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どうなる市立病院建替②

kage

2016/06/30 (Thu)

どうなる市立病院建替②

 既報、市立病院建替特別委員会傍聴記に続くが、チンタラと無意味な論議が続いた会議で、最後に「市立病院を廃して、民間委託は考えられないか?」と発議したのが、新人の皆川真紀子市議であった。
 この議題こそ、当委員会にて審議するに相応しく、議員間の闊達なる意見交換を期待したが、我妻秀彰企画調整部長の「市としては考えていない」との答弁でチョンである。

 何という我妻部長の思い上がりであろうか。「市としては・・・」では無く「私としては・・・」と言うべきで「・・・考えていない」では無く、「・・・考える能力を持ち合わせていない」と言うべきであろう。
 我妻部長は、市立病院の今後を全権委任されたとでも勘違いしての発言か、それとも部長職とは「市としては・・・」と述べる程の権限を持つとでも思っているのであろうか?

 議長の我妻徳雄市議も市議だ。折角の皆川市議発議を、我妻部長の一言で打ち切るとは情けない。
 皆川市議の「市立病院を廃する」と言う考えは、「市立酒田病院」が「山形県立日本海病院」と経営統合し、収益を上げている現実もあり、米沢市には国立病院がある事から、国・県との統合も視野に入れ、且つ、三友堂病院・舟山病院との連携による運営や、統廃合等を調査・研究・議論し、市民福祉に一番寄与する案を、「何もやらないのが最大の美徳」と学習した行政マンと、経営能力の無い病院側に進言すべきが、この委員会ではないか。
 それが「柴田の病院は医者が多かったなぁ」との感想だけの市議団に、700万円の報酬の他に、更に日当を払わされ、何も考えない部長職に800万円もの報酬を払わされる市民感情を察して貰いたいものだ。

 皆川市議は、我妻部長の答弁に呆れかえったものか、はたまた同僚市議のシカトに意気消沈したものか、詰めの質疑が無かったのは残念至極に思えるので、次回は我妻部長に是非「何故考えようとしないのだ」と糺してもらいたい。
 

神戸の安部さん?

kage

2016/06/29 (Wed)

神戸の安部さん?

 小生が若かりし時、あの人は「神戸の安部さんだ!!」とか「閉店後のお風呂屋さんだ!!」のような言葉遊び?(隠語)で人を評したものだ。
 『神戸の安部さんは、逆に置き換えると安部神戸=言うことがアベコベで信用出来ない人。閉店後のお風呂屋さんは「湯」しか無い=言うだけで行動の伴わない人』

 「ナセBA」をローマ字書きで逆読みすると「安部さん」との「とおりすがり2」氏の御指摘には恐れ入った。他のサイトへ載っていて、「若い人の投稿のようだ」とのことだが、「ナセBA」と決定した選考委員も、それを「逆読みは安部さん」と指摘した方も、素晴らしい感性の持ち主と感心した次第。

 とかく政治家や権力者は、自分の功績を後世に伝えるべく「建造物(箱物・ダム等)」を作りたがるようだ。
 安部前市長もご多分に漏れず、何か功績を世に伝えたいと「ナセBAなる不幸施設」建設に執着する彼は「大震災(3.11)直後の、材料高騰や人手不足が懸念されるこの時期に、図書館建設は反対」「折角付いた建設補助金ではあるが、災害地復興の為、返上すると国に申し立てるのが義ではないか」と反対討論を述べた鈴木彰郎前市議に「百年後、二百年後の米沢市民にも良い物を作ってくれたと喜んで貰える施設である」と胸を張ったものだ。

 建造物が二百年も持つ訳が無いことを承知で、安部の名が永久(とわ)に残ることを夢見ていたのだろうが、この執念に報いようとした「安部信奉者」の選考委員が「ナセBA」の逆さ読み「安部さん」を意図して決定したのであれば、感性よりも安部前市長への忠誠心に驚いてしまう。

 この施設に固着する安部前市長は、7/1の開館セレモニーのテープカットに参加したいと申し入れているそうだが、その時は彼に是非「白黒」のテープをカットして貰いたいと願っている。 何故なら「百年後、二百年後の米沢市民にも禍根をもたらす施設」と思えるからだ。
 

どうなる市立病院建替

kage

2016/06/28 (Tue)

どうなる市立病院建替

 6/27市立病院建替特別委員会が開催されたので傍聴した。当該委員会は平成26年6月に編成され、現在10名の市議と市当局・市立病院により審議が重ねられている。

 市立病院側から「米沢市立病院建替基本構想」が平成26年7月に公表されたことから、チンタラチンタラと何も決まらない「会議の為の会議」が開催され、約2年が経過した時点で「精神科医0人」問題が浮上すると、病院側から「計画は白紙撤回」と委員会に告げられ、市議会側も「白紙撤回」を宣言した。

 無能委員会に「愛想尽かし」からか、中川市長は自ら県知事と面談し、民間との連携による精神科の存続を具現化すると、当委員会の議員を中心に「議会軽視だ」と騒ぎ立てた経緯があり、脳構造を疑う同臭の委員会と評価する小生だが、今回も更にその思いを強めた傍聴であった。

 会議は、市議より病院の現状が質されると「精神科が無くなって二ヶ月しか経っていないのでムニャムニャ・・・」と訳の分からない病院側答弁に、議員も意味の無い質問を重ね時間が経過する。そして、病院側は「現在減収であり、他の科にてカバーすることは困難」との結論だ。
 精神科が廃止されれば、それに伴い減収は当たり前ではないか。検討事項は売上高では無く精神科廃止後の収益に有るが、この点に触れた議員は皆無である。

 小生は以前、当委員会で「精神科の年間赤字は2億円」と聞いている。収支だけに注目すれば、精神科廃止は財務内容の改善になるが「廃止する事による市民への影響」は議論の対象外であった。
 そして議員側から「病院側の今後の計画は」と質されると「精神科廃止により新たに計画を作成しているので年度末までまとめたい」との答弁だが、病院側が建替を検討して、もう4年も経過しているし、小生なら3日もあれば素案ぐらいは作成されると思えるが?
 続いて「市当局の考えは」との議員質問に、須佐総務部長は「最終的には市長の判断」と「職員は何もしないのが最大の美徳」を披露した。

 当会に何度か出席し違和感を覚えるのは、当委員会は議員により構成され、議員によって「どの様な病院を、どの様にして、具現化するか」にある筈が、病院側と市職員を呼びつけ、「おまえ等の考えはどうなんだ」と言わんばかりの議員団にある。
 そもそも当委員会は、議員が主となって病院建替を検討する会であることから、議員側は案を提示して、市当局・病院側との考えを拝聴すべきに、自らは何もせず「案を出してみろ」「案を出したら検討してやる」との態度は如何なものか?

 最近、議員団によるこの様な「タカピー」な態度は、「議員に質問するとは不埒なやつ」の海老名悟市議、議員と面談したければ「ホームページにある規定に従い書面で申し込め」の島軒純一市議の如く「何様のつもりだ!!」と言いたくなる。市会議員とは随分偉くなったものだ。

 当委員会で「新潟県の柴田市の病院を視察し、医師の多さに驚いた」との議員発言が有ったが、医師不足を解消しているノウハウは視察してはいないようで、医師不足に悩む市立病院への提言は無かった。
※余談
 この柴田市視察は、議員報酬とは別個に日当が支払われている。しかし、月岡温泉で「ヨヨイノヨイ」と気勢を上げたかは定かで無い。

オタカポッポ

kage

2016/06/27 (Mon)

オタカポッポ

 6/26「オタカポッポの民族と来歴」なるシンポジウムを聴講した。米沢市民の小生は「オタカポッポ」が如何なるものかの、ある程度の知識は持ち合わせていたが、この度の催しで認識を新たにした。
 
 オタカ=鷹、は想像が付くが「ポッポ」は「おもちゃ」の意味だと言うことを初めて知った。これまでは「ホッポ」は「ハトポッポ」「デデポッポ」の類いが語源と思っていたが、坂上田村麻呂が蝦夷成敗し、蝦夷の信仰対象の「蘇民将来」(六角柱)を米沢に伝え、その時蝦夷の言葉である「ポッポ=おもちゃ」も伝承されたという。
 このように、元々は「蘇民将来」が偶像化され、厄除けとして信仰されていた笹野彫りが、やがてその亜流として、飾り花や鷹などが作られ、特に鷹は鷹山公の名前の一字でもあり、公はオタカポッポを殖産振興の目的として力を入れたのであろう。

 伝統産業・工芸の後継者不足は、各地で見られる現象だが、当然この笹野一刀彫りでも悩みの種で、それに加えて原材料である「コシアブラ」が枯渇しようとしている悩みも有るという。そこで他県の「コシアブラ」を取り寄せてみたが、雪国のものでないと柔軟さに欠け、作品が思うように仕上がらないという。

 「コシアブラ」枯渇の原因は、市民が新芽を摘んで食することにあり、何とかならないかとの悩みを拝聴したが、伝統産業・工芸の伝承と育成の面から、行政が力を貸す事が出来ないだろうかとの思いが込み上げた。

 何度も取り上げているが、天満無人公園に3.3億円・ナセBAなる不幸施設に30億円・新道の駅に22億円と巨額の投資を行うのであれば、もっと少額で有効な公金使用が有った・・・ある筈だ。
 
 写真は、信仰対象の偶像で、左は御利益が有った事に感謝して襟巻きを差し上げるのだそうだ。 
笹野1笹野2

参議院選に思う

kage

2016/06/24 (Fri)

参議院選に思う

 22日告示の参議院選がスタートしたが、我国の議会制民主主義に於ける二院制の内、参議院の存在には疑問が有る。
 そもそも参議院は「良識の府」として党利党略に左右されず、政府を監視し、多様な民意の反映や、政府に対するチェック機能を果たすべきだが、衆議院の党の方針に添った参議院議員の行動は「衆議院のカーボンコピー」であると揶揄され、その存在を疑問視する意見も有り、これは政党政治を標榜する「必要悪」と考える。

 国政に於いて、国民は政党政治である事を理解し、党の政策を参考にして議員を選ぶが、地方議会の選挙は個人の公約を参考に、地域代表として議員を選ぶ色合いが濃いものだが、当選後は会派に属し、会派の縛りによって統一した投票が行われる。
 市民は会派の主義主張や、思想信条を理解して投票した訳では無く、個人の公約実行を信じて投票した筈だが、議員の定数削減と報酬削減を公約に掲げて当選した新人議員は、「会派の縛りで公約実行への行動は行わない」と嘯(うそぶ)いている。

 会派の一新会は現在13名を擁し、議員の過半数を占めることから、議決はこの会派の思惑でどうにでもなる現実にある。
 例えば「佐藤病院へ市所有のアルカディア用地を売却する」という議案が上程されても、一新会が賛成票を投じない限り実現不可能であり、数の暴力が罷り通る会派の存在は、解散するか、会派による縛りを排除すべきである。

 佐藤病院建設地が「アルカディアに決定」の報道から、当ブログへの投稿が途絶えたが、今議会に佐藤病院用地が上程されると考えられ、この場合「市民の福祉より議員のメンツが先だ」と一新会が反対すれば、中川市長の努力は水泡となる。
 
 「議員に市民が質問するとは頭が高い」という態度の「海老名悟」一新会前会長と、話合いを申し込んでも返事一つしないで、「議員と会談したければ所定用紙に記入して申し込め」と市民との垣根を築く「島軒純一」一新会会長がボス的存在の当会議員が、佐藤病院建設にどの様な態度を示すか、市民は刮目すべきである。

佐藤病院雑感②

kage

2016/06/21 (Tue)

佐藤病院雑感②

 昨日6/20、佐藤病院建設地がアルカディアに決定したことを報じたのは毎日新聞だけだと思う。そこで議会事務局に問い合わせると、議員サイドでは情報を把握していないと言う。

 今日6/21は、各紙が「アルカディア決定」の記事を掲載し、そこには「20日の記者会見で中川市長が発表した」とある事は、20日に掲載した毎日新聞の記事はスクープか、誰か毎日新聞へリークしたと言う事になり、当新聞によると6/16に市は病院側と合意したとある。
 特ダネや情報漏洩が有ったにせよ、精神科病院の建設地が決定したことは市民に取って喜ぶべき事であるが、心配なのはノーテンキ市議団の対応である。

 前回、「市と民間連携で精神科病院建設・・・」と山形新聞で報じられると、議員団は「聞いていない」「新聞報道が先行するのは議会軽視だ」と息巻き、中川市長を責め立てた経緯がある。
 この時市長は「山新の先走り報道」と説明したが、「市と民間連携で精神科病院建設する」は中川市長候補の公約であり、自ら県知事と交渉して市民福祉に寄与したというのに「聞いていない」と鬼の首でも取った様な態度の議員団に幻滅を感じたものだ。

 今般も、市議団が知るより先に新聞報道が有った事を問題視し、騒ぎ立てるのであろうか?
 そもそも政策決定は市長の専権事項であり、議員に許可を得ながら進めなければならない道理は無い。しかし、市所有の土地売却は議会承認が必要な為(地方自治法・市条例に明記)、事前に根回しをした方が議会承認を得られ易いだろうが、敢えて市議団と密なる打合せをせずに佐藤病院側と交渉を進めた中川市長の胸中は次の様だと推察する。

「精神科を必要とする市民の為、早急に建設地を決定する必要が有る。」「しかし、2年経っても市立病院建替えの具体案を提示出来ない市議団に相談しても、時間の無駄になるだけだ。」「議員団には事後報告で良い。」   

 市民福祉に供しようとする市議団なら、「議会軽視だ」などの戯言で騒がず、新病院への市の援助をどの様にすべきかを議論すべきである。

佐藤病院雑感

kage

2016/06/20 (Mon)

佐藤病院雑感

 この所、佐藤病院の米沢市進出にあたり、当サイトへの投稿の多さは、市民関心の高さであろう。そこで佐藤病院に関する雑感(まとまりの無い感想)を述べてみたい。

◆オフィスアルカディア構想と南部土地区画整理事業。
 平成9年7月に造成を始めた米沢オフィス・アルカディアは、平成13年4月に全面分譲を開始した。
 当時は景気も良く、インターネット等の通信網も充実したことから、高い都市オフィス賃料から、安い賃料の地方にオフィスを構える企業が増えると目論んだ高橋幸翁市政である。それに伴い、増える従業員の住宅が必要と考え、時期をほぼ同じくして、南部土地区画整理事業に着手した。
 すると、南部のボスK氏が狼煙を上げると反対運動は瞬く間に広がり、当事業は頓挫した。又、オフィス・アルカディアへの進出企業も無く、当該地は塩漬け土地と化した。

◆佐藤病院のオフィス・アルカディア進出話。
 塩漬け土地の有効利用を図るべく、高橋市政は「用途変更」を県に申請して許可の見通しが付いたことから、佐藤病院の米沢市進出がまとまりつつあった。
 その頃、巨額の土地買収金を手にした安部三十郎は、市長選の事前運動を行う傍ら、病院建設反対運動に力を入れていた。そこで迎えた市長選で安部三十郎が当選した事から、佐藤病院の米沢進出は頓挫した。

 この時の安部市長は、「病院が出来れば、キチガイがこの辺をウロウロして危険・・・」との内容のビラを自ら配って歩いたとの噂が広がり、当時の病院推進派議員は「偏見と差別だ」「首長として不適切な行動」と、その証拠を求めて調査したが、ウヤムヤに終わった経緯がある。
 この時、安部市長は公の場で「佐藤病院米沢進出が白紙になったのは、県が用途変更を承諾しないから」との理由説明を行っていた。

◆20日の毎日新聞報道。
 毎日新聞は「佐藤病院アルカディア内に」「市は公徳会と合意」と報じているが、これがスンナリ事が進むのか疑問視する小生である。
 市長なら、広益優先の立場から、大っぴらに反対運動が出来ない安部三十郎だが、下野した今は前にも増して地元住民を反対運動に煽り立てるのではないかと言う点と、ノーテンキ市議団が又々「議会軽視だ」と喚き立て、抵抗勢力となるのではないか。それに安部の残党職員が「中川市長の足を引っ張れば、再び安部市長の芽が出る」と画策しているとの噂も有る。

◆議員とは?
 議決権と立法権の行使が市議の責務と権限と述べたが、議会基本条例はそれに加えて、市民の声を行政に反映することと、議員と市民との情報共有化を明文化した。
 よって佐藤病院問題が起きた時、地元議員を先頭に、市議団は市民の声の収集に努め、行政への報告と提言を行うと共に、市民への報告を為すべきではないか。

不幸な市民氏へ

kage

2016/06/18 (Sat)

不幸な市民氏へ

 小生の『「ナセBA」なる不幸施設』の文言に興味を示していただいた事に感謝申し上げる。

 小生は33年前よりワープロを使用しているが、それまでの手書き文書と違って、入力ミスや変換ミスから思いもよらぬ単語が文章に入り込み、気づかずに提出した場合など、後に赤面するものだ。

 お尋ねの『「ナセBA」なる不幸施設』の由来は、「ナセBA」 は「新文化複合施設」の愛称であるが、小生は、これが決まる前には「新文化複合施設」の名称で建設反対論を幾度となく当ブログで呈して来た。
 ある時、入力ミスにより「複合(ふくごう)」が「不幸(ふこう)」と変換された「新文化不幸施設」なる文章が出来上がり、後で読み返すと「不幸施設とは意を得て妙」と一人悦に入ったことから、以後「新文化不幸施設」と表記している。

 さて、コメント氏は「ナセBA」なる箱物が何故「不幸」なのかの根拠をお尋ねで「財政負担額などの数字は不要」とあるが、桝添東京都知事は公金(都の財政)使用が都民の福祉(幸せ)に供しない事が問題視されて失脚した。
 これを例に挙げるまでも無く、幸・不幸を論ずるに「お金」は重大な要素である事は「不幸な市民氏」も重々承知の上でのコメントと察するが、財政負担額増が次代の若者に「不幸」をもたらすことで「ナセBA」なる箱物が「不幸施設」と論破されるに不都合がお有りの様なので、それ以外で論じたい。

閑散1 閑散2

 『「ナセBA」なる不幸施設』の建設目的は「中心市街地の活性化」にあるが、上は、図書館が近隣を活性化するか否かを明示している写真と、相乗効果で賑わいをもたらすとした西條天満公園(無人公園)であり、これは偶然や一時的なものではなく常態である。

 パソコン・スマホの普及による活字離れから、図書館は単に読書目的から人的交流の場と変化する時代に、行政は「ナセBA」の運用を上杉財団という素人団体に委託して匙を投げたし、7月1日オープンと言うのに6月議会で市民代表の市議団からは質問・提言の一つも無く、言わば「捨て子」同然の施設として不幸を感じてしまう。


 南陽市の文化施設は、建設前に賛否両論が有ったが、米沢市民でさえも「南陽の文化施設で奏でるのが幸せ」と言う音楽愛好家が実在している事に比し、小生は「ナセBA」なる施設完成に「不幸」は有っても「幸せ」はない。
 それは、13年前に住民監査請求を行い、法的根拠を求めて図書館に厄介になったが、今般は安部前市長と最高裁まで争うに全てインターネットで用が足り、図書館の必要度が極めて少なく、箱物建設の費用対効果が感じられないからだ。

 よって、お化け屋敷(ポポロビル)と「ナセBA」の箱物景観は『「ナセBA」なる不幸施設』の何物でもない。


住民訴訟事件

kage

2016/06/16 (Thu)

住民訴訟事件

 小生等は安部三十郎前市長を相手取り、三件の事件を提訴して二年間戦ったが不当判決により棄却された。
 当方の訴えの要旨は「当局による委員会説明に嘘・隠蔽があり、議員の錯誤による議決は無効」というものだが、司法は「議決を得た以上、公金の支出に問題は無い」との判断であった。(この判決により、小生等は「委員会は嘘つき大会であるから、議員活動として評価出来ない」として、議員報酬削減の請願を行った。)

 この様に、司法界には「町人(市民)の分際で御上(行政)に物申すとは不埒なやつ」という江戸時代の思想が今でも息づき、住民訴訟事件は99.9%住民敗訴となる。
 そのような司法判断が下るのなら、住民訴訟を起こす市民はいないのでは?と思われるが、小生等に続き、天童市の「蜂谷 敏」氏は「市は土地評価鑑定もせず、地主の言い値で高額な土地購入を行ったのは違法」として提訴した。
 又、最上小国川ダム住民訴訟は、ダム建設の是非について住民は県と争い、続いて長井市の「今泉 義憲」氏も「市が殆ど手続きを行ったのに、不動産屋に手数料を支払ったのは違法」として提訴した。

 これまで、行政訴訟と言えば「市民オンブズマン」の弁護士連位しか居なかったが、小生等の後に続き、このように市民個人による行政訴訟が増えたことは、ノーテンキな議員による議決に、例え勝訴してもビタ一文手にすることが出来無い裁判に「黙っては居られない」との心情が行動を起こさせたのであろう。

◆ノーテンキな議員による議決
 市民の税である公金支出には「議決」が伴うが、米沢市議団は行政の言いなりで、内容を精査して議決に臨む事は無い。
 その良い例が「ナセBA」なる不幸施設の約3千万円増額建設費を市民に持たせた件だが、調べれば山程の疑義露呈に「議員団と意見交換をしたい」と申し入れると、海老名悟議長は「建設的な意見で無いので会見を拒否する」と公文書で回答した。すかさず「何処が建設的で無いか文書で求める」と質すと「建設的で無いとは言っていない」とこれ又公文書で返答する始末である。
 議長にしてこの様なノーテンキぶりであるから、議員団の能力は推して知るべしである。

 小生等は、ノーテンキ市議団に『「ナセBA」なる不幸施設の増額建設費、約3千万円の公金支出は不法』として住民監査請求の準備に入り、7月初旬に提出する予定である。追ってその内容を当Webで報告するので、米沢市議団とは如何程のものかを考察し、700万円年報酬に値する言動かどうかを判断して貰いたい。
 

ウソ・大嘘・統計

kage

2016/06/15 (Wed)

ウソ・大ウソ・統計

 世の中には3つのウソがあり、それは「ウソ・大ウソ(真っ赤な嘘)・統計」と揶揄されるが、統計がウソとは意味深である。
 政府に限らず、民衆を納得させるに、「統計によると・・・」との手法が多用されるが、その統計にウソが大変多いと言うことだ。

 当サイト【参考】で、米沢市の納税者の年収平均は258万円とのデータを記載したところ、「とおりすがり氏」より「所得控除がなされた後の数字であろうかと思います。」・「所得控除前の年収は450万円前後・・」とのご指摘は「とおりすがり氏」の慧眼(けいがん)に感服する次第であり、確かに市の税務課に問い合わせると450万円に近い数字が帰ってくる。
 ところが、給与所得者の年収は、日本年金機構の国民年金・厚生年金保険制度に加入する給与所得者の等級から算出されると考え、昨年、米沢市の日本年金機構に尋ねたところ、300万円弱であった。
 又、ハローワークの求人票の給与月額を調べると、平均16万円で年収換算は約200万円である。このように採用する統計により数字は変わる事が「統計のウソ」と言われる所以であろう。
 
 平均所得を求めるに、20万円×5人の平均は20万円だが、1万円×4人+96万円(1人)の平均も20万円であるように、少数の富裕層と多くの貧困層が存在する場合には、平均値をもって正当性を証明するに難がある。

 小生が、米沢市民の年収平均258万円を掲載した意図は、今般の議会報告会で米沢市議の年報酬を検討するに当り、現在の年収約700万円を伏せ、「報酬は月額44万5千円」と自分養護に都合の良い数字を強調して、「決して高額では有りません」と市民に訴える議員団の「せこい」手法に対抗すべく、議員報酬を支払う側の市民所得は低いのだと訴えたいところにある。
 どこかの都市の議員報酬や、何とか教授の説などを引っ張り出さずに、堂々と「市民福祉の為、これだけの議員活動を行った」と700万円の費用対効果をもって市民に理解を求めるべきではないか。
 因みに当会は、市が回収する資源物(故紙・金属類)の特定者への無償供与を改めさせ、約6億円の収入を市にもたらした実績を強調したい。

 市立病院の財務内容を議員団に質すと「市民が議員に質問するとは何事だ」と言わんばかりの態度で「当局に聞け」と、この程度の市民の疑問に答えられない議員団が、自分に都合の良いデータを示して、年収約700万円が相当と市民思考を誘導しようとしている事への警鐘と「とおりすがり氏」には理解して貰いたい。

6月定例議会

kage

2016/06/13 (Mon)

6月定例議会

 本日より米沢市議会が開催され、15日からは12名の市議による一般質問が行われるので、ウェブ上で公開されている各議員の質問要旨を眺めてみると、小生が関心度の高い、①佐藤病院建設、②市立病院建替、③新道の駅、④「ナセBA」なる不幸施設の運営、等に付いて質す議員は一人もいない。

 ①佐藤病院の件は当サイトの投稿を見ても分かるように、市民の関心度は高いと思われるのだが、この事に触れた質問はない。そして今後の市財務内容に大きな影響を及ぼす②③と、7月1日オープンで9億円の随意契約をスルーで認めた④「ナセBA」の運用と、目的である中心市街地の活性化についての質問も無い。

 米沢市議会基本条例では、
第8条 議会は、市長が提案する政策、計画等(以下「政策等」という。)について、政策等の水準を高めるため及び市民への公開のため、市長等に対して、次の各号に掲げる事項の説明に努めるよう求めるものとする。
⑴ 政策等を必要とする背景と経緯
⑵ 参考とした他の政策等の内容
⑶ 市民参加の実施の有無及びその内容
⑷ 米沢市まちづくり総合計画との整合性
⑸ 財源措置
⑹ 将来にわたる効果及び費用
 そして、・・・政策提案、政策提言を積極的に行うものとする。との条文があるので一人ぐらい質問して当然と思うのだが如何なものか? 議員団は条例や市民感情を軽視し、質問の為の質問に弄しているとしか思えない。

 殊に、①佐藤病院建設は、早期完成を望む患者関係者と、「建設地は我が地域に反対」を表明している市民間に軋轢が生じている現実から、両者の主張を汲取り、条例の定めに有るように、行政に対する「政策提案・政策提言」を行って然るべきでは無かろうか。 

 条例とは守るべきものであることは紛れもない。議員団は議会基本条例を読んだ事が有るのだろうか? 議会報告会を催せば議員の責務を全うしたとでも思っているのだろうか。小生は米沢市議が年俸700万円に値する働きをしているとは到底思えないが!!

たびのひと

kage

2016/06/12 (Sun)

たびのひと

 米沢で言う「たびのひと」は「旅行する人」「旅人」等の風雅な趣きとは異なり、排他的差別用語として使われてきたきらいがある。

 徳川幕府はその天下を維持すべく全国の諸大名、とりわけ外様大名の動きには目を光らせ、「御庭番(密偵)」を放って各地の大名を洞察していたであろうが、米沢藩は会津120万石から30万石に減封されたにも拘わらず、120万石時代の兵(侍)を温存していることに、特に厳しかったのではなかろうか。
 だとすれば、おのずと「旅行する人」「旅人」への警戒心は高まり、「たびのひと」なる呼称にて、警戒心からの「よそ者」扱いが有った事は容易に想像出来る。
 
 徳川家康の江戸幕府から400数十年経った現代でも、そのDNAは引き継がれ、他所から来られた方は戸惑いを感じる場が多々有るのではと思われるが、これは城下町に多かれ少なかれ見られる事象で、「会津の三泣き」は特に有名であるように、他所から来られた人は、当初冷たい地元民の態度に涙するが、住んでみると情の深さに涙し、その地を去る時は忍びがたく涙するという。
 米沢市民も会津市民に劣らず、馴染めば情の深さに涙して貰えると思うが、如何であろうか。

 近年、「若者」「よそ者」「ばか者」【よそもの】が地方創生のキーワードとして取り上げられるが「よそ者」は米沢市で言う「たびのひと」である。即ち、他所から来られたが故に土着市民には気が付かない点が視野に入り、地方創生の戦力となり得ると言うのだ。
 折しも、井戸副市長は大阪生まれの言わば「たびのひと」であり、有る席で小生の持論「たびのひと」を披露したところ、いたく興味を持たれたようであるが、中川市政の「たびのひと」として大いに尽力を願い、期待したいものだ。

 ところで、「たびのひと」のペンネームで当ブログを訪問されていた方が、「さようなら」の言葉の後に投稿の無い事は、いたく寂しい限りである。
 投稿者の「たびのひと」に限らず、米沢で言う「たびのひと」こそ地方創生の旗手として、大いに意見を発信して貰いたいと願う小生である。

議会報告会⑩【議員定数と報酬】

kage

2016/06/10 (Fri)

議会報告会⑩【議員定数と報酬】

◆議員報酬の考え方Ⅲ
 米沢市議会の議員定数は5名、報酬年額は21万円が妥当と持論を述べたが、この定数や報酬額が適正というのでは無く、現在の市議活動はこの程度のものだと主張するのである。

 改めて別の角度から議員報酬を論じたい。
 議員報酬に関しては、「地方自治法 第203条-4 議員報酬、費用弁償及び期末手当の額並びにその支給方法は、条例でこれを定めなければならない。」と有るだけで詳細な決まりは無い。
 反面、職員の給与については「地方公務員法第24条-3 職員の給与は、生計費並びに国及び他の地方公共団体の職員並びに民間事業の従事者の給与その他の事情を考慮して定められなければならない。」と定められている。

 小生は「議員報酬は株式会社の役員報酬に相当する」との弁を述べたが、株式会社と地方自治体の違いは、前者は利潤追求を目的とし、後者は住民の福祉を目的とする違いがある。
 しかしながら、どちらも報酬額を定めるには、支払う側の財務状況が大きな要素となる。即ち、赤字会社の役員報酬は低く、同じく赤字自治体の議員報酬は低く定めるのが道理である。
 米沢市は連続して単年度赤字経営であるし、経常収支比率は県内最低を考慮すれば、県内自治体で最低の議員報酬で然るべきである。

 又、議員報酬を支払う原資「民間事業の従事者の給与からの税」、即ち米沢市民の平均所得を考慮しなければならない。【本市の所得】
http://www.nenshuu.net/prefecture/shotoku/shotoku_city.php?code=062022
議員報酬

 かように、米沢市民の年間所得が258万円で全国ランキング1,102位の時、700万円の議員報酬は如何であろうか? 米沢市議はその報酬に見合う働きをしているだろうか?

 今般の議会報告会の「議員定数・報酬検討委員会経過報告」には本市の財務内容や、市民所得に配慮した検討項目は微塵も無く、全て議員に都合の良い検討項目を設定し、議員定数と報酬額を導き出そうとしている。余りにも姑息な態度であり、市民軽視の最たるものと評するが、訪問者各位は如何と考えるか、ご意見を期待する。
【この項完】
 

議会報告会⑨【議員定数と報酬】

kage

2016/06/09 (Thu)

議会報告会⑨【議員定数と報酬】

 ◆議員報酬の考え方Ⅱ
 地方自治法は市議の責務と権限を、「①議決権の行使②条例の制定と改廃」とだけ定めているが、夕張市が破綻したことをキッカケに「議員とは何ぞや」との議論から「地方議会運営の基本原則」を「議会基本条例」として制定する自治体が現れた。
 米沢市の議員団も猿マネよろしく、どこかの条例をコピペして「米沢市議会基本条例」を制定したので、その内容を見ると、前文の「・・・市民に積極的に情報を発信し説明責任を果たす。」に続き、第5条には「議会は、市民に対し積極的に情報を発信し、情報の共有を図るとともに、説明責任を十分に果たさなければならない。」と明記しているので、この条例に対する議員団の意識度を知りたく、意見交換会を申し入れた。
 すると「会わない」との返事である。理由は「もう既に制定され、委員会も解散しているから」とのことだ。これでは条例の趣旨とはかけ離れた言動で、条例違反に値するではないか。
 
 それだけでは無い。昨年10月の議会報告会で、「ナセBA」なる不幸施設の工期は平成27年12月であったが、平成28年3月迄延びた件で、「約3千万円を市民が負担すると議決した。それは請負業者に負担させてはならないとする法があるからだ」と堤郁雄委員長の説明が有ったので「その法とは何法の何条ですか?」と質問し、何度も催促したにも関わらず、8ヶ月過ぎた今でも返事が無い。

 又、行政が進めている市立病院建替や、新道の駅等に付いて議員の考えを伺いたく、一新会(島軒純一会長)に書面で申し込んだが返事一つ無く、電話で問い合わせると「議員と会いたければ、市のホームページに申込様式が乗っているので手続きをしろ」と、上から目線の態度である。こんな決まりが何時出来たのか、何故出来たのか、もっとフランクに議員と市民が対話出来ないのか、と、戸惑うばかりである。
 島軒会長のこの言動は、条例第5条「議会は、市民に対し積極的に情報を発信し、情報の共有を図るとともに、説明責任を十分に果たさなければならない。」の条文に著しく乖離するものであり、市民と議会との間に垣根を築こうとする悪行に外ならない。

 当会は、行政と対峙して13年になるが、それを通じて議員を評価すれば、「議会は行政の追認機関」としての行動に終始し、「議会の審議権、議決権、調査権をもって、執行機関の事務の執行を監視する」とした条例に反し、市民の代弁者たらんとする気概も無い。
 よって、「第三者の厳しい目で評価」すれば、議員の報酬年額は、議決に参加した7日/年の日当3万円と勘案して、21万円が相当と断ずる。
【続く】

議会報告会⑧【議員定数と報酬】

kage

2016/06/08 (Wed)

議会報告会⑧【議員定数と報酬】

 ◆議員報酬の考え方。
 前回の議会報告会⑦で述べたが、検討委員会(議員団)の【検討項目】が如何に自分本位であり、市民を無視したプロセスによって報酬額をはじき出そうとしているかが理解して貰えたと思うが、更に小生の考えを述べたい。

 市会議員の責務と権限は、①議決権の行使②条例の制定と改廃、の2点だけである。
 ①の議決権の行使は、定例会の4回と臨時会を合わせて年間6~7回であり、②の条例の制定は、近年「議会基本条例」と「おしょうしな乾杯条例」があるが、守られていないし、守らなくても良い条例なので評価出来ない。となると年間約700万円の議員報酬は議決権行使の僅か7日働いた対価で、1日当り100万円というべらぼうに高額な報酬である。

 と述べると「何をバカな、委員会活動や、審議・協議会等への出席、視察・研究会等への参加、それに市民の要望を汲む行為等で、月に何十日も働いているぞ」との反論が聞こえてきそうだが、それらの行為は全くのパフォーマンスであり、如何に市民への貢献を考えていない薄っぺらな行動であるか、数ある具体例の中からピックアップして以下に述べる。

[委員会活動・審議・協議会等]
 これらは議員が議決に臨む前に、当局提案を理解する為に審議されるが、議会で票決後、当局説明に虚偽・隠蔽があったり、約束事を履行しなかった事が露呈した場合には、当然にして議会基本条例の定めるところに従い「調査権」「検査権」を行使し、執行機関の事務の執行を監視すべきところ、議員団は「もう済んだこと」「騒いでいるのは極一部の市民」と、議員としての責務を放棄していることから、これらの会議は当局の嘘つき大会と化し、開催の意味は全く無い。その具体例が以下だ。

◎天満神社土地購入疑惑
 現在の西條天満公園の土地取得に関し、安部市政は「あづま会」に75,000円/坪で買い取らせ、1ヶ月後に160,000円/坪で買い上げることにより、「あづま会」にン千万円の利益供与を行った行為は違法であり、議会として調査すべしと鈴木彰郎元市議が議会で提言したが、他の議員は反応無しで、3億円以上掛けた公園は現在閑散としている。

◎「ナセBA」なる不幸施設の指定管理者疑惑
 7月オープンの新文化不幸施設「ナセBA」の管理運営は指定管理者制度により、9億円で「公益財団法人米沢上杉文化振興財団」と契約したが、9億円という巨額でありながらの「随意契約」と「一括発注」には大いに疑義がある。
 当財団は、図書館運営・電気工事・給排水工事・清掃作業・ギャラリー運営等を、やったことの無いド素人集団であり、指定管理者の条件を満たしていない。
 電気や給排水の管理は、その道のプロがやる方が良いに決まっているから、入札による分離発注をするべきであるのに、議員団は当局提案をスンナリ認め、予算は承認された。

◎ポポロビルの疑惑
 まちの広場を壊して「ナセBA」なる不幸施設を作る時、議員団への行政側説明は「ポポロビル裁判の決着を待って、当該地にまちの広場を作る」「この方法が経費的に一番安く付く」であったはずだ。更に広報よねざわにも掲載され市民の周知するところだ。
 しかし、裁判終結後に山村明市議が「その後、ポポロビルはどうなる」と安部市長に質すと、「付帯議決では無い。夢を述べただけだ」と答弁し、議員団は「・・・」と無反応であったし、「一番安く付く」も「出鱈目だ」と当会が指摘しても無反応の市議団だ。

 以上の他に、市立病院建替検討委員会の無能・舘山城捏造疑惑・「ナセBA」なる不幸施設の追加工事費の疑惑・新道の駅建設の疑問、等々数え上げればキリがないが、何れも行政当局の説明を鵜呑みにして、何の疑問も持たずに上程予算を承認する議員団の実態である。
 当会が「議決に疑義有り」と担当委員会に質問事項を書面で送達しても、返事一つしないで、挙げ句の果てには「当局に聞け」と開き直る議員団に[委員会活動・審議・協議会等]への参加に対し、対価は認められない。
【続く】

議会報告会⑦【議員定数と報酬】

kage

2016/06/07 (Tue)

議会報告会⑦【議員定数と報酬】

 議会報告会⑥に引き続き、米沢市の議員報酬額を「厳しい鬼の会の目」で検証してみたい。

 市議で構成される「議員定数・報酬検討委員会」は、今般の議会報告会で以下の検討項目にて経過報告を行った。

◆議員報酬に対する検討委員会(議員団)の【検討項目】
①会津若松市議会方式。
②京都市議会方式。
③類似団体との比較方式。
④どこかの教授の考え。
 以上の①~④を検討項目として、現在の議員報酬額がほぼ適額であることを導き出している非合理性に対する所見を述べる。

 先ず、米沢市の人格は「地方公共団体は、法人とする。」と地方自治法第2条に定めてあり、人格的には株式会社と変りは無い。市議は行政の方針(予算計上)を評価する立場にあることは、会社役員と同等であり、よって、議員報酬額を検討する事は、会社の役員報酬を検討すると同等である。

 以上を鑑みれば、①②は「トヨタ・日産自動車等の役員報酬が1億円を超えているので我が社もその額にしよう」と言うに等しく、馬鹿げている。

 ③の類似団体は、産業構造が同等の同規模自治体と比較し、いわゆる同業他社との役員報酬額比較に匹敵するが、その時検討しなければならない重要事項は、自社の財務内容である。
 
 ④の、「○○教授の弁」として、有識者の考えがさも正しいかの如き検討事項だが、教授と言えども会社経営のド素人であり、参考にするに値しない。
 その実例を挙げれば、「舘山城は伊達政宗の居城説」を打ち出した米沢市文化課に「捏造である」と告発文をもって糾すと、「山大のI教授が述べている」とのことなのでI教授に訊ねると「山形県が述べている」との事、県に訊ねると「米沢市が述べている」と言う。米沢市文化課の担当Tは「懐風」(歴史会誌)に論文が載っていると言うが、論文の著者はT本人である。かように「○○教授の弁」をもって正当性をアナウンスする事は「姑息な行為」と言わざるを得ない。
【続く】

精神科病院の建設②

kage

2016/06/06 (Mon)

精神科病院の建設②

 「本市に精神科病院は必要無い」と言う意見は極少数であろうが、当病院が我が地区に建設されるのは反対だとの心情は理解出来る。
 しかし、反対理由に「付属池田小事件」(平成13年大阪府池田市で起こった小学校無差別殺傷事件)を持ち出し、「精神科病院建設イコール小学生や近隣住民が被害に遭う」との意見は些か誇大妄想的反対意見と言える。

 この事件は、児童8名が殺害され、児童13名・教諭2名が傷害を負うという大惨事だが、犯人の「宅間守」は殺人罪で既に死刑が執行されている。
 即ち、司法が犯人を健常者として裁いたことは、精神科患者が起こした事件では無く、犯人は車で現場に出向いているので精神科病院と小学校との位置関係も希薄である。

 米沢市立病院は総合病院として、精神科患者と複数の科の患者が通院・入院しているが、問題が多発しているとは聞いていないし、例え有ったにしろ健常者の起こす頻度を超えているとは思えない。佐藤病院が南陽市・山形市で問題を起こしている報道も記憶に無い。

 現代の複雑な社会環境から「心の病」や、「老人なるが故の病」で精神科病院にお世話になる方も増えている現況に、闇雲に「精神科病院は危険」と煽るのでは無く、やがて自分もお世話になる可能性も含めて、冷静沈着なる反対意見を述べて貰いたい。

 

慶次の法要

kage

2016/06/05 (Sun)

慶次の法要

 6/4前田慶次の405回忌が執り行われたが、ここ数年毎回参加している。

 法要への参加者は400回忌をピークに減少傾向に有るが、その多くが県外から(この行事だけを目的に香川県から参加の方もいた)の慶次ファンであり、中には凝ったコスプレや所持品を身につけての参加者もいるが、法要が終わるとそのまま帰るのが殆どのこと。
 会場で市長と「何らかの仕掛けで法要後の本市活性化が計れないか」と寸談し、市長もその事に関心大であったので希望が持てるが、小生は微力ながら5/3の上杉まつりを盛り上げようと、前田慶次の博多人形山車で数年参加した経験から、現在の市観光課・市文化課・観光物産協会・商工会議所等の一体化した協力体制は希薄で、そこには「ザワ衆気質」からか、我田引水の力学が働いているようだ。

 そろそろ、マンネリ化した川中島の企画を先頭に、真摯なる観光行政に本腰を入れる時期にある。
※クリックで写真拡大
慶次法要1 慶次法要3 慶次法要2 慶次法要5 慶次法要4
 前田慶次の生まれ変わりと公言し、格闘家の角田氏が毎年参加して持ち歌を披露してきたが、ボディビルに傾倒し体を作り上げたら声がおかしくなったとのことで、今年は肉体美のお披露目となった。又、地元のファンは前田慶次の出で立ちで剣舞を奉納した。

精神科病院の建設

kage

2016/06/04 (Sat)

精神科病院の建設

 佐藤病院(公徳会)が八幡原工業団地に進出するに当たり、当サイトへ多くのコメントが有るので再度触れてみたい。

 山形新聞4/15では「・・・市は県内の各精神科病院に協力を要請したが、ほかに申し出たところはなく、公徳会との連携に向けて具体的な協議を進める。・・・」とあるように、公徳会の立場からすれば「米沢市の要請を受けての病院建設に、反対意見とは如何なものか」との思いがあり、地元民としては「他に候補地が有るのに、何故当地区か」との疑問が起こるのは同然の成り行きだ。

 本日6/03、健康福祉部を訪れると、部長・課長は会議で不在とのこと。課長の次席職員と面談したが、佐藤病院建設に関しては「部全体の情報共有は無いのでお答え出来ない」との対応であった。
 過日、当病院建設の説明会に付いて「市立病院の管轄」と答えた部署を調べると秘書広報課なので、同課を訪ね苦言を呈すると「良く確認しなかった」と謝罪の弁を述べた。

 夕方5時近く、再度、健康福祉部を訪ね部長と面談し「市のホームページに、6/15再度地区説明会を行うと有るが、詳細を見る事が出来ない」と質すと「急遽延期になり取り消した為」との返答に「これでは市民の不安を煽るだけだ」「早急に市HPで事情説明すべし」と苦言を呈し、本題に入った。
 部長との数10分の面談では「当病院建設には、多くの市民要望が有ったので反対意見が出ることは想定外だ」・「16日の説明会は、現時点で準備不足なので延期する」と考えているのではないか。
 そして、中川市長は、精神科存続の署名運動から早急なる解決策に尽力し、公徳会の協力に安堵したが、担当職員の意識は極めて低く、不安を持つ市民へは「これから善後策を検討する」と、泥縄的対応なる印象を受けた。

 安部三十郎市長12年間の施政に苦言を呈し続けた当会であるが、彼の「最大の負の遺産」は職員の「何もやらないのが最大の美徳」なる意識を増長させたことだと思っている。
 12年前、安部前市長の近隣地区に当病院建設が計画された時、前市長は反対運動を扇動して計画を壊したという前車の轍があり、万世地区にはその弟の共産党市議がいる事を鑑みれば、その轍を踏まない努力に欠ける担当者の対応と言えるであろう。

※参考Ⅰ 建設予定地は19、175.84㎡です。
※参考Ⅱ 現在の市立病院を暫定的に利用する事は「法的」に不可能との部長説明だが、次回説明会ではその事を詳しく説明するよう要請した。

議会報告会⑥【議員定数と報酬】

kage

2016/06/02 (Thu)

議会報告会⑥【議員定数と報酬】

 以前は9万人を超える本市の人口だが、間もなく8万5千人を切る状況にあり、それに伴い議員数と報酬の削減が取り沙汰されるようになった。そこで議員団は「議員定数・報酬検討委員会」を立ち上げ、今般の議会報告会で経過報告を行ったので、お流行(はやり)の「厳しい第三者の目」ではないが、市民サイドからの目で検証してみたい。

◆議員定数に対する検討委員会(議員団)の【検討項目】
①類似団体の、常任委員会数と委員会人数。
②人口が類似団体の、議員数。
③類似団体の、議員数。
④どこかの教授が、面積から訳の分からない計算をした議員数。
 以上の①~④を検討項目として、現在の議員数がほぼ適数であることを導き出している。

 検討項目を参照すれば、「類似団体」と「どこかの教授」の、自分に都合の良い計算式の羅列で、米沢市の事情は何処にも出てこない。

 そもそも、議員の定数は「地方自治法」により人口比で決められていたが、何年か前に、人口比に拘らず、各自治体の裁量により自由に議員の定数を定める法改正が行われたが、それを決するのは議員である為、改革は見られず、何処の自治体も旧法による人口比例方式を採用していることから、「類似団体」を検討項目に取り入れれば、同じような議員定数となるのは明らかであり、ナンセンスであり、どこかの教授の訳の分からない計算式を持ち込むなど言語道断である。

○米沢市の議員数は5名が適数と考える!!
 議員の責務と権限とは、議決権と立法権(条例)の行使であり、議決権とは行政側が上程した案件に賛否を投ずる行為であるが、議決に及んでは議員各々が背負った事情(地域・業界・団体等)があり、24の考えが有って然るべきところ、会派毎に意見を集約して投票する本市の議会システムにより、実際は5会派の考えで上程案が決せられる。

 会派とは、思想信条を同じくする議員の集まりであるが、一新会など13名の背負った事情(地域・業界・団体等)が同じとするなら、一人で事が足りるではないか。

 検討項目に「委員会の数とその人数」も挙げられているが、地方自治法では「委員会を設けなければならない」とは定めておらず、任意である。
 それでは多くの自治体が設けている「委員会」の存在価値は何か?と言えば、議案が議会に上程される前に、当局と議会で審議し、議員はその内容を良く理解した上で票決に及ぶ事を主目的としている。
 しかしながら、委員会での当局説明に虚偽・隠蔽があり、議員の錯誤により議決された案件はどうなるのか?

 小生等は安部市政の時、当局による委員会での説明に嘘・隠蔽があり、「議員の錯誤による議決は無効である」と最高裁まで争ったが、委員会での説明・確認事項は議決に及ばないとする司法判断であった。即ち委員会は「嘘つき大会」でも良いと言うことで、当局の嘘について責任追及しない(する能力の無い)委員会なら、存在価値は無いので「委員会の数とその人数」を検討項目から外すべきである。

 議員定数は廃れ行く地方自治体にとって大きな課題であり、それを検討するのが当事者(議員)では話にならない。どこかの自治体がどうだからと言うのでは無く、米沢事情に添った検討項目を取り入れ、東京都議会ならずとも「厳しい第三者の目」で検討すべき事案である。
【続く】