パブリックコメントの投稿

2016/02/28 (Sun)
パブリックコメントの投稿米沢市は中心市街地活性化事業の事後評価を市民に求めていたことから、以下の所見を投稿したので一読願いたい。
◆まちづくりの目標
まちづくりの大目標は中心市街地の賑わい再生に有ると明記しているが、指定された区域は市民に疑問を呈するものであり、特に「米沢総合公園」建設地が中心市街地と言うのには根拠に乏しく、むしろ米沢市土地開発公社の塩漬けになっている当該地区を、国から40%の助成金を期待して本市が買い上げる事で、公社救済の疑義を感じ、真摯に中心市街地発展を目的としたとは到底思えない。
◆公園
「米沢総合公園」は明らかにサッカー場の建設にあり、発端は「天然芝で行なわれる公式競技が本市にはそれが無い事」から、関係者からの「芝のサッカー場建設」の要望により進められた事業だが、完成した競技場は「人工芝」である事に本末転倒を憶えるが、それにも増して大目標の「中心市街地の賑わい再生」にはそぐわず、大目標と切り離して、スポーツによる市民への貢献と効果を、市の財政を鑑みた費用対効果をもって思慮すべき事業である。
従前に無い競技場が出来れば、当然にして利用する人々の存在と、その施設による経済波及効果が発生するのは道理であり、それらの数値をもって効果有りと評価するのは我田引水行為と断じ、検証すべきは、投下資本に見合う競技場であるか、又、他の地区に建設を想定した場合に比較してベストであったかという事であろう。
「西條天満公園」は、提案事業である図書館建設の費用が大なる事から、補助金率の低下を避ける為に組み込まれた事業であり、不純なる目的から建設された当該施設であるから、訪れる観光客はおろか市民の利用度も低く、壊された「まちの広場」に比べれば矮小にして中心市街地の賑わいへの貢献は無かったと評価すべきである。
そもそもの名称が「まちなか歴史公園」としたことは、歴史を謳う事による観光客のまちなか回遊を目的とした当該施設であろうが、後に正式名称を「西條天満公園」とした事は、西條氏と天満神社を持って観光資源に寄与するを目的とした意図が読み取れるが、しかるに米沢藩に於ける西條氏の知名度は米沢市民でさえも低く、天満神社に至っては皇大神社境内に遷宮された後の、御神体の無い社であり、これをもって観光客が訪れるなどとの妄想は笑止千万である。又、三の丸外堀をイメージした池は、入水箇所の設計ミスから景観を著しく損なっている事から、東の水路より入水し、睡蓮を植える事による景観の美化を図るべきである
◆武者道
この小径の史実は、原方衆である「無者」(禄が無く、武士としての地位も無い)が人目を忍んで商家の裏口から肥やしの汲取りや、農作物と生活必需品を物々交換に訪れた、経済的に苦しい米沢藩の歴史を秘めた道であり、この悲話を石垣町に現存する武士屋敷と結びつけ、徳川に逆らった多くの外様大名が取りつぶしに遇う中で、米沢藩が如何にして生き延びてきたかの悲話物語として伝え、観光資源に活用すべきである。
それを「武士が誇りを持って登城した」とか「武士だけが通れる外堀の管理道路」などとアナウンスする行為は改めるべきと進言する。
◆新文化複合施設
まちの広場を壊しての当該施設建設により、広場利用の市民と、ミスタードーナツ店の来訪者が無くなった事により、それまでの賑わいがこの地所より消え失せ、仮に7月以降新文化複合施設(以下不幸施設)が完成したとしても、現在の図書館界隈の静寂を見れば、不幸施設による賑わい効果を期待する事は所詮無理である。
又、車社会の現代に於いて、駐車場の無い不幸施設建設など常軌を逸した計画であるが、これまで市民文化会館と近隣商店街へ供してきた駐車場を「不幸施設の駐車場」と、正に「羊頭狗肉」の策を持って市民を欺く行為は糾弾されて当然である。
加えて、当初の不幸施設建設地はポポロビル跡地であったが、行政の不手際から、先ず広場に不幸施設を建設し、後にポポロビル跡地に広場を作る事で議決を得たが、不幸施設が完成に近づくと安部市長は「夢を述べただけ」と嘯(うそぶ)き、跡に残った「お化け屋敷」化したポポロビルが「都市再生整備計画」の事後評価のシンボルとなった。
◆寺町を活かしたまちづくり
塀を黒くすれば城下町風情を醸し出すなどと稚拙な発想で進められた事業は、映画のセットのような重みの無い景観を呈し、観光客が訪れた姿などついぞ見かけない。
米沢市は大正時代の二度の大火により江戸情緒の町並みは失せ、残ったのは直江兼続の作った城下町の構成であり、当時の道路がほぼ現存する事に着目し、「歴史物語」による城下町米沢市を発信すべきである。
因みに東寺町には、上杉家側室やキリスト教徒殉教者の墓のある極楽寺や、上杉鷹山公時代の家臣の墓が有る寺に加えて、幕末の会津藩士の悲話を伝える寺もあることから、安っぽい黒塀が唯一の観光資源と考えず、「歴史物語」による策を講ずるべきと主張する。
◆交付率
一連の「都市再生整備計画」は国の交付金が40%であることを公表して進められてきたが、最近のデータの35.5%に減ぜられた事は、事後評価の重要な要素であり、キッチリと市民に説明して貰いたい。
◆最後に
以上の所見は抹殺され「米沢市評価委員会」に諮られる事は無く、マスターベーション的事後評価が当局により作成され公表となるであろうが、万が一にも職員や評価委員に正義の人物が存在する事を期待する。

石原慎太郎著「天才」③

2016/02/24 (Wed)
石原慎太郎著「天才」③石原慎太郎は、行政が現在行っている会計システムを「非合理極まる単式簿記」と切り捨て、田中角栄なら「行政も、一般企業が行なっている会計制度に改めたであろう」と述べている。
米沢市は現在、前年度の会計報告を「収支計算書」の形で市民に報告しているが、これが「非合理極まる単式簿記」である。
この方式は、借金した金額も、預金を取り崩した金額も「収入」に計上し、そこから支出した額を差し引いて報告する訳であるから、借金や預金崩しが多い程黒字会計となる。
安部市政はこの会計システムを悪用し「高額な図書館を建てて、財政面は大丈夫か?」との市民の疑問に「黒字なので大丈夫」と市民を偽り、多くの建設反対意見を無視した新文化不幸施設建設を進めてきたが、三年連続の実質赤字が明るみに出たことから「広報よねざわ」の紙面を利用して「黒字です」と言い張った。
皆川真紀子市議は昨年の6月定例会で「赤字を黒字と言い張るのはおかしい」旨を質したが、須佐総務部長は「会計制度上黒字です」と議論が噛み合わない。
皆川市議は、一般の企業会計なら「赤字会計」を「非合理極まる単式簿記」で「黒字会計」と市民に公表する事への非合理を突いた訳であるから、須佐部長も「制度上問題無い」と言い張らず、一般企業が行なっている会計制度を導入する方向の検討をすべきである。
現在本市では、一般企業会計の貸借対照表に近い諸表を作成してはいるが、まだまだの内容から小生は須佐部長と面談し、一般企業会計並の財務諸表作成を質したが「難しい」との公務員の常套句によって一蹴された。
石原慎太郎都知事は、一般の企業会計を導入する事により、東京都は年間多額の経費節約が出来たと述べている事であるので、我が米沢市も他の自治体に先駆けて一般企業会計の導入に着手し、その財務諸表を市民に公表すべきと思うので中川市長に進言しようと考えている。
著書「天才」に次の一文が有る。
「私が田中角栄だ。私の学歴は諸君と大分違って小学校高等科卒業だ。諸君は日本中の秀才の代表であり、財政金融の専門家ぞろいだ。私は素人だがトゲの多い門松を沢山くぐってきていささか仕事のコツを知っている。これから一緒に仕事をするには互いによく知り合うことが大切だ。我と思わん者は誰でも大臣室に来てほしい。何でもいってくれ。一々上司の許可を得る必要はない。出来ることはやる。出来ないことはやらない。しかしすべての責任はこの俺が背負うから。以上だ」と。
中川市長には安部市長に出来なかった、以上の文言の如き施政を期待する。
【終】

石原慎太郎著「天才」②

2016/02/23 (Tue)
石原慎太郎著「天才」②田中角栄金権政治の急先鋒であった石原慎太郎が「ロッキード裁判は虚構に満ちた裁判であり、それによって田中角栄は失脚した」と田中角栄を擁護している事は、司法判断とは如何に危いものであるかの証左であり、国家権力の長たる総理大臣でさえも罪に陥れる事が出来るという怖さを感ぜずにはいられない。
小生が「虚構に満ちた裁判」に強く興味をそそられるのは、言わずもがな安部三十郎を被告として起こした、以下の三事件裁判の成り行きからである。
・事件① ポポロビル跡地を更地にして、米沢市に売り渡す約束を破ったポポロビル側に損害賠償を求めよ。
・事件② ポポロビル側と売買の約束もしないで公金を支出し、本市に損害を与えた安部三十郎は損害額を補填せよ。
・事件③ 新文化複合施設は中心市街地の活性化に寄与しないので、公金の支出を差止めよ。
以上の裁判の冒頭に、「同じ事件を裁判に掛ける事は無効ですよ」と裁判長から告げられた時、小生は裁判長の脳構造を疑った。
それに対して小生は「裁判長、訴状を良く読んで下さい。三事件とも内容は全て異なっており、各々独立した事件です」と発言すると、傍らの裁判官から説明を受けた裁判長は、ようやく事件の内容を理解したようで「これから裁判を始めます」と、とても信じ難いやり取りから裁判は進められた。
この様に「市民側の負け・行政側の勝ち」という落としどころを定めた裁判であるから、小生等が敗訴するのは当然であり、ロッキード裁判も、予め田中角栄を有罪に導く裁判であるからして、石原慎太郎は「虚構に満ちた裁判」と断じたのであろう。
以上から学習したのは「司法は正義に非ず」と言う事だ。
石原慎太郎は都知事時代の事にも触れ、もし田中角栄にロッキード裁判が無かったらと仮定し、次の様に著している。
『役人天国を支えているおよそ非合理極まる単式簿記などという会計制度を国家全体として是正し、一般の企業並みに発生主義複式簿記に直して(東京都だけでは何とか実現はしたが)、税金の無駄遣いを是正するといった大改革が為し遂げられたのではないかとさえ思うが。』
【続く】

石原慎太郎著「天才」①

2016/02/22 (Mon)
石原慎太郎著「天才」①田中角栄の金権主義を批判し真っ向から弓を引いた石原慎太郎が、その田中角栄をして「天才」と上梓(じょうし:出版)した事に強く惹かれて一読した。
政治から引退した石原慎太郎が、田中角栄の人生を一人称で書くというまさかの手法で魅せるが、小生の琴線に触れた「くだり」は、巻末の石原自身で著した「長い後書き」とする石原自身の田中評と政治観にあった。
石原は「長い後書き」で次の様に著している。
◎『今私たちは敗戦の後に国家にとっての第二の青春ともいえる高度成長を経て、他国に比べればかなり高度な繁栄と、それが醸し出す新規の文化文明を享受しているが、その要因の多くは国家の歴史の中でも未曽有のものに違いない。そしてその多くの要因を他ならぬ田中角栄という政治家が造成したことは間違いない。』
◎『アメリカに依存しない、エネルギー資源開発と中国外交推進が、アメリカという支配者の虎の尾を踏み付けて彼らの怒りを買い、虚構に満ちた裁判で失脚に追い込まれた』
◎『ロッキード裁判という日本の司法を歪めた虚構を知りつつ、それに荷担した当時の三木総理や、トライスターなどという事例よりもはるかに大きな事件の山だった対潜哨戒機P3C問題を無視して逆指揮権を発動し、それになびいた司法関係の責任者たちこそが売国の汚名のもとに非難糾弾されるべきだったに違いない』
石原が「日本の司法を歪めた虚構による裁判で、時の公相に有罪判決が下された」と言っている我国の司法の危うさが「正しいものが勝つ」とのフレーズに虚無感を呈するが、ロッキード裁判では、著者が言う「アメリカの策謀」に加えて、小生は、我国の「学閥」「官僚閥」の思惑が相乗した判決と推察する。
「学閥」「官僚閥」の思惑とは、豊臣秀吉が一介の百姓から天下人になった事をなぞらえて、学歴小学校卒で前職土工の田中首相を「今大公」と称するが、それは秀吉が公家や武士家系の者から軽んじられた様に、高学歴・高級官僚を自負する者にとっての田中角栄は反りの合わない存在であり、いつの日か彼の足を引っ張り、首相の座から引きづり落とそうとする思惑があったことは否めまい。
【続く】

不可解な署名運動

2016/02/21 (Sun)
不可解な署名運動先頃、毎日新聞に『市民団体「米沢市立病院精神科の存続を求める会」のメンバーが「市から公的な精神科の医療機関をなくさないため、署名にご協力お願いします」と呼びかけ、買い物客らが署名に応じていた。』との記事が掲載されたが、その本意に多少疑問を抱く小生である。
今般の署名運動は「市民の要望を行政に実現させる手段としての行為」であろうが、精神科の廃止を表明したのは安部市長・渡辺孝男院長であり、中川市長は「市立病院の精神科は無くさない」旨を表明して、現在医師の確保に奔走している訳だから、それに存続を求める署名運動はそぐわないのではないか。
署名運動を起こすなら、「市立病院に、経営手腕を備えた人材の招聘」と「市立病院経営の問題点を調査する会の設置」を訴えるべきである。
公立病院の70%は赤字経営と言われているが、30%は利益を確保している訳であるから、その手法に学ぶ事が肝要ではないか。
酒田市には「日本海総合病院 」があり、著書「日本海総合病院の挑戦」での記述によると、如何にして公立病院が適正なる経営を行い、利益を上げ、存続を可能にするかは、詰まるところトップの経営手腕による所が大ということだ。
優秀な医師が、優秀な病院経営者とは限らない訳であるから、医師にあらずとも病院経営に長けた人物が病院の経営に携わるのが良いと思うが、その前に米沢市と米沢市立病院の関係を整えなければならない。
というのは、米沢市役所の須佐総務部長の弁によると「市立病院は本市の収支計算書から事業会計として独立した会計を行なっているので、市としては内容に干渉出来ない」との見解を示しているが、市民の税を投入する以上、明確な取り決めが必要である。
総務省は、公立病院経営が公務員体質により、赤字経営に陥る弊害から「独立行政法人」に移行し、その責任分担の明確化を進めようとしているが、米沢市立病院の場合には、余りにも曖昧模糊の業態である事から、「市立病院経営の問題点を調査する会の設置」を主張する次第で、「米沢市立病院精神科の存続を求める会」が真摯に精神課存続を願うのであれば、以上を加味して行動する事を希望するものだ。

大病院と開業医

2016/02/18 (Thu)
大病院と開業医先頃、紹介状が無い場合に大病院で受診すると、初診料のほかに特別料金として1万円または5千円を追加する案を厚労省が検討していると報道された。
大病院で診てもらうには、初診料の他に1万円の特別料金をかける案が浮上した背景には、病気やケガの症状が軽い患者でも大病院に集中する傾向があり、そのため大病院で無ければ治療の出来ない患者などへの対応に影響が出ているからだという。
即ち、大病院は高額な医療設備で、高度な医療を行なう所だから、軽い怪我や病気の方は町医者に行ってくれという、一見尤もな理由だが、それだけの理由であろうか。
25年間日本医師会会長を務めた武見太郎氏を御記憶の方も有ろうが、その豪腕ぶりは時の総理大臣でさえも恐れをなす程のものであり、多額の政治献金から議員を掌握し、国の医療制度に多大な影響を与えた人物である。
最近でも、民主党が与党の時は民主党に、自民党がそれに変わると自民党に献金を行っていることは、日本医師会は時の政府に働きかけ、我国の医療制度をコントロールしている事がうかがえ、日本医師会の会員の殆どが開業医である事から、開業医優位の制度導入が為されるのは自然な流れで、今般の厚労省案も深読みすれば開業医優位の制度導入とも受け取れる。
そもそも、町医者は高額所得者との認識が国民には浸透しているにも拘わらず、大病院の多くが赤字経営に苦しむ現象の原因の主は、大病院は高度の医療設備を導入してその償却に苦慮するが、一方の町医者を極言すれば、聴診器一つでぼろ儲け出来るというシステムに問題が有る。
患者の立場からすれば、たとえ軽いと思われる症状でも、設備の整った大病院の方が安心感があり、町医者よりも大病院を選択するのは自然な国民感情であるから、町医者と言えども先進医療機器を導入しなければ営業に陰りが生じる事と、勤務医が独立し、少ない設備費で新規開業が出来にくい事を回避する為の措置が、今般の厚労省案と考えるのは穿(うが)った見解であろうか。
いずれにしても、複雑怪奇な医業界に相違無い事から、今後の米沢市立病院建替えには、新たに中川市長主導による人選の検討委員会設置が肝要と建白する次第である。

空気と水

2016/02/16 (Tue)
空気と水空気と水は人間が生きていく上で不可欠なものだが、別の意味で「空気を読む」「水を差す」と言う表現にも用いられ、報道ステーションの古舘伊知郎氏は、最近のテレビ番組が「空気を読んで」大衆迎合化している現象に、「水を差す」事がマスメディアにとって大切である事を述べていたが、この発言に「我が意を得たり」の小生である。
※迎合=自分の考えを曲げてでも、他人の気に入るように調子を合わせること。
※水を差す=何かをしようとしている人にけちをつけるようなことを言う。
最近は、自説を曲げてまで他人に同調することが賢い生き方で、そうしないと疎外される風潮にある。
例えば、行政が一般市民から公募する「○○委員」に選ばれた方が、会議で自説を述べても、既に落とし所を決めている会議であるから、その意に沿わない意見なら「空気が読めない人」と評され、次回からは「○○委員」として選ばれる事は無い。
一方、「究極のイエスマン」によって構成された委員会は、「市民の声を取り入れた」と嘯(うそぶ)き、無駄な公金支出が粛々と進められると共に、「究極のイエスマン」には多くの公職の口が掛り、行政に逆らわなかった人物として、後には市からの表彰状を受け取る栄誉に浴するのが「空気が読める人」の人生の様だ。
今の市議団は、議会での当局提案に異見を述べる事(水を差す事)が「空気を読めない議員」と解釈しているものか、新文化不幸施設の完工が1年遅延し、その経費の掛かり増しを請負業者に負担させる事無く、「経費割増分は市民の負担とする」議案を満場一致で可決した。
市民が負担しなければならない理由を問うても答える事の出来ない「大衆迎合議員」は市民に取って無駄な存在の何物でもなく、小生は一昨年前に「議員の定数と報酬の半減」を請願したが、益々その思いを強くする昨今である。

第39回雪灯篭まつり

2016/02/15 (Mon)
第39回雪灯篭まつり雪灯篭祭り二日目の2/14に会場へ行ってみた。
例年に無い雪不足から規模が縮小され来場者の数も少なく感じたが、大分溶けかかっていた雪灯篭を眺めて、この催しを再び訪れたいと思う人の確率は如何程かとの思いに駆られた。


予算の都合から、毎年新しい大規模な企画を打ち出すに制限は有ろうが、次の写真は笹野観音入り口に作られた雪灯篭で、上杉神社会場のそれと比べればかなり大きい。

これは山建工業㈱の作品だが、来年はこの程度の雪灯篭を数基会場に作れば、あまり金を掛けずとも、多少の新鮮みを提供出来るのではないだろうか。
今年は山大生の協力が目立ったが、来年は40回目という区切りの雪灯篭まつりだから、女子短と栄養大学をも巻き込んだ、若い人の発想と市民の知恵を集約したイベントとして貰いたい。
伝国の杜での企画は「光のページェント」的要素が強く、これはこれで若い人には人気が有り、カップルでの来訪者も多く見られた事から、雪灯篭に拘らないろうそくや有機EL光源によるイルミネーション的催しの拡充も面白い。
今年は有機ELの作品が花を添えた。(クリックで写真拡大)





重点道の駅

2016/02/13 (Sat)
重点道の駅先頃、後藤源県議の議会報告と称する「源友」なる新聞の折込みがあり、それには「道の駅設置を提唱したのは後藤源県議であるが・・・」との記述が有り、『「重点道の駅」決まるまで』と題して、「地方創生担当大臣の石破茂氏とお会いし、モデル指定をお願い、更に国交省の西脇官房長等に指定のお願いをしてきた・・・」と説明されており、この新聞を見ると、後藤源県議の発案と国への働きかけにより、米沢市に「重点道の駅」が決定された様に読み取れる。が、果してこの道の駅が本市に取って福音となるのか甚だ疑問を抱く小生である。
◆重点道の駅とは
国交省のホームページには『地方創生の核となる「道の駅」を重点的に応援します』とのタイトルがあり、次の様に「ゲートウェイ型」と「地域センター型」がある。

米沢市の場合は「ゲートウェイ型」の「観光総合分野」を選択し、「山形県広域観光のゲートウェイとなる観光総合窓口を設置する」として、次の具体計画を国に申請して指定された経緯がある。
○山形県の南の玄関口として東北中央自動車道等で県内外から訪れる人々をもてなし、本市や置賜の観光情報を発信して広域観光の推進により交流の拡大を図るとともに、道路利用者の安全の確保を図る。
○来訪者だけでなく市民も集える施設とし、地域住民の交流を図るとともに市民の安心・安全とゆとりや楽しみのある生活の創出に寄与する。
○米沢ブランド創造のための6次産業化を推進し、農業を始めとする地域産業の振興を図る。
以上の重点道の駅構想作成には「米沢市道の駅基本構想検討委員会意見書」の次バックデータが引用されていると思われる。

◆改めて「道の駅よねざわ」を検証する
前段の計画から、「◎道の駅が建設される場所は安部三十郎前市長の住む上郷地区である。◎総工費は22億円だが、国・県から6億円の補助が出るので16億円が市の負担となるが、その後は国・県の補助金は期待出来ない。◎道の駅建設の為、来年度の予算は増額されたが、福祉関係は削られて市民サービスの低下を招いた。」等が分かるが、肝心の収支に関する記載は無いので「費用対効果」については疑問が残る。
新文化不幸施設の初期計画では16億円であったものが、完成時には30億円に膨らんだ実績から「道の駅」も今後の増額が想定されるが、「広域観光の推進」を主目的とする当該施設が投下資本をペイ出来るとは思えないし、検討委員会の想定利用交通量は、「ICの年間利用台数は752万4千台で、その内197万1千台の車が市内に流れてくる」と試算しているが、何を根拠にはじき出したものかとても信用出来た数字ではない。
というのは、春の川中島模擬戦で「松川河畔には8万人の来客数」を公表した市観光課だが、5万人収容の野球場や8万人収容のサッカー場がどの程度の規模であるかをテレビで見ている時代に「松川河畔に8万人」は「鯖を読む」にも程があり、この種の検討委員会メンバーによって「道の駅よねざわ」の計画が進められている事に危惧を感じるので、市立病院建替え地を駅前とする安部市政の計画を白紙に戻した中川市長には、「道の駅の具体的計画は高速道開通を見てから具体策を講じる」と高速道開通に合わせてオープンの方針を変更して貰いたいものだ。
因みに昨年、町の特産品である「りんご」「ワイン」等農産物を中心に町のブランド化に取り組み6次産業化を推進する施設とした「道の駅あさひまち」だが、2/10午後3時の利用状況は以下の通りだ。


市長の報酬

2016/02/11 (Thu)
市長の報酬安部前市長は財政悪化の責任から、条例が定める市長報酬の20%削減を行なったが、中川新市長は更に10%を上積みした30%削減を市特別職報酬等審議会に諮問したところ、妥当との答申あり3月議会に諮られる。(条例の年収約1,450万円から約1,017万へ減額)
一般の会社が財政悪化を理由に給与削減を行なう事は常套手段であり、小規模の会社なら社長の鶴の一声で即決実施される場合が多い。
しかし、自治体では公金の支出は全て議会承認が必要な事から議会に諮られ、更に市民感覚を反映すべく審議会での意見を参考にするプロセスを踏んだのが今回の事案だが、小生は常々「○○審議会」の存在に疑問を持っている。
というのは、『審議会メンバーは「有識者」「学識経験者」から人選した。』と言うのが行政の常套句だが、実態は「決して行政の意向に逆らわない人」が選ばれることが殆どであり、今回の場合も吉野徹米沢商工会議所会頭が会長の諮問機関による「妥当」との答申を行なったが、何を根拠に「妥当」と結論づけたものであろうか。
中川候補は市長選で「市長報酬の削減」を公約に掲げた事から、今回の諮問は当然で立派な行為と思うが、年間450万円に満たない減額がどれ程の市財政を潤すというのであろうか。
折しも、米沢市は来年度から「市財政健全化計画」を実施し、五年間で54億円の効果額を公表したのであるから、小生が審議会メンバーなら「市長報酬は30%削減を行なわないで満額支給とする」案を主張する。
その理由は、プロのスポーツ選手が海外に出て行く動機として「高額な報酬」がモチベーションとなっている事は否めず、又、カルロス・ゴーン日産社長の報酬は約10億円 が「決して高い額ではない」 として株主総会承認されているように、報酬とは功績への「対価」であるとするのが社会通念だからである。
そもそも、本市の財政悪化は安部三十郎市長による行政運用によるものであり、安部市長はその責任を問われると僅かの額の減俸でお茶を濁し、議会はその原因を精査する事無く、安部の追認機関として容認してきた結果であるから、その付けを、中川市長に負わせる事に小生は「妥当」とは思わない。
但し、無条件で 「満額支給」を主張するのでは無く、中川市長申し出の30%削減分は「預り金」扱いとして支給せず、任期満了の4年後に「市財政健全化計画」と、自らが公表した「数値目標」(参照)の達成度により支給され、達成出来なければ減額率を計算して、その額を市に寄付するというのが私案であるがどうであろうか。
もし審議会メンバーが当ブログを目にしているのなら、是非感想をお聞かせ願いたいものだ。

雪灯篭まつりと補助事業

2016/02/09 (Tue)
雪灯篭まつりと補助事業今週の13~14日は39回目の雪灯篭まつりだが、雪不足によりわざわざ雪を運んでの開催のため規模も縮小される事から、来場者数が心配される。(昨年度来場者数15万8500人との事)
一方、県は1/29~31寒河江市の最上川ふるさと総合公園で「やまがた雪フェスティバル」を開催し、来場者数が16万1千人だったと発表し、吉村美栄子知事は来年度以降も継続する方針を示した。
この企画は、全額国の交付金予算7千万円で実行され、来年度以降は「予算規模や財源は検討中だが、継続することでPR効果が高まり、海外への発信力も増す」と吉村知事は答えているので、規模は定かでは無いが県の予算が注入される公算が大である。
国や県の助成を受けての補助事業は、補助金が有る内は良いが、無くなるとポシャってしまう事が多いので、全て補助金に頼るのは考えものだが、それを種に行事を定着させ、行事そのもので収益を得ることが出来れば理想的である。
米沢市の「雪灯篭まつり」は、発足当時には米工校・九里学園の生徒協力により上杉神社から大門交番まで雪灯篭が幽玄を醸し出していたが、今は無い。
変わって伝国の杜でのイベントは華やかであるが、リピーターとして当地を訪れて貰える程のパワーが有るかは疑問なので、米沢を印象づける新たな企画を盛込んでは如何か。
例えば発足当時の、型に入れて作った小さい雪灯篭を多数連ねて、来場者を松川河畔に導き、松川河畔には「かまくら」を制作して、「雪菜料理」「小野川の豆もやし」「冷や汁」「棒鱈煮」「鯉こく・甘煮」等々の御当地冬の食材の他、「冬の芋煮鍋」「米沢牛すき焼き」等の米沢ならではの料理を提供し、冬の花火を打ち上げるなどは如何だろうか。
小野川温泉では「かまくら」を観光資源に利用しているし、冬の花火は2/7に西部コミセンの有志が打ち上げたが、自助努力では規模に制限があり、やはり公的資金の援助が無いと話題性も少なく終わってしまうので、知恵を絞って先ずは国・県からの補助金獲得を期待し、その後は住民パワーで行事を定着させるとともに、毎年何らかの新企画を取り入れる工夫が肝要ではなかろうか。
※雪灯篭まつりの日付訂正しました。ご指摘有難う御座います。

学園都市米沢を思う

2016/02/07 (Sun)
学園都市米沢を思う山形大学は、同大が県内に及ぼす経済波及効果は665億円と調査結果を発表したが、米沢市の人口約8.5万人に、山大・女子短・栄養大学と三つも大学がある事は、全国的に見ても本市は学園都市であり、山大工学部の経済効果に浴している事に疑いは無い。
2/5に木村忠三県議の新年会があり、お祝いに駆けつけた吉村知事は「木村県議より12月定例会で、県立米沢栄養大学に大学院の設置を質されましたが、県としても設置の検討を進めて行きます。」と挨拶した事は、学園都市米沢として益々充実する期待が持てて喜ばしい事ではあるが、先頃行なわれた栄養大学の入試は6倍の狭き門であったと言う事を鑑みると、「栄養大学の定員増」をも合わせて検討して貰いたいものだ。
木村県議と吉村知事の関係は、木村県議が数少ない与党議員である事から極めて良好な関係にあるが、野党である後藤源・渋間佳寿美県議と知事の関係はどう見ても良いとは言えない。
この所の県内選挙では、ことごとく自民党が勝利を収めている事から、本県知事も自民党で占めたいとする気持ちは分からぬでも無いが、現知事の悪評が耳に入らないし、次期も吉村知事続投の可能性が高い事から、両県議には大人の対応で吉村知事に接し、3人タックで「栄養大学の、定員増と大学院の新設」に働きかけて貰いたいものだ。

米沢市議団の怠慢

2016/02/05 (Fri)
米沢市議団の怠慢新文化不幸施設の完成は、あと一ヶ月少々となったが、ここに至るまでの過程に於ける行政の疑義は、数え上げたらキリが無い程の量でありながら、市議はその疑義を精査する事無く、スルーで議会承認を繰り返してきた。
その付けは市民に廻される訳だが、当の市議は「もう済んだ事、騒いでいるのは極一部の市民」と、自らが定めた「米沢市議会基本条例」に明記される「議会は、市長等の事務の執行について、監視する責務を有する。」との条文を無視し、本来市民の代弁者であるべき市議が、行政側の追認機関に成り下がっている惨憺(さんたん)たる現況に憂う小生は、以下に市議の惨憺(ひどい状態で見るに堪えないさま)たる現実を報告したい。
昨年の10月、「米沢市議会基本条例」に基づく「議会報告会」で、堤産業建設常任委員長から「新文化不幸施設の工期延長に伴う経費増分は請負業者に持たせる事が出来ない」とする説明が有った事から、小生はその法的根拠の所在を質問したところ「後日回答する」とのことであった。
そして3ヶ月も経過した1月に、米沢市議会広報広聴委員長中村圭介名で「議会報告会での質問に対する補足資料」と題する回答書が届いたが、その内容には驚いた。
【回答書の要約】
◆工期延長に伴う経費増分は請負業者に持たせる事が出来ないとする法的根拠。
◎根拠その1
米沢市建設工事請負契約約款第32条で「すべての損失について発注者が負担すること」となっています。
◎根拠その2
工期延長に伴う費用負担についての定めがないことから、「契約外の事項」として双方協議により決定したものです。
◆中村圭介委員長の嘘
米沢市建設工事請負契約約款第32条には「すべての損失について発注者が負担する」に値する条文は何処にも表記されていない。
◆中村圭介委員長の矛盾
根拠その1では、市が費用負担する根拠として、「約款32条の定めにより米沢市が費用を負担する」と説明しておきながら、根拠その2では「費用負担についての定めがないので、談合により米沢市が費用を負担した。」と説明している事は、根拠1と根拠2間に明らかな矛盾が生ずる。
かように、いい加減な理由により、9月定例会で山村明市議を除く市議団は「工期延長に伴う経費増は市民に持たせる」との議案に賛成票を投じたのである。
小生等は、想定されていた浄化槽の撤去に6ヶ月、降雪を理由に6ヶ月の計12ヶ月も工期が延びた事に疑問を抱き、何度となく建築課に説明と資料の提示を求めて来たが、未だに納得する回答が得られ無いばかりかまともな行程表の存在も無い。
この様に、これまでの調査で行政の杜撰な管理に驚いているが、議員は一人として工期延長理由について調査に来ていないと建築課担当者が述べていることは、議会は行政の追認機関としての位置づけを証明するものであり、議会基本条例を守らない議員団は、「報酬と定数の半減」を請願されても当然の怠慢ぶりと思う小生である。
中村圭介広報広聴委員長は、質問に対する回答書を契約検査課に丸投げするのでは無く、市民代表の議員としての自覚と誇りをもって、自ら回答書を作成すべきであろう。

中川市長の新年会より②

2016/02/02 (Tue)
中川市長の新年会より②1/29中川市長就任を祝う新年会で、市長は選挙で応援頂いた事への謝辞を述べると共に、所信表明とも取れる内容の挨拶が有ったので、かいつまんで報告したい。
・市立病院の事
市長に就任し、市立病院精神科廃止の報告を受けたが、医師が居ないから廃止するとは、今まで何をやって来たのかと腹立たしさを感じる。
今有る70床を手放せば永久に再開する事は出来ないので当面休止として、県・民間医療機関と相談し、善後策を講じているところである。
・新・道の駅の事
29年度に高速道が開通するが、米沢市は県内でトップクラスの地域資源を持っているのに何故停滞しているのかを、しっかりと検証して置賜三市五町の観光・産業振興に取り組み、山形県の玄関口として「おもてなしの心」をまちづくりに活かしながら、米沢に来られた方が再びこの地を訪れたいと思えるようにしたい。
高速道が開通すれば、人・物・情報・お金が動く。情報を全国、世界に発信する事をしっかり考え、そして企業誘致に拍車を掛けて行かなければならない。
・人口減少と経済の低迷の事
これを打破するには、農業・工業・商業・三次産業の振興をどう図っていくかしか無いと考え、付加価値の高い物作りによって所得を上げ、若者が都会に出て行かずこの地に定着するようにしたい。
その為には既存地元企業の底上げをしなければならないので、行政がどの様な支援が出来るかを考え、そして山大の技術を地元企業に落として新たに付加価値の高い物作りをどうやって進めるかを考え、雇用と地域経済産業の振興よる増収を図るべく、その種を28年度予算に組み入れたので、今後議会と一体となり、まちづくりを進めて行く。
・米沢市地方創生総合戦略の事
どうやって地方創生を進めるかについて、一期四年間での数値目標を設定した。
○付加価値額の目標
現在、本市産業全体の付加価値額は2,900億円だが、これを100億円上げて3,000億円とする。
○若者の地元定着と雇用促進の目標
地元高校卒業生の県内就職率は71%だが、これを74.4%に高める。
米沢には三つの大学が有り、山大の80%・短大の60%が県外からの学生で、県内就職者の20%を25%に高める。その為には大学との連携による産業振興により雇用を充実させる。
○観光客増加の目標
年間260万人の誘客数を277万人を目標に設定し、行政と観光物産協会との連携で達成したい。
○出生率増加の目標
現在1.39の出生率を1.57に高める事を目標に努力して行く。
・外からの人材活用の事
現在の職員は何となく元気・活気が無い。そこで外からの新たな人材活用によって活力のある市役所にする。
・中央への人材派遣
東京にある県の事務所に市職員を派遣し、国・県・市が一体となったまちづくりを進める。
・置賜の連携の事
米沢市が呼びかけを行ない、1/20に三市五町の首長に集まって貰い、連携での地域発展を話し合った。
ざっと以上の内容の挨拶があり、「行政だけでは限りが有るので、市民の力を借りたオール米沢でのまちづくりを進めたい。」と締めくくった。
【この項完】

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