男子たるもの「恥」を知れ!

2012/04/30 (Mon)
安部三十郎市長「男子である以上、これ以上生き恥を曝すことはやめよ。この際の不祥事を市民に詫び、きっぱりと辞任することだ。それが男子としての責任の取り方であろう」 市民を代表する首長自身が市民のあずかり知らない裏取引きの結果が招いた重大な損失を市民に負担させようとする首長の破廉恥極まる態度は市民として決して許せるものではない。
いつもながらの老生の持論だが、安部が市長に初当選したはじめての議会を傍聴した時「自分本位の考えをもつ男を市長に選んだ米沢市の将来を案じた」ものだったが三期目の当選がかなって為政者として馬脚を現すことになった。
議会でなみいる議員、傍聴人の前で彼はこう言い放ったものである。
「庁舎規定には、いかなる人物とはいえ選挙関連になるポスターなとの展示を禁止する、と規定されている。が、但し市長の許可を得ればいい」とある但し書きを逆手に得意気に「私は市長であるから市長の許可があれはいい」として歴代市長のだれもが「庁舎規定を遵守」してきた事項を破り、規定が禁止する選挙に関連する選挙時に使った「自由の風」なる「のぼり」を堂々と市長室の入れ口に今以て飾って恥じない希薄な感覚に「米沢市の将来に憂いを与える結果になるぞ」と安部市政を信任できなかった。
やがて市の組織に無い「参与なる席」を勝手につくり、福島大学から地方自治専門教授を招聘し「地方自治について勉強する市長であるか」と感銘しておったものであるが、結局は当該参与は「どうにもならない市長だ」と米沢信用金庫本店で講演して福島に帰ってしまったのだ。
察するに「人の意見を素直に聞けない市長らしい」。なるほど、そういえば部長職にある市職員が退職年限を前に「やってらんないよ」と早期退職する職員がつづいた時期があった。 市長の意見に異論をもつ職員には市長自身が激しくキレてしまうのだという。
だから今の職員は市長の顔色伺いするだけでイエスマンだけが残って市政を続けているのだと職員は語る。
市長がキレるのは場所をわきまえることはなく記者会見の席上からキレで席を外すなどして前期だけで二度も情けない行動をとる首長を市民は欲してはいないのだ。
だが、わが国は民主主義の国家である。
民主国家の危険性は選挙で代表を選出するという決まりがある。有権者による票数で代表者を決めるがここに危険性はないのか。 選挙民に候補者の適否を見抜くことは至難の技だ。
侯補者の資質や適性を見抜いて投票することが最も大切なことだが、有権者が組織に巻き込まれ義理で投票するなどは民主主義国家が脆弱な証拠であり、選挙の結果選ばれた安部市長は首長として不適な人物であったことがわかるだろう。
安部は歴史に堪能な人間であると聞く。そうだろうか?
今回の歴史公園構想は緻密に歴史家ならば否定して憚らない施設であろう。しかも当該土地を購入するにあたっては直接購入せずに「あずま会」を仲介して購入した土地である。
その土地購入についても裏事情が優先しているようだ。 歴史上、為政者が時の経済人との裏関係を密にしたことで汚濁に結びついたことで明白な事実は幾らでもある。
まず、為政者の周辺はいつも綺麗でなければならない。
安部は常ながら利己主義で、為政者としての気質も知恵もない男だ。
議会での答弁ひとつにしても勉強不足からくるシドロモドロで殆ど答弁は部課長にさせるという具合で市長としての熱意すらない。 そんな風だから米沢市の議会は低調だとのそしりが近隣地域に広がっているのだ。
安部に投票した有権者には申し訳ないが、彼には市長としての資質がゼロに近い人間だから以後米沢市の発展伸張に期待するほう無理というものだ。
むしろ、昨年山形大学教授が市民に公開したデーターのとおり「米沢市は10年で消滅する運命にある」との学説が正しいように思えてくるのだ。
何遍も言うが「安部は市長になりたいだけの男で、市長としての責務も責任などいっさい持ち合わせていない人物であると老生ははっきりと断言できるのだ」
安部は頭の具合は分からないが、まずもって人間として常識的な感覚は枯渇しためずらしい人物であるとだけ言っておこう。 有権者は人物を見誤ってはいけない。
老生は高橋前市長の竹馬の友であるが、市長に当選させてからは市政に一切口を挟むことは避けてきた。友を信じきれたからだ。
悪代官の歴史は多いが、まさか安部がそれとはいわないまでも時としては似ているなとの思いはするのだ。

恐るべし安部市政⑦

2012/04/25 (Wed)
鬼の会は市行政が進める図書館をメーンとする街中活性化計画に当初より疑義を訴えてきた。その骨子は安部市長と酒井彰氏の官民癒着の構造が「利益誘導罪」に値するという点に有る。
具体的に述べれば、
◆新図書館用地が何故ポポロ館なのかという疑問。
この疑問に当局は「地権者より協力の申し出が有った」「ポポロ館が老朽化したから」と答えている。
当初「協力」とは「土地は寄付します」という条件が用地決定の要因で有ったはずなのに、用地がポポロ館と決定した途端に2億4~5千万で市が買い上げる事になった。
又、民間の建物が老朽化したから市が買い上げると言うので有れば多くの市民がそれを望むのではないか。
◆歴史公園用地購入が何故あづま会経由であったか。
あづま会の事業目的は「社会福祉」である。よって目的外の土地売買は法に反する行為である。
安部市長はこの事を承知で土地取引を行い、あづま会に利益を与えた。
上記の二点だけでも二人の関係に犯罪性を感じるものであるが20日の協議会を傍聴し、以下の二点から更に疑義は深まった。
◆何故、民民の取引に行政が関わったか。
社会通念上、民間の取引に行政は関与しない。しかし安部三十郎はノコノコとテナント側を訪問した理由として「社会通念として市長が出向けば問題が解決すると思った」と答弁した。
老生は、この安部市長の狂った社会通念が問題を複雑にした原因と推察する。
即ち、相手は海千山千の御仁で有るからして官民癒着の臭いに、民に大きな利権が転がり込む事を嗅ぎ取ったのであろう。
一説によるとテナント側は「官と組んで10億円も儲けるのであろう」と立ち退き条件に儲けの折半額5億円を提示したという。
◆何故、市はショッピンクビル㈱へ契約不履行による損害賠償を求めないのか。
市議より上記の質問があった時、我妻課長は「契約書を取り交わした訳で無いので請求は出来ない」と酒井彰氏擁護の答弁をし、損害は市民に持たせる考えである。
市議団は以下の法解釈を参考に行政の理不尽を追求してもらいたいものだ。
【朝日中央インターネット法律相談】
1. 契約の成立 多くの場合、
契約の成立には契約書は必ずしも必要ではありません。たとえば、売買の場面で、売り主の「売ろう」という意思と、買い主の「買おう」という意思さえ一致すれば、売買契約は成立します。
2. 口頭だけでは成立しない契約 、
ところが、全ての契約が当事者の口頭の意思の一致(合意)だけで、成立するわけでもありません。金銭消費貸借契約や、使用貸借とよばれる契約の場合は合意のほかに、お金など貸し借りの対象となる物を交付することが必要です。
他人に物を預ける寄託契約の場合も同じです。
また、保証契約は書面でしなければ、その効力を生じないとされています。これは、保証人に課せられる重い責任から、書面による慎重な手続きを要求したためです。
以上のように、一部の契約類型では、合意の他に、物の交付や一定の様式が必要な場合がありますので、このような場合は口頭だけでは契約は成立しません。
3. 契約書の要否
なお、口頭だけで契約が成立するからといって、契約書が必要ないということではありません。
契約の成立について、のちのち言った言わないなどのトラブルが生じることがあるからです。契約書は合意があったことの証拠となるものですから、口頭だけで契約が成立する場合でも、作成するべき場合は多いのです。

恐るべし安部市政⑥

2012/04/23 (Mon)
老生は20日の市議全員協議会を傍聴した。概要は各紙の報道により、市民は安部市政が如何に御粗末で有るかを理解したであろうが、それに付け加えて市長と議員のやり取りに感じた事を述べてみたい。【安部市長】 昨年11月にテナント本社と話し合いをすべく電話でアポを取ろうとしたが取れないので12月21日私が本社を訪問し「アポを取ろうとした」しかし門前払いであった。
【島軒議員】 飛び込みの営業マンじゃないんだから。首長がアポ取りに行って、断られるなんて恥ずかしい。
【安部市長】 社会通念上、市長が訪問すれば会ってくれると思った。
◆電話や手紙で何度連絡してもアポの取れない相手に直接訪問してもムダな事は社会通念上認識されている。
それを「市長が訪問すれば会ってくれると思った。」とは思い上がりも甚だしい。
子供の使いじゃ有るまいし、こんな事に電車賃をかけスゴスゴ帰ってくる市長の姿を想像したとき「みんなの会よ何と弁明する」と問いたい。
1、300億円の年商を超え、幾多の法廷闘争を行ってきた百戦錬磨の相手に、何の戦略も持たずに出向いたところで結果は分かるというものだ。
「敵を知り己れを知らば、百戦して危うからず」これは孫子の兵法の一節である。
即ち、相手を知らず己をも知らなければ、戦うたびに負けると言う事だ。
安部三十郎は首長として、少しは歴史の勉強をすることが肝要であろう。
◆市長の狂っている社会通念はこれだけでは無い。
・新図書館用地をポポロ館としたのは「持ち主より協力の申し出が有った」「ポポロ館が老朽化したから」と答えている。
・歴史公園用地は直接地権者と交渉すべきを、あづま会経由で購入し、会に利益を与えている。
・図書館用地も歴史公園用地も共に酒井彰氏関連の団体であり、契約は民々間の問題なのに、どちらの契約にも安部市長は深く関与してきた。
以上の行為は法的に問題が有り、議員団としても100条委員会等で追求すべきであろう。
・ポポロ館とテナント間のトラブルを数年に及び議会に報告しなかった。
・ポポロ館跡地が新図書館契約に無理であろう事を認識していながら3月議会に上程し可決した。
これは倫理上の問題である。
犬も食わないとされる夫婦喧嘩に倫理委員会を開き辞任勧告を出した議員団よ、市民を欺き議会制民主主義の根幹を揺るがす安部三十郎の行為に、辞任勧告を出し引責辞任を求めないのはどうした事か。
◆用地変更により、これまでの経費がムダになった。この損害は誰が持つか。
この質問に安部市長は「市民に持たせる」と答弁した。
老生は市民感情として安部三十郎に持たせるべきと考える。
確かに不始末の損害を公務員に求めるには法的に難しいが、倫理的・道義的責任を自ら果たす事は何ら問題が無い。
数年前、山形大学の入試問題で正解と不正解を間違えて採点した結果、受験生に迷惑や損害を与えた事に、数億円の金額を山大職員は分担して支払った例が有る。
「市民が主役」を公約に掲げる安部三十郎なら市民に支払わせるのでは無く、自らの退職金をその損害に供するのが道理で有ろう。 議員団の倫理観に期待する。
◆佐藤ひさし議長はどう行動する。
議員のトップは議長で有る。今般の不祥事は、その落とし所が注目され、議長采配として歴史に残るであろう。
佐藤ひさし議長は各会派の代表を招集し23日代表者会を開催する。どの様な内容の協議が行われるか大変興味の有るところではあるが、当局から頼まれた「箝口令」が破られた事に、当局へ謝罪したとの情報が有る事から、行政の犬として行動するのはほぼ間違い無いであろう。
当会は、佐藤ひさし議員が議長になった次のような裏事情を入手している。
その裏事情とは、議長選のさなか佐藤ひさし候補に「安部派として行動してくれるのであれば安部親派議員の投票を取りまとめるが如何か」と電話が有った。
結果、最大会派一新会の島軒候補を1票差で破り議長の座を手に入れた。
この情報が確かなら23日の代表者会は当局が提示する用地変更案に協力するよう議長要請がなされるのではないか。
はたまた「ショッピングビル㈱代表取締役、酒井彰氏がテナント代表と早急に金で立ち退きに決着をつけるので、その折はよしなに」との大どんでん返しが有るのか。
佐藤ひさし議長の行動に刮目しよう。

恐るべし安部市政⑤

2012/04/20 (Fri)
議長は行政の犬では無い老生は長い間関心を持って行政を見て来たが今回の様な不祥事は記憶に無い。
鬼の会は平成23年11月9日情報公開条例により「ポポロ館跡地を新図書館建設用地とした場合、テナントとの契約はどうなっているのか」と我妻課長に質した。
この時点で「魚民」との問題を抱えていた訳だが課長は「テナントとは単年度契約であり問題は無い」と答えている。
このやりとりはボイスレコーダーにしっかりと残っている。
新図書館予定地は瑕疵を含んでいるにも関わらず市民・議会にその事をひた隠しにし、何が何でもポポロ館跡地に建設を進めようとした安部行政には今後益々疑心を持って注視して行く必要が有ろう。
今更言うまでも無いが行政の執行責任者のトップは安部三十郎市長であり、その市長に対し民主的な批判と牽制を行い、市の意思を決定する議決機関が議会でありトップは佐藤ひさし議長である。
ところでこの不祥事に佐藤ひさし議長はどの様なアクションを起こしたか。
18日、各会派の代表を集め会を開催した迄は議長の責任有る行為と評価したが内容が酷すぎた。論議されたのは、
「16日の代表者会で当局より図書館建設用地をポポロ館跡地とする計画が頓挫した事と用地変更計画案の説明があったが、その時『この件は20日まで極秘にしてくれ』との要請が当局から出されていたのに17日付山形新聞朝刊にスッパ抜かれた。」「リークした犯人を捜そう」と言うもので有ったという。
議員団よ、犯人捜しゲームなどして遊んでいる時では無い。 18日の代表者会で為すべき事は、当局が長期にわたり瑕疵を隠す行為が招いた事態の善後策と20日に行われる全体会議に臨む、各派の考えを摺り合わせする事であろう。
以下、老生の考えを述べよう。 当局が箝口令を布いたのは議員団を陥れる「擬態法」という罠である。
擬態とは真の姿を他の動物に変え、身を守る又は攻撃する事であり、今回の場合は「瑕疵隠蔽による失態」を「山新リーク事件」に姿を変える問題のすり替えテクニックである。
「誰にも言うなよ、と3人に話せば全ての人に話したのと同じ事」とは世の習いであることを知る当局は、代表者会で話せば必ずリークする議員が居る事は先刻承知で20日まで極秘としてくれと言ったのであろう。
又リークしたのは当局かもしれない。 この罠にはまった議員団は行政の意のままに操られ借りを作ってしまった。
考えても見たまえ。秘密にしなければならない必然性が何処にあるというのだ。
本来ならいち早く市民に知らしめ、市民の意見を集約し、善後策を講じるのが道理であろう。 もし当局が極秘にしなければならない理由を質されれば「現時点での公表は市民に不安を与え混乱を招く恐れがある」と答えよとマニュアルには記されているはずだ。
止まれ、議長は安部市政に操られた行政の犬であってはならないのだ。
佐藤ひさし議員は現役の獣医である。犬を診察する立場の人間が自ら犬に成ったのではとんだ笑い話であろう。
本日の全体会議の采配に期待する。

恐るべし安部市政④

2012/04/19 (Thu)
前述の経過を得て「まちなか図書館計画」は頓挫し、修正案が16日代表者会議に提示されたがこれ又驚愕の変更案である。変更案とは、
・建設地はポポロ館西側の「まちの広場」とし、現存の道路までを用地として道路は無くなる
・無くなる「まちの広場」は歴史公園を計画している天満神社の場所とする。
というものである。
何に驚愕したかというと、 新図書館用地や、まちなか歴史公園用地は3年近くも掛け、議会で審議されてきた計画であるにも関わらず、それを数日で変更案として20日の全員協議会に諮るという安易さである。
「まちの広場」を建設するにも、それなりの手順を踏んだ経緯と市民の理解を得て現在が有る訳であり、安部市長の都合により簡単に取り壊す案件では無い。
ことに道路を閉鎖する事においては道路法に定められた手順を踏む必要が有るし、予定されている道路は高橋幸翁市長時代に閉鎖され商圏が分断された結果、街が疲弊した事から住民運動によってようやく復元された道路で有る。
よって近隣住民の理解を得て進めなければならない事業で有る事は言うまでも無い。
又、まちなか歴史公園をまちの広場とするのなら、必要性を訴えてきた歴史公園はどうなるのだ。再度市民への説明と理解を得る必要があろう。
それに3年間かけて審議し議会決議した案件を安部市長の都合で簡単に変更できるのであれば議会と議員の存在価値が疑われる事であり、安部行政の失態と理解しての変更案であろうか。
そして瑕疵の存在を隠蔽した結果の失態である責任所在を明らかにし、その責任を誰が取るのか、取らせるのかの覚悟を持っての変更案であろうか。
今議会に於いて鈴木章郞議員は「図書館建設計画は、もっと市民の意見を聞くべし」と提言した。
山口部長は「14年までの完成が為されない時、国からの補助金が出ない恐れが有る。」「計画変更には時間が無い」と「計画変更は不可能」とする旨の答弁を行った。
今、正に計画変更をしようとしているではないか。
あのときの答弁が本当なら「計画変更は時間がないので図書館建設は取り止めます」と発表すべきであろう。
しかし計画変更をして14年の期限に間に合わせるとした修正案が通るので有れば議会に於ける山口部長の答弁は虚言であった事になる。
今般の事象は安部三十郎三期目の自信過剰と、住民との対話を掲げたにも関わらず住民無視で事を進めた公約詐欺による失態であると老生は断ずる。
いずれにせよ当会は20日の全員協議会での議員の言動に注目し、もしも責任追及無しに穏便に変更案を認める議員団であれば市議に代わって安部市長の引責辞任・議員定数削減・議員報酬のカットを訴える住民運動を盛り上げる考えでいる。
議員団よ、今こそ存在価値を示すチャンスと捉え、夜を徹しての議論も辞さない米沢市を思う真摯な行動を期待する。
鬼の会は無闇に図書館建設に反対しているのでは無い。
街中への文化複合施設の建設が目的の計画であれば、現存する文化会館を候補地にするべきと訴えてきたし、今後もその考えでいる。
具体的にはポポロ館北側に計画されている立体駐車場と現存の文化会館を道路を跨いで合体させ、且つ広場に面する部分は二階より上部を一階部分より張り出す構造にて、まちの広場は現状とする新総合文化会館建設案であり、 その中には上杉記念館に隣接する子供館も併合し、NHK中継局を含む用地を歴史公園とする構想で有る。

恐るべし安部市政③

2012/04/19 (Thu)
3月議会で鈴木章郞議員は「新図書館建設はもっと市民の声を聞くべきであり拙速に事を進めるべきで無い」との発言に安部市長は「時間をかけ手順を踏み、議決を得て進めてきた事業で有る。振り出しに戻す事は議会無視の発言であり如何なものか」との旨の答弁をした。当会は、平成21年秋より計画を立案し、3年以上の時間と労力をかけ平成24年3月27日議会決議を得た新図書館建設計画が、3週間を待たずして瓦解してしまうとは「如何なものか」と安部市長に言葉を返したい。
当会が入手した情報により「恐るべし安部市政」の素顔が見えてきた。
その情報資料には、
◎平成22年度、ポポロビルの所有者はテナントに賃貸契約の更新をしない旨の通知を行っ たが、1つのテナントからは同意を得られなかった。本市としても協力について文書にてお願いしてきました。
◎平成23年度以降、本市からも本社を直接訪問し、事業への協力をお願いしました。
と明文化されているのである。
即ち、候補地ポポロ館跡地は「瑕疵有る物件」と認識していながら議会報告を怠り、3月議会に上程したした事を証明する文言であり、希代の失態は引責辞任に値する。
又、市会議員の責任も問われる今議会決議であろう。
鬼の会は、昨年より酒井彰氏と安部市長との関係を問題視し、何が何でも図書館用地をポポロ館跡地とする安部行政の態度に警鐘を鳴らしてきた。
しかしながら議決に及んだ時、政燐会の山村明・鈴木章郞議員を除く市議は、行政の呈する「新文化複合施設整備事業」の予算を問題提起する事無くスンナリと承認した。
この時、敢然と反対意見陳述を行ったのが鈴木章郞市議只一人である。
そこで米沢市議会議員に問いたいものだ。
鈴木市議のDV問題が報じられた時、当会は「夫婦間の問題である」と、異常に情熱を燃やす議員連を冷ややかに評してきたが、今回の問題にどんな行動を取るつもりか。
今般の問題は鈴木市議個人の問題とは比較にならない程、今後の米沢市及び本市議会制民主主義に影響を及ぼし、議員としての存在と真価を問われる大問題である。
大問題とは、
① 50億円にも迫る、本市にとっては「歴史に残る大プロジェクト」が進められようとしている時、市民及びその代表である議員には瑕疵のある計画である事をひた隠しにしてきた結果、議会決議事項が僅か3週間足らずして頓挫した安部市政の責任。
② その計画には多くの市民より疑問の声が有ったにも関わらず、さしたる調査もせず、行政が示す案を安易に承認した議員の責任と議会のありかた。
以上の2点に集約されよう。

恐るべし安部市政②

2012/04/18 (Wed)
何故図書館建設用地がポポロ館跡地だったのか。当会は平成20年、酒井彰氏が安部市長に「取得したポポロ館をまちなか図書館建設用地として市に寄付します」と申し出たとの情報を入手し、さすが米沢市のトップ実業家であると感嘆したが、実際は二億数千万円で市に売りつける事が分かった時、実にうまく仕組まれた出来レースで有る事に別の意味で感嘆の情を抱く心境に有る。
九年前の市長選で安部三十郎候補はまちなか図書館建設を掲げた。
時を経て町中活性化事業へ対する国から4割の交付金が出る制度に計画が現実化した。
そしてリンクしたのがポポロ館寄付話である。
早速、ポポロ館跡地を候補地とする計画が国に提出され認可された訳だが、その後酒井彰氏の寄付話は無くなった。
寄付の話は複数の市議が「確かに有った」と証言を得たので調査したが市に議事録等の存在は無い。
これには平成22年6月9日付米沢新聞読者の声に鈴木睦夫氏は「寄付は地財法に抵触する行為」として投稿している事から市当局は書類を処分したのでは無いかとの市井の噂がある。
「図書館用地が何故ポポロ館跡地なのか」との鈴木章郞市議質問に「ポポロ館所有者より協力の申し出が有ったから」とする山口部長の答弁を「酒井彰氏より寄付の話が有ったから」と置き換えると実にしっくり来るではないか。
それに加えて山口部長の「ポポロビルの所有者は、建物自体の老朽化や入居テナントの減少により会社経営が難しい状況にあり、事業の廃止が急務の課題となっている」との発言に着目しよう。
酒井彰氏は平成20年一億円でポポロ館を経営する㈱米沢ショッピングセンターを買収した。
その2年後に図書館用地としての話が浮上した訳だが、その間に急激に「建物自体の老朽化や入居テナントの減少により会社経営が難しい状況」になる訳も無いし、それを予見できない酒井彰氏である訳も無い。
現に前経営者は「出る経費が無いのでポポロ館は儲かる会社である」と言っていたという。
ならば図書館建設用地をポポロ館跡地とする売り手・買い手の真の目的は何なのであろうか。
酒井彰氏は当初ポポロ館が安定した企業実績から継続を意図したのではないか。
ところが安部市長がまちなか図書館構想を具現化しようとした時、今後特養等の福祉事業展開を画策する酒井氏と、経済界へのパイプを持たない安部市長間に共通の利害関係が生じたものと老生は推察する。
㈱米沢ショッピングセンターの役員構成にも不自然さが見られる。
発足当時は役員に渡部文雄氏・内藤文徳氏・金子尚人氏・五十嵐正明氏の名が連ねられていたが2年後の平成22年23年には上記の方々は何れも辞任しているのである。
うがった見方をすれば酒井彰氏の真の目的を覚ったからではなかろうか。

恐るべし安部市政①

2012/04/16 (Mon)
昨年11月の市長選に於ける安部三十郎候補の目玉であるポポロ館跡地への図書館建設が17日付山形新聞で頓挫したことが報じられた。テナントの「魚民」と二年前より退去交渉を行ってきたが暗唱に乗り上げたのだという。
当初より鬼の会は「まちなか図書館用地」をポポロ館とする事への疑義を訴えてきたが、今3月議会で用地買収費+経費の二億六千万円が上程され、採決に政鱗会の山村明・鈴木章郞市議のみが反対に廻ったが残る議員22名の賛成によって可決された。
鈴木章郞市議の議会質問及び反対意見陳述に対する以下の当局対応に老生は「恐るべし安部市政」を案ぜずにはいられない心境である。
【議会質問より】
◆なぜ図書館用地がポポロ館跡地で無ければならないのか?
当局 ・地権者より協力の申し出をいただいた事と、ポポロ館が老朽化したから。
市議 ・「協力」とは「市が売ってくれと言うのなら売ります」と言う意味合いであろう。これは請託・受託の関係に有り、又、建物が古くなったから市が買い上げる事は特定一市民への利益供与であり法的にも問題だ。
◆元々、まちなか総合文化施設の建設が目的で有る事から、現存の老朽化した文化会館を候補地とするべきではないか。
当局 ・文化会館の場合、相当額の経費増となる。
市議 ・相当額とは如何ほどか。
当局 ・今、資料を持ち合わせていない。
【反対意見陳述の要約】
図書館建設を文化会館とした場合の積算資料を求めたが存在しない事が分かった。
この事は「一市民」より「建物が古くなったので取り壊すので跡地を買ってくれ」との要請に安部市長が応じた、始めより何が何でも図書館用地はポポロ館跡地ありきの出来レースではないか。
昔、図書館は高い存在価値が認められたが、現在において予算削減は世界の潮流であり拙速に事を進めるべきでは無い。
又、中心市街地の活性化を求めるのなら城南に出来たヨークベニマルを参考にすれば分かるというものだ。
米沢新聞は「木に竹を接ぐ計画」と揶揄している。市長も歴史の流れを勉強する事と、もっと市民の意見を聞くべきで有る。
この様にポポロ館跡地への図書館建設は問題を含んでいるにも関わらず、今議会において問題提起したのは市議24名中、鈴木章郞市議一人で有る。

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