中心市街地活性化を考える。【4】

2012/12/31 (Mon)
◆議決事案を市民は法をもって阻止出来るのか?我が国が「議会制民主主義」の国家で有る事に異存は無い。したがって議会で図書館建設に反対意見を述べる議員に「民主主義のルールに従って決定された事なので現計画の図書館建設に問題は無い」旨の安部市長発言は一面正論ではある。
しかしながらその「議会制民主主義」でも、議会で決定された事案に異議申し立てを行い市民の意を通す事が可能なのである。
その手段は、
1.リコール(有権者の1/3の署名)により市長・議員を解任、議会を解散し、再選後新しい顔
ぶれで決を取る。
2.住民訴訟にて差し止めの司法判断を得る。
等が有る。
歴史を紐解くまでも無く、長期に渡り「まつりごと」を執り行う間にはバカ殿の時期も有るが、それを補佐する人材の存在がその危機を回避し長期の安寧が維持出来た訳で、バカ殿にバカな補佐役しかいない団体の末路は容易に想像する事が出来よう。
疲弊し衰退に向かう当市に存在する、選挙で当選してしまえばサラリーマンとして「遅れず・休まず・働かず」の公務員特権を駆使し、議会では質問のための質問でお茶を濁し、行政に迎合して安穏と四年間の議員生活を送る米沢市議会議員を名指しで失職に追い込む事が出来る「議員リコール」を是非やってみたいものだ。
もし「議員リコール」の前例が有るなら「高速道路が完成するから」(遠藤正人市議)「当市の資産価値が向上するから」(相田克平市議)「安上がりだから」(複数の市議)等の理由により「まちの広場を壊しての図書館建設」に軽々に賛成の態度を取る事が出来ないであろう。
米沢市議会議員は中心市街地活性化基本計画に住民の意見を十分に調査したのであろうか。
過去に議員に支給された政務調査費が、女性と野球拳を興ずるために出費された事が判明し、大変な非難を受けた事件が有ったが、政務調査費を有効に活用し物言わぬ市民の声を聞く耳を持って採決の判断を行ってもらいたいものである。
しかしながら有権者の1/3の署名を集める「議員リコール」は膨大なエネルギーを必要とし、仮に願いが叶ったとしても成果に対する運動員への見返りは一切期待できないことから、如何に平民が御上に物申す事が大変かを実感せざるをえない。
よって老生は少人数で出来る2.住民訴訟により「現存するまちの広場を壊しての図書館建設」が不法で有るか否か、司法判断を仰ぐべく弁護士と相談を重ね、年明け早々にその手続きを取る所存で有る。
続く

中心市街地活性化を考える。【3】

2012/12/30 (Sun)
◆議会で決定された事案を市民は覆す事が出来るのか?現存する「まちの広場」を壊して、そこに図書館を建てる為の地質調査費・設計料が八月の臨時市議会で賛成12名反対10名棄権1名により議決された。
その後完成予想図が公表され「まちの広場への図書館建設は決定的であり、今更市民が反対運動を起こしても意味が無い」と考える市民が大方では無かろうか。
しかし、高橋幸翁市長時代「南部土地区画整理事業」が頓挫した例が有るように住民の反対運動により議決を覆す事が可能である。
今後、まちの広場へ建設する為には行政として次のハードルを越えなければならない。
1.「広場」と位置づけされている都市計画法の改訂。
2.まちの広場に関する条例廃止。
3.建設費の予算承認。
上記1.は「住民への公聴会」「市の審議会」「県へ報告」「市長決裁」の作業が必要となる。
12/13中部コミセンで開催された「住民への公聴会」は猛烈な反対意見が噴出し、そのとき「都市計画法改定の説明の前に、まちの広場を壊す説明が為されていない。市民集会を開き協議すべきである」との要望が出され流会となった。
しかしながら当局は参加住民の声を無視し、年明けの1/9伝国の杜に於いて再度「住民への公聴会」を開く旨を1/1広報よねざわで公表した。
12/13にあれほど困窮した説明会が、場所を中部コミセンから伝国の杜に変更しただけでスンナリ事が収まると当局は判断しているのか、それとも市民騙しの秘策でも練ったものか、1/9の説明会は興味津々の心境である。
このところの住民運動の高まりから、八月議会でまちの広場を壊す案に賛成した議員の1~2名が三月議会で上記2.3の議案に反対した場合「まちの広場への図書館建設」は覆る可能性が有る。
このように議会承認された「まちの広場への図書館建設」は必ずしも決定的では無い。
次回は法的手段による工事差し止めの説明をしたい。
続く

中心市街地活性化を考える。【2】

2012/12/29 (Sat)
過去に繁栄した商店街がシャッター通り化して疲弊したのは何も米沢市だけの問題にあらず、多くの市町村の悩みであり色々努力しているがなかなかこれぞと言った解決策が見当たらないのが現況である。が、そんな大きな問題を安直に図書館建設によって解決出来るとする安部市長や市議会議員の頭脳に疑問をいだく老生である。
この度「佐藤雄一郎氏」と会談の機会が有り、氏の考えを拝聴する事が出来た。
佐藤雄一郎氏は「まちの広場を愛する会」代表として「まちの広場」が取り壊される事に署名運動を持って断固反対している御仁である。
その時の内容を要約すると、
『「まちの広場」は十五年の歴史が有る。その間各種イベントが行われ中心市街地の活性化や経済波及効果に寄与してきた。
その広場を壊して無くしてしまう図書館建設には断固反対する。どうしても街中に図書館を建設するのであれば「天満神社」の場所が良かろう。
しかし反対運動が起きた原因は、市民との対話を避け、強引に事を進める行政の姿勢にある。建設費を将来にわたり返済するのは次代の若者であるが、彼らの意見を十分に聞いたとは思えない。
私(雄一郎氏)は行政の方針に賛同する者と反対する者数名がパネルディスカッションを行い、会場の意見も採り上げる「市民集会」を行うべきと考え、近く要望書を当局に提出する。』との内容であった。
氏は事前に「市民集会」を当局に打診したが「行うつもりは無い」との返事だったという。
当局側からすれば「今更やりたく無い」が本音であろう。しかし時間とお金を掛けて作られたポポロ館跡地に建設する案が議会承認後、数日で「魚民」が退去しない事により挫折し、急遽3日間で作り上げた「まちの広場」を候補とする案である。
市民のコンセンサス(合意)が得られていないのは当然であろう。
老生も「市民集会」には大賛成である。
しかしながら「議会承認を得た案件を今更騒いでもどうしようも無い」と考える方もおられるであろう。
次回はこの件について考えてみたい。
続く

中心市街地活性化を考える。【1】

2012/12/26 (Wed)
最近、当会の掲示板に新複合文化施設の建設を巡って、真摯な意見が寄せられる事に感謝申し上げ、今後も賛成・反対を問わず多くの投稿を期待する次第である。しかしながら一部の方が、大きな字や同じような内容の重複投稿にて掲示板を多く占有する事に苦情も届いているので自粛して頂きたい。
当会は安部市長の進める中心市街地活性化計画には、以前より疑惑の眼差しで調査を行ってきたが、あまりにも不法性・犯罪性が強く感じられる諸事柄に司法判断を仰ぐべく法の研究と、弁護士及び警察捜査二課に相談中で有るためブログでの公表を控えてきた。
しかし方針もある程度定まっててきたので今後はブログ更新の頻度を上げて行くつもりである。
本市に於けるドーナツ化現象は安部市政以前より都市形成の問題点として対処すべくグランドデザインが描かれた。それが「米沢市中心市街地活性化基本計画」である。
これとは別に安部三十郎は「街なかへの新図書館建設」を公約に市長に当選し、その計画を遂行しようとしている時、国の「社会資本整備総合交付金」が有る事に着目した。
米沢市は「都市再生整備計画」をもって国に申請した結果承認され、予算執行が行われつつあるが、その内容は新聞で「木に竹を接ぐもの」と揶揄さたように数多くの問題を抱えてのスタートであった。
続く

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