チグハグな安部市政(2)

2013/10/25 (Fri)
チグハグな安部市政(2)今年2月、現在機能している「まちの広場」を取り壊し、新文化複合施設を造る計画の説明会が市内17カ所で行われた。
当局説明によると「広くなりすぎた町の機能を中心市街地に集約し、コンパクトシティ化を計る」「まちなかの住居人口を増やす」「その第一歩が公共施設である新文化複合施設をこの場所に造る」「その結果商店街が活性化する」との事であった。
この計画には以下の如く余りにも疑問が多い。
① 第2歩は公共物の何を何処に造るのだ。場所は何処にするのだ。
② 新文化複合施設を造ると郊外の市民が周辺に転居するというのか。それとも新たに県外からの入居者が増えるというのか。
③ 新文化複合施設建設で増える市営駐車場の数は僅か4台分であり、車社会を否定するのか。
④ 商店とは具体的に何処を指すのか。
西條天満公園と武者道への投資は、費用対効果に於いて「失政」で有った事は否めない。その延長線で進められる新文化複合施設の建設も「コンパクトシティ化」を謳う計画としては余りにもチグハグな安部市政である。
次の写真を覧てほしい。(ダブルクリックで拡大)


塩井に建替えられる市営住宅(PFI方式)であるがここは中心市街地では無い。
コンパクトシティ化を目指すとしながら、市による塩井地区への住宅建設は、弓道場西側の民間宅地造成後、瞬く間の完売現象に見られるように、住居を求める人は新文化複合施設界隈では無い。
この矛盾を市長は何と説明するのだ。

おりしも市会議員団は「議会基本条例」を制定し、17会場で「議会報告会」なる説明会を行っている最中であるが、条例には費用対効果の検証が定められている。
議会報告より検証結果を公表すべきであろう。

チグハグな安部市政

2013/10/16 (Wed)
チグハグな安部市政今月4日、新文化複合施設の安全祈願祭が建設地の旧まちの広場で行われ、いよいよ工事が始まろうとしているが、その祈願祭の僅か2日前(10/2)に中部地区民対象に工事の説明会が行われた。
説明会が僅か2日前と言う理由は、「基礎杭工事による地下水への影響」の心配が市民より提起されたが、当局は当初想定していない事からその対策に時間を要したのだという。
説明会では「対策として工事前と工事後の水質検査を行い、もし悪影響が出た場合には市が責任を持って対処する」との当局説明があったが、市民からは悪影響が出ても例によって「責任を取ると言った事は記憶に御座いません」と責任回避するだろうから「文書にしたためるべし」との意見も有ったという。
本来は住民への福祉が目的の新文化複合施設で有るべきが「何が何でも建設ありき」の住民無視の工事が進められている違法性に、現在一般市民による住民訴訟で法廷闘争が行われているが、建設反対だった議員さんはどうしたものか。
9月定例市議会を見ても「出された議案は全て通す」との風潮が議会を支配し「正論の反対意見を述べると悪者扱いされる」と、かつての意気込みは消沈し覇気が無い。
祈願祭で安部市長は「新文化複合施設を米沢市発展の礎にしたい」と挨拶したと言うがその発展のシンボルである新文化複合施設の数100m近隣には以下の廃墟がある。
①

②

米沢市を訪れる観光客は栗子峠を越え、国道121にて市内に入ると中心市街地の写真①の建物が目に入る。そして目的地の上杉神社に左折する直前には写真②が目に入る訳だが「文化のまちをつくりましょう」と米沢市市民憲章で謳うのなら新文化複合施設建設の前に中心市街地の美観を考えるべきでは無いか。
多分、当局の言い訳は「個人の資産であるので個人の責任で対処してほしい」と言うで有ろうが、高齢化が進み「持ち主が個人で対処出来ない」現実が発生しているのだ。
もし新文化複合施設が完成した場合には誠にアンバランスな市街地光景となることであろう。

市職員の給与削減

2013/10/02 (Wed)
市職員の給与削減国家公務員の給与削減を受け、地方自治体も国より対応が求められた事から、6月議会に諮られたが反対多数で否決された。
再度、今9月議会で審議され、漸く市職員の給与削減が賛成多数で可決された。
今回は一般職に留まらず議員報酬も7.33%減額が可決し、今年10月1日より施行されるが来年3月までの僅か6ヶ月の暫定措置である。
議員報酬削減は「自らの身を切る事」として評価はするが、僅か6ヶ月の期間では市民への目くらましにしか感じられない。
当会は行政の理不尽や闇の部分にメスを入れ、その実態を市民に知ってもらうべく10年間無報酬で活動を行って来たが「何故、市会議員は本気で問題追及をしないのだ」との思いから、「議員活動は報酬の額に見合っていない」との感を持ち続けていた。
行政にコントロールされ、形骸化された審議で予算の殆どを承認する議会運営には、報酬より議員そのものの存在価値に疑問を抱き続けていた老生である。
市会議員の価値は「何を行ったか」で評価されるものであろうから、報酬の額より議員活動の中身で市民の評価を問うてもらいたい。
さて、その報酬減額であるが議員の全会一致で可決された訳では無く、下記の如く反対議員の存在があった。
【職員報酬の減額に反対した議員】
[日本共産党市議団] 高橋壽 白根澤澄子
[市政クラブ] 佐藤ひさし 高橋義和 小久保広信 我妻徳雄
【議員報酬の減額に反対した議員】
[日本共産党市議団] 高橋壽 白根澤澄子
[自民クラブ] 佐藤忠次 遠藤正人 堤郁雄
共産党や労組バックの市政クラブが反対するのは、ある程度理解出来るが[自民クラブ]佐藤忠次議員、遠藤正人議員、堤郁雄議員の反対は理解しがたい。
「自民」を掲げる以上、自民党の趣旨に沿った考えが有ってしかるべきで、職員の減額に賛成したのは良いが「自らの身を切る事」には反対とはどうゆう理由なのか?
・佐藤忠次議員は5期もその職に有りながら議長になる人望が得られない人物。
・遠藤正人議員は職員時代「国民健康保険未納事件」で情報漏洩の疑いが持たれ、安部市長に擁護された人物
・堤郁雄議員は安部市長に仲人の労を執ってもらった恩義から、市長のポチとしての言動しか出来ない人物。
と、とても報酬に見合った活動を行っている議員とは思えないのだが。

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