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博物館は機能しているか?

kage

2005/06/12 (Sun)

博物館は機能しているか?

 町の文化的施設は、直接その町の顔として文化を語るもので、予算に限りが無ければ、いかなる文化的施設の建造も結構だが、本市のように財政の苦しい町にあっては施設建造にも順序があるように思われる。

 小生は「美術館建造運動」として十数年間にわたって収益性を調べながら、先進地長野県を中心に函館まで市民とともに足を延ばした経験がある。
収益性では「美術館」「博物館」「民族資料館」「埋蔵文化財」の順序であり、美術館の場合は観客の回転数が良く採算面において優れている。
甲府市にある山梨美術館の場合、ご存じミレーの所蔵効果でダントツ入場者数は多いが、長野県穂高町にある彫刻陳列の「碌山美術館」も白眉だ。いずれの館も採算性においてすぐれた施設だといえよう。
 米沢市は上杉の亡霊に取り憑かれているから「上杉文化継承」は当然すぎるとはいえ所蔵展示室の内容は貧弱である。
一度、入館した人達の感想を聞くと「見るべきものがない」「洛中洛外の屏風のレプリカだけではねえ」「上杉文化の歴史を彷彿とさせる展示室ではない」など、上杉城下町の歴史を知らしめるにはあまりにも貧弱な博物館である。
しかも、収益性は全くゼロに近く、経済的に問題のあるわが市としては誤算につぐ誤算であろう。

 併設してあるホールについて申せば、新年度にならなければホール使用の予約ができないことで問題点が残る。新年度とは4月1日からであろうから4月1日のホール使用は出来ないわけであり、それだけホールは稼働しないことになりホール使用料は狭められることになる。
公演日程はホールを予約した上で決めるのが通例であり、そのために年度に限定するなどのホール予約制度は他市には見られない。
展示室の内容の充実もさることながら、施設の役割は市民の文化活動の活性に寄与することであろうし、地元の文化団体の活動計画に支障をもたらしているホール予約制限は全廃すべきである。

 展示物は入館者の満足度に応えることが使命であり、公立の施設に携わっている職員にはその感性と努力とが課せられているはずである。
折角の文化施設が建造物だけの内容が貧しい施設運営では「文化の町をつくりましょう」とロゴを掲げた市民憲章が泣くというものであろう。
 さかんに市議会議員の各地視察が行なわれているが、たまには文化施設の運営模様だとか、過疎化に悩む米沢市の恥部、シャッター通りの改革に、各地はどうして息を吹きかえさせているかなどなどを持ち帰ってきてほしいものだ。
シャッター通りの改革、博物館周囲の城下町構想など視点をかえれば上杉の城下町は復元でき、観光客の増大は簡単に求められるはずだ。

 馬籠・妻籠で代表される木曽路は過疎に代表された寒村であった。一役場の係長の発案で現在では10万人が逗留する宿場町となって伸張している。
福島県奥会津に位置する檜枝峡村は一本の道路が整備された結果、年老いた家族で経営する民宿群はシーズン中たいへんな賑わいで、相当の収入のある村に変貌した。
 政治や行政とは勝れた感性から生まれた企画を実行して、住民を豊かな暮らしにいざようことである。
米沢市行政に期待すること大である。