電話で問い合わせてみると、
①現在の建物は40年以上経過し、老朽化が目立つ、
②現在より大きな建物を計画しているので広い土地が必要、
③現在地に近い場所を物色している。
 との回答で、「札の辻」跡地への建設は、現在地主と交渉中とのことだ。
【続く】
 

米沢こころの病院

kage

2016/07/26 (Tue)

米沢こころの病院

 米沢市議会は7/25に臨時議会を開き、懸案のアルカデァ用地を佐藤病院へ売却する案が承認された。病院側は「米沢こころの病院」と命名し、今年8月に着工して来年6月開業予定との事。約80名の雇用が期待されるという。

 25日の議会はABESAN残党のポチ議員による抵抗も無かったようで、先ずは一件落着と言えるだろうが、鬼の会的見解は「市立病院の無能を、民間で補った」と言うことで、手放しでは喜べない。
 即ち、この延長線上で思考するなら、産婦人科も外科も救急医療も・・・民間に移行と言う事になり兼ねず、「市立病院の使命」とは何ぞやを考えなければならない。
 
 過日の市立病院建替検討委員会で、皆川真紀子市議の「市立病院の機能を民間に委託する考えはないか」との発議に、当局は「考えていない」と答弁し、議長はそれで打ち切った。
 米沢市議会基本条例では「・・・議員間の自由な討議を尊重する」と明示している以上、議長は皆川議員の発議を取り上げ、真摯に「市立病院の在り方」を議論すべきであろう。
 この在り方については4年も前に「有識者」がレポートを市に提出し、市のHPにも掲載されているが、これは「絵に描いた餅」であり、理想を述べるに留まり、経営収支の裏付けは無い。

 「絵に描いた餅」を実務レベルで検討するのが議員団による「市立病院建替検討委員会」であろう筈が、自らは政策提言すること無く、病院任せ・当局任せで、「案が出れば検討してやる」と大いばりの態度は、自らの無能ぶりを披瀝する行為であり、反省すべしと苦言を呈したい。
 が、議員団との話合いで「市立病院は年間幾らの赤字か、その原因は何か」と質問すると、海老名悟議長は「質問は当局にしろ」「この様に質問するなら話合いは打ち切る」とブチ切れる有様であり、彼らの脳みそは何で出来ているのか疑いたくなる。

 「有識者」が描いた理想の市立病院は、初期投資で200億円を超える規模であり、これが現在の本市に相応しいとは到底思えず、皆川真紀子市議の「民間委託論」を真剣に討議する時期にあり、借財は、減り行く次代の若者に架せられる事を認識すべし。

Y-1グルメグランプリ

kage

2016/07/25 (Mon)

Y-1グルメグランプリ

 今年も、御当地B級グルメを市民投票で決する米沢商工会議所青年部主催のY-1グルメグランプリが7/24米沢市立病院前の河川敷で開催された。
 この催しは今年で7回目となるが、元々は「まちの広場」を会場として中心市街地の活性化に寄与する行事であったが、ABESANのNASEBA計画により河川敷に移され、「ナセBA」は目的である「まちなかの賑わい」の逆効果をもたらしている事に、「安部さん」の逆さ読みを命名した選考員に改めて感心した。
Y1グランプリ Y1グランプリ2
[クリックで写真拡大]
 写真で分かりにくいが、会場の遠くに大きなクレーンが写っている。これは舟山病院の増築工事であり、後を振り向くと老朽化した米沢市立病院が目に入る。
 この様に業績を拡大している民間の総合病院が有る一方、4年経っても具体的構想さえも定められない市立病院に、公務員と民間人のギャップは大きいと感じた次第である。

  

ポケモンGOと餐霞館

kage

2016/07/22 (Fri)

ポケモンGOと餐霞館

 我が家は「餐霞館」とは極めて近い距離にあるが、今日の午後は若者がスマホ片手で歩く姿が多く見られた。これは本日配信開始されたポケモンGO効果によるもので、ゲームを覗いてみると『上杉鷹山公の隠居跡「餐霞館」』と表示され、付近にポケモンが居る設定になっている。
なせば 今から40数年前には荒れ放題であった餐霞館跡を、米織業界の有志が中心となって浄財を集めて整備し、現在の形となった。そこには鷹山公の名言「成せば成る・・・」の碑が有り、毎年4/28に「米沢御堀端史蹟保存会」が例大祭を執り行っている。
 一昨年には鷹山公の縁でキャロライン・ケネディ大使が米沢市を訪れ、大きな話題となったが、当餐霞館が取り上げられなかった事を残念に思っていた小生は、それがゲームの中で餐霞館が取り入れられた事により、少しは若い方に知って貰えればと思うと悪い気はしない。

 この餐霞館から僅かの距離にNHKの放送局が有り、高いアンテナとそれを支える鉄線により、観光のメッカであるこの地の景観を著しく損なうことから、「放送局は移転すべし」と数十年運動をやって来たが、市長が交代したことにより漸くその兆しが見えてきた。

 ABESANは米国大使の前で鷹山公を持ち上げて起きながら、市として公を顕彰するものは市立学校の肖像画ぐらいしか無く、市庁舎に飾られていたのは自分にだけ吹く「自由の風」なる選挙の幟だけであった。
 中川勝候補の選挙応援演説で、稲田朋美代議士は「中川候補は平成の鷹山公」と持ち上げた事もあり、放送局移転後は、市民及び米沢市を訪れた方が上杉鷹山公を顕彰できる「先人顕彰の杜」として活用する事を望んでいる。
 

繁盛する本屋

kage

2016/07/21 (Thu)

繁盛する本屋

 全国に2万店あるといわれている書店だが、活字離れから経営は厳しく、毎年1,000店舗は店を畳んでいるといわれている昨今に、業績を伸ばして地方にまで進出している工藤恭孝氏率いる㈱丸善ジュンク堂書店をご存じだろうか。
 池袋本店は、10フロアで売り場面積2,000坪という世界最大規模の大型店舗。大阪の堂島アバンザ店は1,500坪、100万冊の在庫数で「他店にはない本がジュンク堂にはある」と評判の大型書店である。

 不況と言われる業界で業績を伸ばした原動力は工藤恭孝社長の手腕にあり、その経営戦略には様々な仕掛けが施されているが、中でも小生の琴線に触れた部分を紹介し、「ABESAN」を考えてみたい。
「専門書の充実」 俗な雑誌が顧客ウケすると考える書店が多い中で「専門書」を主体に品揃えした。
「カリスマ店員」 専門分野の社員教育を行い、大学教授の質問にも答えられる店員を育てた。
「書店は楽しい所」 心ゆくまで活字に触れて楽しんで貰おうと、立ち読み厳禁が常識の店舗に椅子を設けた。

 ABESANは蔵書30万冊と豪語したが、その中で専門書の多い15万冊は3~5階の閉架式書庫に納め、「心ゆくまで活字に触れて楽しんで貰おう」どころか、市民は立ち入ることさえ出来ない「壁の華」として書籍を毀損した。
 専門分野の人材教育は「安く付く」と外注に丸投げして「カリスマ店員」どころか「ドシロウト店員」の育成に切り替えた。
 黄昏行く書店経営者が専門分野の社員教育に力を入れないのは、「店員が力を付けると社長の言うことを聞かない」が理由とのことだが、元市長のABESANも部長職を僅か1年ですげ替え、力を着けさせなかった。

 以上の如く、元市長のABESANは、成功した工藤恭孝社長とは真逆の方針で図書館運営を行おうとした。そして選ばれた愛称が「NASEBA」とは、「成功」の真逆を象徴する意味を含んで選考員が評価したと考えると、「さすが」と感服した小生である。

 ※当サイトは「市民の知る権利のために 市民の声がとどく市政であり、人権を遵守する米沢市であるために 権力に脅えたり、泣き寝入りすることを止めよう。」をモットーにし、行政・市議団と対峙してきた13年であった。しかし当会は対峙が目的では無く、「市民の声がとどく市政」を目指すものであるので、訪問諸兄の闊達なる投稿を期待する次第。

睡蓮

kage

2016/07/18 (Mon)

睡蓮

 上杉神社の北側堀は、「蓮」の花が見頃となりカメラ片手に訪れる市民も多く、米沢の名所と言えそうだが、上杉伯爵邸の「睡蓮」も捨てたものではない。しかし以外と市民には知られていないのではないか。
 「蓮」は花の美しさは素晴らしいが、葉が生い茂った光景は多少うっとうしいと感じる小生だが、その点、睡蓮は控えめで好きな花だ。それに開花が6~10月と「蓮」の7~8月に比べて長く、鑑賞期間も長い。
 次の写真は上杉伯爵邸池の「蓮」である。
睡蓮1 睡蓮2 睡蓮3
 数年前「西條無人公園を睡蓮池に」と、鈴木彰郎前市議が提案して根茎を植えたが根付かず、再度試みようとしたが市議選で敗れた後は、3.3億円も掛けた施設の「どぶ池」として「無人公園」の象徴となっている。

 「睡蓮」で観光集客を目指したのが松山町(酒田市と合併し現在は松山地区)で、松山城跡の堀には白以外の「睡蓮」が植えられ、訪れる人の目を楽しませている。松山城

 道の駅に22億円を掛ければ「観光客が殺到する」は、「天満公園を作れば武者道を通って観光客が押し寄せる」と発した安部三十郎前市長の妄想と通ずるものが有り、それより先に、余り金を掛けないで観光集客を考えるべしと提言したい。

米沢市立図書館

kage

2016/07/15 (Fri)

米沢市立図書館

 今月1日、ナセBAの二階に米沢市立図書館が開設されたが、九億円の公金を投入し、立派に機能している「まちの広場」を壊してまで建設しなければならない図書館の使命は何ぞやと考える時、様々な疑問が浮かび上がるが、その一例を伝えたい。

 安部三十郎前市長は「米沢市立図書館には貴重な古文書類が多数あり、遠くから足を運ばれる研究者がいる」と説明し「立派な蔵書に相応しい図書館を作る」と熱弁を振るっていた頃『上杉鷹山公時代に藩政を建て直す為に尽力した「西村久左衛門」を説明した「餐霞館遺事後録」なる古文書が米沢の図書館に有るので「是非一見されるべし」』と長井のK氏に勧められ、文化センターの市立図書館に出向き閲覧を申し込んだ。

ところが対応した係は「ここには御座いません」「どこかの図書館ではないですか」とケンモホロロの態度であった。
 そこでK氏がFAXしてくれた表紙を提示し、「番号まで振ってある」「無い訳が無い」と強行に交渉した結果、30分も待たされ「在りました」とのことだ。 苦言を呈すると「頻度の多い俗な書物はコンピューターで管理して直ぐに提示できるが、古文書は利用頻度が少ないので管理していない」との説明に「これが貴重な古文書の扱いか」と驚いた。
 
 そして『「ナセBA」なる不幸施設』の象徴である、五階迄吹き抜けの壁面書棚には貴重な蔵書が有り、手に取っての閲覧を申し込んだら「閉架式書庫により一般の人は入れない」との事だ。申し込めば係員が持ってくるそうだが、どの様なものが有るかは実際に目を通さなければ分からない。これでは壁面に在る15万冊蔵書の利用は極めて困難で、単なる飾り棚ではないか。
 
 日本がバブル経済で浮かれていた頃、読みもしない英語で書かれたブリタニカ百科事典を書棚に飾り、インテリアとして悦に入っていた御仁がいたが、この巨大な壁面閉架式書庫も、その発想と同じく全くの無駄な設計である。
 係員が対応すると言うが、管理を任せられたのは経験も無いズブの素人財団であり、遠くから足を運ばれる研究者に、どの様な対応をするか疑問である。

精神科病院のこと

kage

2016/07/13 (Wed)

精神科病院のこと

 万世地区で揉めに揉めた精神科病院建設地がアルカディアに変更になると、気味が悪い程スムースに事が運び、11日に本市と病院間で土地売買の仮契約を締結したことが、昨日(12日)の産業建設常任委員会に報告され、25日の臨時議会で承認されれば、9月に着工して来年の6月にオープン予定とのこと。今のところ、地元住民及び市議団の反対が聞こえてこないのでスンナリ可決となりそうだ。

 万世地区騒動の時「米沢を良くする会」はアルカディアに変更すべしと主張していたが、先見の明が有ったということか。
 佐藤病院がアルカディアへ進出する話は、13年も前に当時の高橋幸翁市長と進められていたものを、安部三十郎新市長が反対運動を扇動してブチ壊した経緯がある。
 そして12年後の今、彼が落選するや途端に何の反対運動も起きずにアルカディアに決定するとは、安部前市長の反対運動は何を意図したものであったのか。
 
 産業建設常任委員会で反対が無かった事は、25日の臨時議会で議案は承認されるであろうが、議決は市有地の売却に限り、その後の米沢市と佐藤病院間の「連携」の中身がどうなるかは別である。
 何れにしても病院建設の経済波及効果や、約80名の雇用、それに固定資産税収入等は本市に取って喜ばしいことであり、中川市長にエールを送りたい。

参議院選挙に思う

kage

2016/07/12 (Tue)

参議院選挙に思う

 午後8時からNHKの参議院選結果を見ようとした途端に、山形県の「舟山康江候補」に当確が出たのでビックリした。
 これは投票前の事前調査や投票所の出口調査から、集票前にNHKは当選確実と判断したのだという。

 朝刊を見ると、東北7県(新潟を含む)中、秋田を除く6県で非自民の候補者が当選している。全体では自民党の躍進が報じられているが、東北に限りこのように非自民が躍進した原因は何であろうか?

 舟山康江候補は前々回、民主党から出馬して当選、任期満了の2期目はみどりの風からの挑戦だった。対抗馬は自公が推す「大沼瑞穂候補」であり、結果は、大沼候補=272,779票、舟山候補=252,040票の20,739票差で落選している。
 そして3年後望んだ今回は、自公が推す月野薫候補=223,583票に対し、舟山康江候補=344,356票の120,773票差で大勝した。
 
 自公が推す月野候補が敗れた原因を、「知名度が低かった」とする解説があるが、大沼候補はもっと低かったし、「準備期間が短かった」との解説は、大沼候補とて準備万端で望んだ訳ではない。
 「野党が一致して応援したから」と言うのであれば東北以外の地区でも、もっと野党が勝利している筈である。

 となると、東北は農業県であるからして、野党時代にTPP反対の自民党が、政権を取るや推進に鞍替えした事への報復か、それとも東北では恩恵の感じられないアベノミクスへの反発なのか分からないが、何れにしても月野候補に対する舟山候補の得票率(与党対野党統一候補)59%は日本一で、投票締切りと同時に当確が出たことは驚異的であった。

 この様に選挙の当確がスピーディに行われる時代に、米沢市の最終集票結果が翌日まで掛ったという遅さはどうした事か?
 2枚の投票用紙が投票者数と合わないので、集計に手間取ったのが原因とのことだが、安部三十郎市政のタルミが未だに抜けきらない職員の怠慢か、それとも深夜手当を目論んだ姑息な作戦か分からないが、今回に限らず本市の集計の遅さは鼻につく。

 過去に、六中校舎建替えの入札が行われ、5・6・7・億円台の札5枚の中から最低価格を選ぶのに、職員3人掛かりでも間違ってしまった事が有った。その時の最高責任者である町田職員は当会の追求に「間違いは良くある事、マニュアルに従って訂正したので問題は無い」と答え、後に安部市政の副市長に収まっている。
 この程度の職員が副市長になれる米沢市であり、それが12年間も続いたのであるから、今回の開票不祥事も「間違いは良くある事、マニュアルに従って訂正したので問題は無い」と言い張るのであろうか。

少子化問題

kage

2016/07/09 (Sat)

少子化問題

 少子化は、我国が抱える大きな問題であり、国・地方を問わずその対策に苦慮しているが、結婚したい人の割合が三年前と比べて、男性で約28ポイント、女性で約23ポイントと大幅に減少したことが明治安田生活福祉研究所の調査で分かった。
 これは約四人に一人が結婚をためらっている数値であり、男性の理由は「収入が少ない」「家族を養えない」が最多で、女性は「望む収入額の男性がいない」がトップだそうだ。

 先頃のテレビ番組で報じられた事だが、東京都の杉並区は保育園への待機児童が急激に増えたことから、区は早急に保育園を建設する必要に迫られたが、建設予定地の住民による反対から、思うように事が進まず頭を悩ませているとのことだ。
 何故、杉並区に待機児童が急増したかと言えば、この区の子育て環境に恵まれた施策により、他の地区から、子を持つ家族の移住が増えたからだと言う。

 前記の二例から、収入が増えて子育て環境が整えば、少子化問題は解決されそうだが、「貧乏人の子沢山(こだくさん)」といわれた数十年前を考えると、高収入や恵まれた子育て環境によって「子だくさん」現象が起きた訳ではなく、むしろ低収入とホッタラガシの子育て環境が「子だくさん」の原因と考えられる。この事は収入の少ない国民の低開発国で人口増の現象が起きていることで分かる。

 では、何故低収入だと子どもの数が多いかを考えると、昔は社会保障が整っておらず、老後の為の蓄財が出来ない親は、おのずと子どもの数に頼る他無かったが、育児に金を掛けられない環境でも、年上の子が下の面倒をみたり、家事を手伝った。
 そして地域のガキ大将は、多くの子ども達と遊具など無くても知恵と工夫で遊びに興じ、そして義務教育(中学)が終わると就職して親に仕送りをする事が当たり前の時代であった、

 今更その時代の環境に戻すべきとは言わないが、国家は、親を敬う教育や大学まで進学せずとも社会的ハンデを受けない仕組みを構築すべしと考える。明日は国政選挙の日だが、誰が当選してもこの事を進言したい。

ギャラリー②

kage

2016/07/07 (Thu)

ギャラリー②

 「よねざわ市民ギャラリー」の天井仕様に対して、市文化課のW氏に苦言を呈すると「醜悪な物との対比により、作品が映える効果を狙ったのではないか」との事だ。この考えの延長線で「ポポロビル」を眺めたが、新築の「ナセBA」との対比は決して褒められたものではない。
ポポロ280706
 「ナセBA」の建設目的は、「まちの広場」との相乗効果による「中心市街地活性化」にあり、現存する「まちの広場」を壊しても、「後にポポロビル跡地に広場を復元する」と語ったのが安部三十郎前市長だが、後に「約束した覚えは無い」「夢を語っただけだ」と開き直った建物の現状は写真の如くである。
 この写真を眺めて、新築「ナセBA」の引き立たせ効果とは到底思えない。安部シンパ残党の山口・我妻職員は現在部長職に留まっていることから責任を感じて、せめてブルーシートを見場(みば)の良い物に替えて貰う交渉ぐらいはやって貰いたいものだ。

 小生が述べたところでどうなるものでも無いだろうが、コメント氏より「鬼の会は対案を示せ」とのことなので、安部前市長の如く「夢を語っただけだ」のレベルで対案を述べる。
 
 先ず「よねざわ市民ギャラリー」はポポロビルの一階に移動して貰う。ここなら醜悪な物との対比により、芸術を愛する方々の作品は映えに映えるであろう。
 そして「ナセBA」の一階は「子ども館」として室内遊具を揃え、雨天でも使用出来る施設とし、そして西條無人公園は晴れた日に子どもが遊ぶ施設とする。

 中心市街地に賑わいを取りもどした成功例に富山方式がある。富山方式
 様々な仕掛けの中に、孫と祖父母をまちなかに呼ぶ作戦があり、それは孫に弱い祖母に財布の紐を緩めさせる狙いだが、これが功を奏して中心市街地が活性化したという。

 米沢市には、室内で子どもを遊ばせる大きな施設がないと聞く。幼児と若い母親が中心市街地に集まるシーンには華があり、小生も孫を連れて訪れたいと思うので「ナセBAの一階を子ども館に」と主張したい。 


ギャラリー①

kage

2016/07/06 (Wed)

ギャラリー①

 約30億円の『「ナセBA」なる不幸施設』の一階は「よねざわ市民ギャラリー」と称し、天井は写真の如くである。
 小生の感覚からすれば、この様な造りを安普請・手抜き工事と言っているので「世界の山下設計にしてはおかしい」「初期予算16億円が膨らみすぎ、市が設計変更を行ったのではないか?」と、初期仕様書を閲覧すると当初よりこの様な設計であった。
 文化課の担当者に設計の意図を尋ねると「ギャラリーの場合、このような事例は多い」とのこと。「何か意味があるのだろう」と思ってウィキペディア(Wikipedia)で調べてみて納得した。

【ギャラリー】(Wikipedia)
・美術品を展示する施設。画廊。
・劇場で最上階・最後方の一番安い天井桟敷席。
 ガレリア(galleria)は本来イタリア語で「回廊」を意味する。
欧米では貸画廊が存在しない代わりに、作家個人や団体が運営するギャラリーが数多く存在する

 山下設計はギャラリーの語源から「作家個人の展示場で金も掛けられず、安い天井桟敷席のような施設をイメージした」とも考えられるが、30億円もの大金を投じて、ここまで安普請を演出しなければならない必然性が有ったのだろうか。 「ギャラリー」で検索すると「ギャラリーの画像検索結果」も表示されるので、他のギャラリー施設と比較して貰いたい。
【続く】
※クリックで写真拡大
ギャラリー2 ギャラリー3 ギャラリー1
ギャラリー4  ギャラリー5

地方創生

kage

2016/07/05 (Tue)

地方創生

 国は「地方版総合戦略」プログラムをスタートさせて二年目になるが、その間に活性化した自治体と、滅びの兆候が進んだ自治体が表れた。

 地方創生の尺度の一つに人口の増加があり、出生率の伸びが全国一高いのは島根県で、鳥取県がそれに続く。両県には「消滅可能性都市」と評された市町村が多く、危機感から自前の「日本一の子育て支援」等の政策で努力した結果だと言う一方、市町村合併で、見かけの人口が増えた自治体が、滅びに向かっているとも言う。

 要するに、国は「地方自治体の自助努力によって地方創生を進めよ」との本心だろうが、米沢市は「空白の安部施政12年」により、職員も市議団も箍(たが)はガタガタに緩み「地方版総合戦略」プログラムの構築など出来そうもない。
 
 石破茂地方創生担当相は『農林漁業や観光などに魅力を感じ、地方に戻ってくる。そのための仕事を地方で作ろうということだ。リーダーと住民が「何をやろうか」と自ら考えて動くのと、「うちには何もない」と動かないのでは天と地ほどの違いが出る』と語っている。

 ケネディ大統領では無いが、今こそ「行政が市民に何をやってくれるかで無く、市民は行政に何が出来るか」を考える時にあると思い、小生は職員・市議に「物申す市民」として接している。
 が、市議団は「面談したければ、Webに載せている申込書式に書いて申し込め」・「騒いでいるのは極少数の市民だから無視する」と、随分高い塀を築かれてしまった感の小生であり、もっと多くの「物申す市民」の存在に期待し、当ブログへの投稿、特に反論には感謝するが「なりすまし」は好きで無い。

「新・道の駅」

kage

2016/07/04 (Mon)

「新・道の駅」

 計画から4年程経過した道の駅は、「道の駅よねざわ」(仮称)として運営会社が設立登記される運びとなり、出資額及び役員名が公表されたのでお伝えしたい。

【出資額】
[1,000万円]・米沢市。
 [300万円]・㈱米沢牛黄木、内藤醸造㈱、㈱西方商店、㈱牧野洋酒店。
 [200万円]・米沢商工会議所、米沢観光コンベンション協会、山形おきたま農業協同組合、㈱山形銀行、米沢信用金庫、㈱ニューメディア、米沢食肉公社。
 [100万円]・米沢青果㈱。
【設立時取締役】(敬称略)
[代表取締役]・内藤文徳、黄木修太郎。
[取締役]・井戸勝悟(副市長)、吉野徹、小島彌左衛門、木村敏和、酒井彰、西方一正、内藤徳和、牧野淳一、佐藤修一。
[監査役]・長沼清弘、加藤秀明、日下部道雄、加藤英樹(参与)

 出資者・役員共、米沢経済界を代表する錚々(そうそう)たる顔ぶれで、経営能力に関しては申し分の無い方々ではあるが、当道の駅は22億円もの公金を投入しての事業である以上、公益が求められる。

 気になるのは「山形県への玄関口」「オール置賜で地域創生」などの掛け声とは裏腹に、米沢市以外の出資者・役員が見当たらないことだ。これは他の置賜市町より相手にされなかったのか、はたまた城史苑の如く、公益よりも私益優先のザワ根性から、巨額な設備資金と維持管理費を市に負担させ、僅かな出資金で懐を肥やそうとする下賤の現れか。

 似た様な目的の上杉城史苑は、その開業の為に「まちなか回遊」の客が減少したことから、幾多の商店が店じまいに追い込まれ、20余年経った現在でも1/4の固定資産税や無料での駐車場使い放題の優遇措置で、極一部の城史苑関係者だけがピンハネで懐を肥やしている現況に、顔ぶれを見て同じ道を辿るのかと危惧する次第。

 飯豊町の「めざみの里」は、年間3千万円に迫る賃貸料を町に納めて財政に貢献しているが、それは安達駅長(実質経営者)の手腕によるもので、「道の駅よねざわ」も誰が駅長になるかが問題だが、定年後の本物JR駅長が就任すれば事がうまく進むものでもない。市民皆の多額な税が注ぎ込まれた施設であるから、設立された運営会社が、幾ら賃貸料を市に納めてくれるのか注目したい。
 

「ナセBA」のオープン

kage

2016/07/02 (Sat)

「ナセBA」のオープン

 「ナセBA」が7/1オープンした。テープカットに安部三十郎前市長が参列するものか見たかったが、所用が有ってセレモニーが終わってから市関係者に尋ねると「前市長宛には、通知を出さなかった」そうだ。
 帰りに第一ホテル前で前市長を見かけ、オープンセレモニーに招待されなかった彼の心中は唇を噛む思いであったろうと想像し、招待しなかった中川新市長にしてみれば「こんな金の掛る箱物を造って・・・誰が返済するんだ!!」という忸怩(じくじ)たる思いがあったのではなかろうかと想像した。
  
 「ナセBA」一階の、書道・華道・工芸・絵画等が展示されていた市民ギャラリーだが、打ちっ放しのコンクリート壁と、配管等がむき出しの天井に、小生は「安普請の倉庫」をイメージしたし、チマチマと区切られた小部屋は、世界の山下が設計したとは言え、好きになれなかった。  

 二階の図書館を観た。五階まで吹き抜け(天井の無い造り)はそれなりに壮観だが、米沢の冬は寒く、高額な暖房費を誰が払うのかと考えると、暑さも吹き飛ぶというものだ。
 又、二階から天井が無いと言うことは、三階~五階迄の壁面にのみ蔵書の収容となるが、もし、天井が有れば三階建で済んだのではなかろうか。
 多くの蔵書を誇示している様に見受けられる三階~五階に行って閲覧したいと思っても、通常は立ち入り禁止の、本をしまっておくだけの場所だそうだ。

 当該箱物と第四中学校建設は同時に進められ、どちらもほぼ同額の設計予定価格であったが、四中は市が予定した価格の81%で期日迄完成したのに対し、「ナセBA」は予定価格を上回る115%で落札されたにも関わらず、一年の工事遅れを発生し、本来請負会社が持つべき、工事遅れに伴う経費は市民負担となった。
 高額な建築費と非効率的な空間と高額な維持費、これを『「ナセBA」なる不幸施設』と言わずして何と評するというのだ。 

 「坊主憎けりゃ袈裟まで憎い」の心境で「西條天満公園」を訪れると、「不幸施設」オープンに伴う催しは「西條無人公園」に恥じない以下の写真の如くであった。
【冬の暖房費が心配な図書館と西條無人公園】
図書館 無人公園